京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2013-10-20 09:53:53 | 日記

10月20日日曜日。昨日はせっかくの満月だったのに小雨まじりで残念な週末。
暦は「土用」。うなぎでも食べて元気をつけましょう!

「ザ・ポイント・オブ・リターン」(帰還不可能限界点)
時計のしごとではこれ以上進むと戻れない限界点があります。
老いた時計師は眼も体力もなくなるのだが若い者に負けないスキルはこの能力が優れている事でしょう。
なんとなく予感のようなものがする。
写真は針が落ちた!秒針が取れていました。
ソーラー時計なのだがこのモデルは裏ブタが開くタイプなので先に進めました。

シチズンなどソーラー時計は裏ブタがメーカー以外では開けられない構造になっている為に分解掃除の総合修理になる。2万円弱の修理料金が予測されます。
今回は2000円の修理料金で終了しました。

写真の丸くて白い部分がキャパシタ(充電池)です。
充電能力が数年で落ちてくるので携帯電話と同じ使い捨ての運命が待っている。

ソーラー時計の運命は生まれたときから使い捨てられるので「時間の問題」なのだ。



写真はカシオのデジタル。開けてみてそのまま蓋を閉めたい気分。
水いり事故です。サビと酸の臭いが鼻を突く。

これでポイっと終わるところだがこれからはサービスタイムの「原因究明」。
電池の電圧を確認、リセット操作と最期を看取る作業を続けます。
水の影響で液晶パネルまで錆びていました。
防水パッキンが正常な位置からずれている。これでは水が簡単に入る、中国生産の時計によくあるトラブルだ。
作業はここまで、蓋を閉める。

お客様からメーカーに送る指示を待つだけです。
ほとんど使い捨てられる運命の時計なのだが防水パッキンを正常な位置に戻す。

「帰還不能限界点」政治の世界では臨時国会が始まった。
「税と社会保障の一体改革」「議員定数削減」の問題が議論されると思っていました。
ところが必要のない「機密保護」法案が出てきた。
新聞は眼をそらす材料に飛びついたおかげでマスコミ用の文化人はニンマリお金儲けできた。

格差社会の影響で肝心な「小泉チルドレン」はほったらかしになる。
「絆」から落ちこぼれた人たちが次々と暴走事故を起こす。
しごとも未来もないので走るしかない。

わずかな補助金目的の為に合併した市町村にはセットのように大型スーパーが生まれる。
おしゃれな名前の町とスーパーにジャージ姿の若者やら制服姿の高校生が朝からたむろしている姿は日本の風景で定着した。
タバコをすっている高校生に「学校に行かなくてもいいの?」とは誰も聞かない。

「シャッター通り」の駅前商店街。
買い物困難者のお年寄りがコンビニのトイレを借りて通院。
高くて危ない食品を避ける選択肢はもちろん失ってしまっている。
すぐ先に高額治療が待っているのです。「時間の問題」

この人たちすべてが本来の「小泉チルドレン」でしょう。
路上犯罪、暴走事故、食品偽装。
「帰還不能限界点」を越えてしまう地方都市は「時間の問題」。

「アベクロ」ばら撒き政策で国の借金は「帰還不能限界点」を越えてしまっています。
日銀は現金垂れ流し、原発も汚染水を垂れ流し、廃棄処理業者は放射線廃棄物を滋賀の山へ捨てる。
これを日本語では「キチガイに刃物」という。
「正常な管理維持が出来ない社会なっている」
恐れていた事がすべて現実化してきました。

新聞各社の「秘密保持法案」騒ぎには後戻りできない怖さがある。
「自民党に投票した人が消費税を払えばいい!」
昨日のお客様がつぶやいていました。

安心・安全な京都の大阪化は「時間の問題」ちょっとでも時間が進むのをとめたいと思う。
京都は雨。すぐに「時代祭」が待っています。




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