我が家では、お墓に行って仏教としての法事を行うとともに、韓国式の儒教の法事である祭祀(チェサ)を早朝から行ないます。
お盆の行事のように、旧暦で行なっていたものは、地域によってかなり日にちが異なってきていますね。
■本来なら旧暦(太陰暦)で行なうべきものです。
今年は新暦の9月14日になります。
中秋の名月ですね。
この日は本家に集まって、チェサを行なうのです。
ちなみに旧正月も朝行なうのですが、必ず新月なので真っ暗です。
◆日本では、七夕や鯉のぼり、ひな祭りなどは1ヶ月遅れで行なう地方がたくさんあります。
これは本来なら、旧暦で行なっていたのですが、新暦は旧暦に比べて1ヶ月くらい早くなるので、特に七夕などは季節感があまりにも違うので、ずらしているのです。
★旧暦でやると毎年新暦の日が違うので、1ヶ月遅れと言う《中暦》ができたのです。
旧盆、月遅れ、などの言葉が完全に混同しているし、意味が分かっていません。
私は旧暦が好きなので、もう少し理解して欲しいのですが…。
毎晩、できるだけ月を見るようにしています。
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祭祀の意義祖先崇拝信仰を基本とする儒教の精神では、祖先の霊魂はその子孫の奉げる供物を食してのみ行き続けることができると考えられています。
父祖の祭りは、まさに”死後の孝”なのです。
「死に仕うることは、まさに生に仕うるが如し」 祖霊に対する祭祀が単に祖先への尽きない哀慕追惜の念にのみ生じたものでなく、祖先崇拝という信仰は、在りし日の言行容姿を記憶する生存者が父祖を死とともに現世から隔絶する他界に全く移転して去らず、我々のあらゆる日常生活のことあるごとに生存者の近くにいて生前と同様にあらゆる困難や災害の際には助言を惜しまないという、言わば”庇護神”とみなして、それゆえ子孫から食べ物を必要とするに違いないと考えたからこそ、このような信仰が発生したのです。
ありていに言えば、供物をする代わりに、自分を守ってもらうと言う事なのです。
祖先を敬い、自分を守る。
当然、毎年欠かせない行事です。大切に守っていかなければなりません。