日々の記録

ほどよく書いてきます。

月がついてくる

2020年01月02日 02時45分55秒 | 星空

知人の子供が「月はどうしてついてくるのか?」と聞くらしい。

確かに月とは反対側にいくら歩いても月は小さくなっていかない。

月までの距離L=384,000km
月の直径D=3474km

月を見たときの視野角をθとすると、sin(θ/2) = D/2Lとなるが、θが大変小さいのでsinθ≒θの関係が成り立つので、θ=D/Lという関係が成り立つ。

上記の値からθ=0.009(rad) = 0.518(deg)となる。

月までの距離LがわずかにdLだけ変化したとすると、

θ=D/(D+dL)=D/L/(1+dL/L) ≒ D/L (1-dL/L)というようになる。

 

月が西から昇るときと南中するときでは地球の半径(赤道半径6378km)だけ距離が変化するが、これが一番大きな距離の変化だと思う。

となると、dL=6378なので、dL/L=0.0166ということで、変化量としては1.6%程度になるということだ。南中すると1.6%ほど月は小さくなる。

考えてみれば当たり前なのだが、384,000kmという距離が大変に大きいので、多少距離が変化したって変化を感じることはない。

 

実際のスケールでは次のような寸法感。月は超遠い。

 

 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子供 (いち)
2020-01-04 00:03:39
あはは、知人の子供にその説明してみたらどういう反応をするのかな?

今でもアポロが置いてきたコーナーキューブ反射器でレーザー測距してるよね。
潮汐力で年に数cmぐらい遠ざかっている。

恐竜がいた時代はもう少し大きく見えたんだろうね。

地平線近くの月は遠いのに、視覚的にはすごく大きく見えるのが面白いです。

大気屈折の影響はあまり大きくないと思うが、位置の変化はあるね。(自動導入の時などに留意)
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共通重心 (いち)
2020-01-05 01:16:38
地球は月の重力の影響ですごく振動しながら太陽の周りを公転していますね。
共通重心は地球の中心から月寄りに4600Km。
地球の半径が6400Kmなので地表近くが中心となって回っています。
このため、地球に接近した彗星はみかけの軌道がジグザクにみえますね。
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ベテルギウス (いち)
2020-02-10 23:29:49
オリオン座の一等星ベテルギウスが暗い。
リゲルと比べてもかなり暗い。
元々僅かに変光する変光星なんだけど、こんなに暗くなるのは初めて。
半年前から異常減光してるらしいけど、とうとう二等星になっちゃったらしい。
まぁ超新星となる可能性は低いだろうけど、ちょっとワクワク。(^^;)
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