池袋犬儒派

自称「賢者の樽」から池袋・目白・練馬界隈をうろつくフーテン上がり昭和男の記録

ブッダ時代の16強国

2020-10-10 07:36:24 | 日記
仏教が興隆する時代およびその少し前のインドにおける政治区分として、書物の色々なところで散見されるのが16大国または16勢力のリストである。これらは、国に名前が付けられているのではなく、イタリア人(の国)やトルコ人(の国)といったように、国民の名前で呼ばれているのが面白い。このことは、このようなリストを作った、または使っていた人達の心に、地理的ではなく部族的な考えが強く残っていたことを示している。このリストは次の通りである。
1. アンガ 9. クル
2. マガダ 10. パンチャーラ
3- カーシー 11. マッチャ
4. コーサラ 12. スラセーナ
5. ヴァッジ 13. アッサカ
6. マッラ 14. アヴァンティ
7. チェーティ 15. ガンダーラ
8. ヴァンサ 16. カンボージャ

1. アンガ人はマガダ国の東に国を持っており、首都はチャンパー(現代のバガルプールの近く)。国境は不明である。ブッダの時代、マガダ国に支配されており、その後再び独立したという話は聞かない。しかし、以前は独立国であり、これら隣接する国々で戦争があったと伝えられている。ブッダの時代のアンガ王は、一介の裕福な貴族にすぎず、あるバラモンに奨励金を与えたということしかわかっていない。
2. マガダ国は有名であり、現代のビハールと呼ばれる地域を占めていた。当時の境界線は、おそらく、北はガンジス河、東はチャンパー河、南はヴィンドヤ山脈、西はソーナ河であったと思われる。ブッダの時代(すなわちアンガ国の併合)、8万の村落を持ち、周囲の距離が300リーグ(約2300マイル)もあったと言われている。
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