カラオケができて、宴会がつまらなくなった・・・という話は、昔よく聞いたが、近ごろはまったく誰も言わないようになったのう。
宴会をする世代が、カラオケ以前の宴会を経験したことがないからじゃろ。
まあ、どんちゃん騒ぎは昔も今も同じこと。
わしは、昔から宴会とかはちっとも好きになれん。
あれなら一人で酒を飲んでいたほうが、ずっといいわい。
しかし、懐かしいなと思うことはある。
というのは、昔の宴会にはかくし芸があったからの。
アホダラ経だの声色だの当てぶりだのドジョウすくいだの手品だの・・・各自、毎年、年末の忘年会に向けていろいろ練習したもんじゃ。
なにも芸のない奴は、パンツを脱いで裸踊り。
新人の裸踊りが出るころにゃ、もうみんな完全に酔っぱらっていて、ボルテージの上がること、上がること。
沖縄で言うカチャーシー、本土で言うなら奴踊りで、狂気乱舞。
ありゃすごかったわい。
高度成長期の一幕だわな。