日々の記録

ほどよく書いてきます。

SEIKO 5

2008年10月28日 23時27分06秒 | 時計

 だいぶ時代に逆行している。が、うっかり買ってしまった。

 セイコーの機械式時計。7S36ムーブメントを使っているSEIKO 5 Sports。7350円だったのでうっかり・・・
 ちなみに、21600振動/時(6Hz)

 さて、世の中の時計は電波受信機能を備え、定期的に電波を受信し時刻を勝手に合わせるという誠にけしからん行為に走っているのはご存じの通りだと思う。せめてクオーツ、そう、あの時報に合わせてピとあわせるあの作業がイイのではないかと、問いたい。何週間かたち、あれ、何秒ずれているなあ、と言ってまた時計を合わせなければならないな、でも、ちょっとだけだからまた今度でいいか、などということを考える時間も良いではないか。電波時計はこの作業から解放してはくれるが、まーったく触らないで眺めるだけの時計もつまらない。

 そう、時刻合わせの楽しみを日々味わえるとしたら、それは機械式時計。たとえ設計がウン十年前だろうと、たとえ+55/-35sec/dayの精度だとしても、ちょっと楽しいではないか。腕の上で小さい機械がちまちま動いて時を刻むのは。

 親父が35年前に買ったロードマチックを今だに使っている。ロードマチックが通じる人は、なかなかいないのではないだろうか。そう、その親父の時計は23石の機械式時計。私が買ったのも23石ではあるが、ロードマチックではない、ファイブだ。同じ23石ということでロードマチック(ちなみに、LMには25石もあったはず)と比較しちゃいたいが、格が違うので、あきらめよう。

 さて、最近のセイコーファイブであるが、ケースバックというか、裏蓋がスケルトンになっており中の機械が見えるようになっているというニクい演出をしてくれているおかげで、購買意欲は当社比1.41倍程度になっているのではないかと思う。

 いくつか問題というか、設計上省かれているだろう部分もある。
 一つ目、リューズを引き出しても秒針が止まらないのだ。秒針はえっちらおっちら時を刻む。なので秒針を時報に合わせるのは困難だ(不可能ではない、リューズを時計の針が戻る方向にうまく力をかけるとテンプが停止するとか、そんなワザを使うのだ)。
 二つ目、手動でゼンマイを巻き上げることができない。コレはうっかり放置して、時計が止まっているという悲しい現実を目の当たりにしたときの応急措置がブンブン振り回すという荒治療になることを意味している。いや、丁寧に振ってもいいのだが。すすっと手で巻き上げられたらいいのにな、と思うがちょっと複雑になるのであろう。省かれている。比較するのはファイブには酷だが、ロードマチックは秒針停止もあるし、手巻きもできる。



 さて、25日に買ったファイブだが、時間のすすみ遅れをクオーツ時計基準にはかってみると、10時間で10秒ほど進んでいる。姿勢によっても変化してしまうだろうから、何ともいえないが、一応は進む側になっているようだ。一時間に1秒、3600秒で1秒、精度は3/10000ほどか。結構な精度だと思うが、人間は満足しないのだな。で、クオーツ時計、原子時計など精度の良い時計が開発されていくわけか。


 おもしろいことに、クオーツ時計が機械式時計を駆逐するかと思いきや、駆逐せずに、趣味の時計としては根強い人気を誇る機械式時計。私も買ってしまったぜ。会社の同期にも何人かファイブをしている人がいる。何人かはオメガをしている、何人かはロレックスをしている。もう、なんなんだよ、おまえら。話がそれた。精度では圧倒的にクオーツに劣るが、機械っぽさがまたよくて売れているのだろうな。


 ちなみに、機械式時計が必要な地域もあります。クオーツ時計は電池という消耗品があります。機械式時計はゼンマイを巻いたら一応は動きます。オーバーホールしなくてもある程度大丈夫。電池の入手性が良くない地域では未だにセイコーファイブは人気商品として売れ続けている様です。そんだけ頑丈な時計、ってことなんですね、ファイブ。

コメント (5)
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