京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「商店街の賞味期限」

2016-10-17 09:22:31 | 時計修理

10月17日月曜日。
今日は6時半までの営業です。
「足立基弘氏 特別講演会」に行く予定です。
副題に「個店/商店街地域と共に再生させるには・・。」とある。
和歌山大学経営学部教授。会費500円。

 仙台中央通り商店会、金沢竪町商店街、岡山表町商店街と元気な商店会にかかわってきました。口も金も出した。
今は牡蠣のようにぴったりと口を閉ざして幸せな毎日を送っています。クジラのお腹の中のゼベットじいさんです。
熾火のようだが最先端の状況もこわごわ見てみたい。

写真はラドー・ダイヤスター。
キャリバーは美しい。自動巻のローターを一目見るなりしっかりした造りに感激します。
これをほめたたえてもユーザーは振り向きもしない。
進取精神いっぱいの会社なのでプロからの評価は高いが売り場に出してみるとまったく売れない!
ラドーのファンも高齢化してきたのだ。
日本各地にあるシャッター通りの商店会と同じ衰退の運命をたどるのか?一発逆転ブランドイメージの再構築を期待したい。

 京都の錦市場の例がある。希望は捨てない!
大型スーパーの出店や顧客の高齢化に伴って来店客が減少するマーケットを新たに観光客を呼び込む手法が成功した例もある。
商店会全体を観光地にしたことで生き残りを図ったのでは観光客の行儀の悪さも我慢しないといけません。
「観光地では女性を連れ着てきたものが勝ち!」漬物、カボチャ、湯葉などなど女性が好むものは全部ある。
ターゲットから完璧に外れた私のようなオヤジクレーム、指導を聞いてはいけない。
50年前がよかった!などと言うようなノスタルジージィ~はお呼びじゃないのだ。

現役時代にあちこちの店舗を指導してきたが元気の良い商店街にはキーワードがありました。
「女性が元気」で口を出しているところは微妙な市場の変化にうまく対応していました。

特に金沢の竪町商店会には驚きました。
商店会の会合で恒例になっているお酒、ビールなど飲み物は一切出ない。持ち帰り用の鱒寿司のお弁当が出るだけ!
女性の会員が出席しやすい構造になっています。
 自宅に戻ると主婦の仕事があるので実に早く無駄な時間はなくテンポよく会議は進む。
市場規模も軽く50万商圏を見込み近県の富山、福井から客を取り込む手法はお見事でした。

時計業界も主力は「ウエラブル情報機器」に変わって久しい。使い捨て電波ソーラーだ。
「時計屋さんはライフサイクルが短いこの分野にとっとと見切りをつけて商品価値が長く続くカルティエ、エルメス、ブルガリなどに集中しましょ!キャッチアップはヨーロッパのライフデザイン!」と聴いたのが20年前の金沢時代の出来事でしたね~。
従業員も客も女性の時代。
今日はとっとと仕事を切り上げて眼からウロコを取りに行きましょうかね~。










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