時計師の京都時間

今日は満月！
澄み切った秋の夜空にぽっかりと月が浮きます。
満月の日は事故に気をつけましょう。統計的に交通事故が多いらしい。

写真のオメガ。水入り修理。
夏に水が入り冬に止まる。リューズから水が入って周辺がさび付いています。
リューズが回らなくなっていました。

もう一つはカシオのクオーツ時計。７石入り。
カシオもこのようなしっかりとした時計を作っていた頃があるのだ。
電池交換１０００円。

昨日、就職活動のお話をしました。
就活用の時計はこのような無難なモデルがお勧めです。

価格は１万円前後で充分、革のバンドはカッターシャツの袖口に優しい。

始めは「時計より靴にお金をかけたい。」
時計は会社に入った後、計画的に購入したい。

社会人との違いは歩くスピードが学生時代より格段に速いことだ。
革靴のチョイスを間違って新幹線のホームで滑ってこけた！ホテルでこけた！
また、大理石の床を歩きまわって周辺に黒い足跡をつけて顰蹙を買った。
などなど靴選びでは失敗が多い。
始めに靴屋さんとお友達になりましょう！


「このお店、怖～い！」
昨日来店してくれたカップルの一言。
受付にピノキオがいる。なぜか「カエル」が仕事をしている。

「時計用旋盤係り」のカエルが振り向いて「なにか～？」
見るとカエルは耳の辺りまで口が大きく裂けている！ぎゃー！

動いている時計たちはやさしいオーナーから連れてこられた幸せな時計です。
「ここで静かに人生を終えさせてください！」

残り少ない部品を使って役に立っているのです。「幸せな王子」の時計編ですじゃ～。

私も失敗ばかりの時計師なのですがここで幸せに生きています。特に明日はお休み！普段より幸せ気分！
本当に「怖くないよ～！」「安心だよ～！」

そんな事よりサイズ調整で持ち込まれた「シャネル」
海外で購入した際にサイズ調整を失敗している。時計のベルトが傷だらけだ。

特殊な０・８ミリの工具を作らないと調整できないベルト。中途半端な免税店では無理。カナズチで叩いてはいけない！

高額時計はお金がかかっても国内でサイズの調整をしましょう。１０００円１０分で完了。


京都産業大学「神山交響楽団」定期演奏会のご案内が届きました。
１１月１１日１３：３０分会場、１４：３０分開演。
京都産業大学「神山ホール」
プログラムは「ベートーベン３番英雄」他。

生涯ベートーベンとは長い付き合いになる。
ホテルのパーティ会場。靴が合わなくてホテルのトイレで思いっきり滑ってこけた事があった。その時にかかっていたのがこのベートーベン第３番「英雄」。

突然、この曲を作った人は耳が聞こえなくなって挫折した人だと思い出した。
それでなんとかフラフラと立ち上がれたのはこの曲のおかげ。

この際、クラッシック音楽が苦手だと思う人でもこのような機会の利用をお勧めします。いつ、何が役に立つか解らない事だらけの人生。
今回は無料コンサートです。

明日はお休み！この季節の京都はどこに入っても満足！
京都の満月の夜はウサギもカエルも時計師も跳ねるのです！