PARK'S PARK

パクのお庭にようこそ。環境問題、ロハス、バイオ、空手、映画、多言語など情報満載です。少々硬派な内容を目指します。押忍

『HANA』開店イベント

2007年07月29日 | HANAとコンサート
●『新村音楽祭』が終わってから中町の『하나HANA』へ移動してのコンサートです。『하나HANA』と言うのは韓国語で『ひとつ』と言う意味です。『はなっからわからねえ』などと日本語にも使われています。『花』にも通じるし、これからの日韓、朝鮮半島のあり方のキーワードになると思います。


■↑入り口はスペイン風でエキゾチックですね。場所はICI石井スポーツから中町の通りを東へ入り左3軒目の2階です。『韓国家庭料理と生演奏のお店』です。アコースティックを中心としたジャンルを超えたクォリティの高い演奏が楽しめます。

◆パピーの演奏は素晴らしい。とにかく持ち歌が多い。楽譜も歌詞カードも無しに何百曲でも演奏できる。ジャンルも懐かしのフォーク、ポップスから演歌、ブルースなんでもOK!

★最後は念願の夢が無かった崔オーナーの『HANA』と言う歌を聞かせていただきました。↑素晴らしい演奏と歌声に堪能した一日でした。

第4回 新村音楽祭

2007年07月29日 | HANAとコンサート

●『新村音楽祭』も第4回を迎えました。4年前に新村が松本市に合併した50周年記念として企画したCD発売がきっかけです。1年目はCD発売に非常に協力していただいた『パピーウォーカー』。2年目は『SAKU』、3年目は『MA』、そして今年は松本市制100周年記念の節目でもあり、4グループに特別ゲストとしてお越しいただきました。『パピーウォーカー』『男声合唱団コールファイター』『松本音楽団』そして『美咲』です。立ち上げに係わったものとしてここまで来たかと思うと感無量です。

■他にも新村保育園、芝沢小学校、高綱中学校、松本大学吹奏学部、新村婦人会等の皆さんの歌や踊りが披露されました。特に松本には斉藤記念フェスティバルが行なわれますから吹奏楽は非常にレベルの高い演奏です。

◆パピーさんが急遽、バックアップした『よっちゃんバンド』と『第2コムハウス』との演奏を写真に上げましたが、コムハウスのメンバーものりのりでお客さんとの一体感を強く感じました。

★素晴らしい企画とそれを支える村民のパワーをうれしく思います。良くも悪くも完全な村社会です。嫁いで来たお嫁さん、新らしく引っ越してこられた方々が頑張ってくれることがとてもうれしく感じます。素晴らしい天気と近くの花火が花を添えてくれました。


原子力発電はどうあるべきか?

2007年07月26日 | 世の中を良くしたい!
●原発問題について一石を投じたい。もちろん今回の中越沖地震における東京電力の対応を始めとして、電力会社の行動には非常に不信感が高まっている。何故隠すのか?実際にたいしたことが無い場合でも隠すことにより、大きな事故のように思われてしまう。マスコミの煽りもあるが国民が憤りを感じるのも当然であろう。

■しかし、このまま人口が増え続けていけば、化石エネルギーの枯渇は加速度的に迫っている。石油は約40年しかもたない。石炭は約150年もつが今の火力発電の全てをまかなえない。風力発電等の代替エネルギーはコスト的にペイするには時間がかかるしLCAの観点からも課題が多い。【添付資料:専務島耕作2より】

◆ただやみくもに反対するだけでなく、どうすれば人口増加に対してエネルギーを確保できるのか?どうすれば安全に運用できるのか?さらに効率的な技術革新を進めることはできないのか?使用済み核燃料はどうするのか?原子力発電運用の全てについて真正面から論議するべきではないだろうか?

★代替案を持たずに、ただ反対するだけの安っぽい環境運動など認められない!

ロボット工学3原則

2007年07月25日 | 映画レビュー
●『アイ・ロボット』を観た。非常に出来が良い作品である。ロボットが心を持つ、マザーコンピュータが人間に対して氾濫を起こすストーリーは古典的であり、陳腐ですらある。しかし、魅力的な作品に仕上がっている理由は脚本とCGが優れているからであろう。特に主人公のロボットのサニー(他人と思えない)の表情が豊かで、ブルーの寂しげな瞳にはゾクっとした。

■作品の中でキーワードになっているのが、ロボット工学3原則である。ご存知のようにSF界の重鎮であるアイザック・アシモフ博士『われはロボット!』(『アイ・ロボット』の原作)の中で使っている論理であるが、要約すると、
  ①ロボットは人間の命令に従わなければならない。
  ②ロボットは人間に危害を加えてはならない。
  ③ロボットは1条、2条に反しない限り、自らを守らなければならない。
と言うものです。

◆ロボットの定義とは何かは難しいが、現在の家庭電化製品のほとんどにマイコンチップが埋め込まれているのだから、電気炊飯器だってロボットと言える。
炊飯器がロボットとするなら、3原則もかみ砕けば、
  ①使いやすい。②安全。③丈夫。
と言い換えられる。

★電気炊飯器のセンサーが発展してきてプログラム以上の判断をする=心を持ったら面白い。今日は雨が降るから炊き上がりの水分を減らそうとか、昨日はご主人様が飲みすぎたみたいだからオジヤにしようとか、浮気がばれて炊けてなかったりしたら(女房か?)、面白いような、怖いような・・・。

ホタルの放流

2007年07月25日 | ロハスな生き方
●4月18日に放流したホタルの様子を見に行った。主催者の会合に参加できなかったので詳細は分からないのですが、約1000匹放流して今年飛んだホタルは約20匹程度だったとのこと。原因はいろいろ考えられるのですが、やはりホタルを復活させるのは難しいらしい。

■今回放流したのは源氏ボタルですが、源氏はカワニナしかエサとしない。しかもカワニナの養殖は非常に難しく生産者から購入している。それに対して平家ボタルは雑食で生育しやすいらしい。来年は平家ボタルの放流を検討して欲しい。昔は小さな姫ホタルが自然に棲息し乱舞していた。

◆最近見かける記事で気になったのはホタルの放流は環境系を乱していると言うものです。確かに関西の以西の源氏ホタルを信州に放流するのは問題があるだろう。富士山の西と東で点滅の早さが異なると言う種類の違いに乱れが出るでしょう。ホタルが飛べば環境が浄化されたなどと言う単純なものでは無く、良かれと思って自然を破壊しているのかもしれない。

★『魚が住めるきれいな水』と言う言葉があるがこれは矛盾している。何故なら魚が住むと水が汚くなるからです。これについては改めて投稿します。今回気楽に興味を持ちホタルを戻すプロジェクトに参加しましたが、いくつかの問題を感じ始めている。
関係者の涙ぐましい努力には頭が下がります。私も来年はもう少し積極的に係わっていくつもりです。

おまけ:ホタルを撮影するのは非常に難しい。フラッシュをたいて撮るのは簡単だが、光源なしで撮るとピントも合わないし、できた写真もボーとしてなんだか絵にならなかった。これは熟練が必要ですね。

大量生産、大量販売のメリット

2007年07月23日 | 環境問題を考える!
●百円ショップ、ダイソーで『旅行者のためのベトナム語』とそのCDを買った。どこの国に行くときでも『はい、いいえ、ありがとう、すみません、自己紹介、高いからまけて』は覚えていくことにしている。ところがベトナム語はほとんど見つからない。あっても1500円はする。

■ところがピッタリ欲しい本が100円で手に入る。私もうれしいし、ダイソーも儲かっているはずである。100円ショップの売り上げと原価を試算してみた。

◆ダイソーのホームページを検索すると国内に2400店舗、海外に400店舗展開しているとのこと。イスラム圏にも進出したと報道があった。海外でもほとんど同じ商品体系とのこと。店内の在庫は9万アイテム、毎月1000アイテム位新商品が入荷するとのこと。ビックリしますよね。
この本にかかる経費は5人の著者に20万円ずつ支払ったとして、印刷代を含めても500万円もかからないと思う。各店舗に100冊ずつ卸したとして×1冊100円×2800店舗で総売り上げは2800万円。この企画に関しては差し引き2000万円以上の利益が出ることになる。1店舗1万円かもしれないが、数がまとまれば大きい。何より顧客は欲しいものが安く買えるのだからうれしい。本みたいに、アイデアが良くて原材料費がかからない商品が儲かるのでしょう。

★大量生産によりアイデア商品の企画・製造ができる。まさに薄利多売だが、利益は出る。ユニクロ、紳士服チェーン店などは、とにかく直に大量製造・大量販売によりコストダウンを図っている。結構なことだが、皆同じ服を着て、どこの地方に行っても郊外の店舗は同じ風景では味気ないな、とは思うのですが。

消費税が25%になる日

2007年07月21日 | ニュース拾い読み
●選挙戦も残るところ1週間となり各党の公約には耳あたりの良いセリフが並ぶ。誰が当選しても、どこの党が政権を握っても素晴らしい国になりそうである。しかし、年金の財源不足の問題は社会保険庁の改革の話しにすり変えられてしまい本質から外れてしまった。『少子高齢化による財源不足』はどのように解決するのだろう?

■基礎年金の財源を消費税の引き上げにより確保するという案を支持する。消費税は強制徴収であるから未納問題は解決。徴収に係わるコストも激減する。消費税を上げるというと、ほとんどの国民は大反対するであろう。1%で約2兆5千億もの税収を得られる消費税は垂涎の的だが、諸刃の剣、禁断の果実でもある。今回の公約でも誰も消費税アップするとは言わない。

◆税金が高いと国民はおっしゃるが、実は日本の消費税は世界の中では最も低い部類に入る。(表参照:DIME、No.02より)欧州各国は15%を超え、北欧に至っては20%を越すところも多い。スウェーデンなどは25%と言う高い消費税と引き換えに高福祉を享受しており、国民の納得を得ていると言われている。

★高額所得者は所得に応じて消費も増えるから消費税を多く払う。天引きされるサラリーマンと申告制の自営業者との不公平感も是正され合理的である。06年の自民党の総裁選挙に立候補した谷垣禎一議員は『消費税を10%にする』と明言した。国民に媚びるだけでなく、自分の信念をはっきりと公約する『変人』はあらわれないのか!

丸川珠代って・・・?

2007年07月19日 | 世の中を良くしたい!
●『墓穴を掘る』と言う言葉はまさに今回のケースの為にあるのではないでしょうか? 事のなりゆきは報道にあるように選挙のパフォーマンスとして新宿区役所に報道陣を集めて期日前投票を行おうとしたところ、住民票の転入届をしていなかったために投票権が無いことが判明、しかも4年間1度も投票していなかったことが暴露してしまったのです。

■自身が選挙報道に携わっていながら、投票をしたことが無かった!しかも投票整理券の存在自体を知らなかった。『馬鹿じゃないの』としか言えないお粗末な事件ですね。

◆住民税は給与からの天引きなのでかろうじて、納税の義務は果たしているようですが、投票の義務は果たしていなかった。転居した場合14日以内に届け出る住民基本台帳法にも違反しているから罰金が課されてもいい事例です。

★私のように納税はしているが、投票権が無い人間から見ると非常に腹立たしい。住民票が無いのだから、被選挙権はあるのだろうか?
こんな人間が立候補してもいいのでしょうか?私だったら恥ずかしくて、立候補を取り消しますね。こんな人間が当選したら世も末ですね。
政治・議員は国民自身が鏡に写った姿です。社会保険庁を引き合いに出すまでもなく政治は3流です。これは投票率が低いことにも起因していると思う。どんなに政府に文句があっても投票に行かなかった人には何も言う権利はありません。とにかく皆さん投票に出かけてくださいね

アイラブユーよりサランヘヨ

2007年07月13日 | 韓国大好き!
●『아이라브유』보다『사랑해요』=『アイラブユー』より『サランヘヨ』
カッコいいコピーですよね。これは9月16日に行なわれる韓国語能力試験のポスターでBoAのセリフです。

■本当にうれしいコピーです。韓国語ができることがカッコいい時代が来るなんて考えたこともなかった。在日韓国人は差別・抑圧されていた暗く長い時代がありました。ところがヨン様から韓流ブームが始まり、まさにブームであり長くは続かないと思っていたのですが、一時のフィーバーぶりが去ってからは逆に日本社会の日常として定着しました。

◆韓国語講座は相変わらず満員。韓国語能力試験を受ける人も減らない。韓国旅行に何回もいった人。韓国料理を自分で作る人。本当に一昔前では考えられないほどの劇的に変化しました。

★松本民団の韓国語講座の宣伝部長としては非常にうれしいのですが、もう一歩進めて、過去の不幸な歴史、在日がおかれている現状などを知っていただけるともっとうれしいのです。そのような機会を提案することが私の責務だと感じています。

人類滅亡の一端

2007年07月12日 | 世の中を良くしたい!
●写真は老朽化して交換した変圧器(キュービック)です。30年前の施設なので、PCBが含まれているか否かの検査中です。含まれていなければ比較的簡単に安価で処理できるからうれしいのですが、含まれていた場合はやっかいです。処理するには非常に高額の費用がかかりますから、素晴らしい処理方法が見つかるまでこのまま塩漬け状態です。

■原子力発電所の使用済み核燃料も、処理技術が確立していない為に、大深度地下に貯留している。いつ処理できるのかのめども立たないまま、負の遺産が増えて行く。

◆人間に寿命があるように、人類にも終焉の時が必ずやってくる。人間の場合は3大疾病のガン、心筋梗塞、脳卒中などが考えられるが、人類の場合もいろいろな可能性が考えられる。核爆弾の発射により黒い雨が降るのか、人口の爆発により食料不足で飢え死ぬのか?私は『ゴミに埋まって滅亡する』が最も可能性があると思う。核廃棄物、PCB、ダイオキシンなどの廃棄物。フロンガスによるオゾンホール問題、CO2排出による温暖化、エルニーニョ問題。全ては廃棄物が引き起こす問題である。

★考えてみれば、私たちの生きる数百年の時代に化石エネルギーを無節操に使い、廃棄物は垂れ流し、埋めっぱなし。地球にとっては恐ろしい寄生虫だと思う。『地球に優しい』は手垢のついた安っぽいコピーになり下がってしまったが、大丈夫、人類が死ねば、地球はその長いスパンの中ですぐに回復してしまうでしょう。
人類は寄生虫なのだから、できることは少しでも地球に迷惑をかけずに生きることだけでしょう。

いきなり『半額』って商売について

2007年07月10日 | 世の中を良くしたい!
●ひと昔前のキャッチコピーに『7割8割は当たり前』と言うのがあった。それは不正競争防止法の二重価格表示の禁止でかなりおとなしくなったと思っている。しかしアパレル業界には未だにこの亡霊が住みついているようである。

■当社の商品は定価販売が大原則。正当な理由なくしては5%引きもまれである。それだけ薄利で価格を設定している。ところが半額でも儲かるということは荒利が70%はあるのだろう。3万円のスーツなら原価は1万円以下なのでしょう。

◆このような価格設定は消費者に不信感を抱かせ、しいては業界全体の首を絞めることにつながらないだろうか。スーツなどしょっちゅう買うものではないのだから、こんなチラシに踊らされて買うより、いつでも安い方がいいに決まっている。

★製造コストの徹底的な切り詰めなどの努力を行なっていることは知っているが、この『いきなり半額』の慣習はやめて欲しい。

『山おんな 壁おんな』ってセクハラじゃないの?

2007年07月09日 | 世の中を良くしたい!
●フジテレビの7月の木10として『山おんな壁おんな』と言うドラマが始まった。原作はイブニングに連載されているから知っているがテレビ番組は見ていない。あらすじ:対照的な二人のデパート店員がライバル心を燃やしながら切磋琢磨していくドタバタコメディー。深田恭子は天真爛漫であり豊かなバストで『山おんな』と言われている。対して伊東美咲は知的で頭脳明晰、モデル並みのスタイルでありながら貧乳に悩む『壁おんな』。わざわざ紹介しなくても皆さん知っていますよね。

■原作もそうだけど、このタイトルって完全にセクハラじゃないの?人間の身体的な欠点、コンプレックスを面白がってドラマにする原作、それをテレビで放映するセンスすべてが私の感性とは大きく異なる。

◆視聴者はおかしいと感じないのでしょうか?不愉快と感じる女性はいないのでしょうか?この路線で『ハゲおやじメタボおやじ』ならみな、頭にくるでしょう。

★ソフトバンクのホワイトプランのCMも差別的な嫌味を感じる。私がくどいだけかな?テレビって低俗で大嫌いで、かなり選択して見ないと非常に有害だと思うのですが、私だけの感性かな?

YMO再結成を見たが・・・

2007年07月08日 | 音楽大好き!
●7月6日のNHKで『YMO再結成』番組を見た。YMOと言えば『RIDEEN』に代表されるテクノポップの雄。20 代の私はそのサウンドの斬新さとノリの良さにはまりましたね。また『SOLID STATE SURVIVOR』などのタイトルは最高ですし、高橋幸宏デザインのファッションなどすべてが格好良かった。

■で、93年の『散会』以来14年ぶりに『HAS』と言う名での再結成と言うことで懐かしさもあって楽しみにしていたのですが、期待はずれでガッカリ。

◆いつ終わるんだろう?のんべんだらりとしたフレーズの繰り返し。観客からは盛大な拍手が起こるが、高いチケットを払って本当に満足しているのだろうか?俺だったら『金返せ!』と言って席を立ちますね。

★やはりピークを過ぎたミュージシャンのコンサートに期待するのはやめよう。せめて何も変わらずに演奏してくれればノスタルジックにひたれるが、変に新曲はやめて欲しい。

おまけ:『ライディーン』は風神と雷神をイメージして作られたと聞いていたが、今回調べてビックリしたのは信州が生んだ偉大な横綱『雷電為右エ門』をモチーフにしたとの事。間奏の蹄が駆ける音とかビュンビュンと言うテクノ音は雷だと思っていたから複雑です。

山岳トイレの講演会に参加した

2007年07月07日 | 世の中を良くしたい!
●山小屋におけるトイレへの苦情は登山が一部のスペシャリストのもので無くなり、曰く猫もしゃくしも山に登るようになってから問題化してきたが、解決方法は非常に難しく様々なハードルが山積している。ご存知のようにし尿は微生物により浄化されるのですが、これに必要な水がない、水温が低い、電気がない、場所がない、7、8、9月に集中する。無い無いづくしなのです。さらに登山初心者は都会と同じ環境を希望する。『お風呂はどこですか?水洗トイレじゃないの~!』 と平気でおっしゃる。

■今回の講演会では槍ヶ岳観光㈱の社長であり、北アルプスのいくつかの山荘を経営しておられる「穂刈康治」様からの貴重な体験談がありました。私もバイオに係わるものとして、20年以上前から何回か相談されていたのですが、とにかく条件が悪いのでそれなりに頭を悩ましていたのです。要はコストなのです。お金さえかければきれいな水に浄化して放流することはできるのですが、いかんせんまったくコストがあいません。

◆今回の講演でいくつか有意義な話題がありました。まず糞尿分離です。浄化が困難な糞はし尿の2割であり、簡単に浄化できる尿は8割なのです。糞尿を分離して糞だけをヘリで下界に下ろせばコストは2割ですむ。しかも糞尿分離型便器は簡単な構造で分離も完璧である。さらにトイレットペーパーを分離することでBODは1/3になる。紙は別の容器に入れてください。ひとり100円のチケット制有料トイレでヘリの運賃はペイできるそうです。

★私は『し尿持ち帰りシステム』を提案したい!自分の出したものは自分で持ち帰る。これならコストは最も低いし『山に物を持ち込まない』コンセプトに合致している。キリマンジャロを始めとする諸外国では導入されていると聞く。完全密封の容器や下山口での受け入れ施設などのハード面は容易であると思われるが、自分の汚物をリュックに入れて持ち帰るのは、きれい好きな日本人にとってかなり抵抗があると思われる。それらを啓蒙していくソフト面が大きな課題だと感じた。
富士山はゴミの山、ティッシュによる『白い川』は日本の恥であり、世界遺産登録など夢のまた夢であろう。自然が愛する人が、自然を破壊していくのでは本末転倒であり、何とか打開策を見つけて行くべきでしょう。

『ふるさとキャラバン』のミュージカルを観た

2007年07月06日 | HANAとコンサート
●劇団『ふるさとキャラバン』によるミュージカル『地震カミナリ火事オヤジ』(タイトルもう少しひねって欲しいよね)を観た。2000人入れる大ホールはほぼ満席ですから「消防団への動因」を差し引いても大盛況でしょう。

■あらすじ:どこにでもある田舎町、風神平消防団の団長の川島勇造一家を中心にストーリーは展開する。勇造は地震・台風・火事・・・には消防団長として勇ましく飛び出していく。そんな中、長女が出戻りする。理由は消防団員である夫が火事の度に家庭をかえりみずに喜んで飛び出していく。長男は一流大学を出て商社で海外からマツタケを輸入していたが、何を思ったか故郷でマツタケを復活させるという。次男は役者を目指すバカ息子。次男の彼女は長男に一目惚れして田舎にいついてしまう。爺さんまで東京へ出かけて行方不明。勇造は世間体もあり、引きこもりになってしまう。
 そんな中、次男の彼女が消防団に入団を申し込む。さらに女性だけの消防団を旗揚げしようとする。さて・・・。

◆ストーリーははっきり言って『ダサイ』、あまりにストレートである。しかし十分練習を積み重ねた情熱あふれる演技は観客を魅了する。いろいろな場面で、思わず涙ぐんでしまった。『やった!』と拍手を送りたい時もあった。フィナーレでは非常に爽やかな感動と、熱意を感じて気持ちが良かった。(やっぱり話しは単純な方が楽だね)

★この劇団は名前の通り、ふるさと=田舎を中心とした立場を基点としている。良きも悪しくも田舎社会が内包するところの日本社会の問題点を笑いの中に鋭く提言している。とかく希薄になる都会型の社会通念に対して、おせっかいでうっとうしい田舎社会のあり方が問われていると思う。隣人に対して無関心でいる事は楽であろう。しかし火事などの有事の際に誰が助けてくれるだろうか。今回のミュージカルからは、家族や地域を愛し災害から守るという消防団の使命感が伝わってきた。そして村社会が抱える過疎化、高齢化、逆に都会が抱える人と人が支えあうあり方が問われていると思う。

★★非常に良い作品であった。やはり生の迫力は必ず大きな感動を与えてくれる。これからも機会があるたびに、いろいろな『生』を体験しよう!それが人生の励みと老化防止につながる。