おにぎり100円

腹が空いたけど、料理をする気にもなれず、夜コンビニに行ったばい。

ところが、なんと、「おにぎり百円」の看板が！

うれしくなって、いつもは1個しか買わないのに、2個も買ってしまったわ。

いつもは140円とか150円するのだから、思いっきり得をしたことになる。

うれしいのう。

スジコのおにぎりだったのじゃが、スジコなんて食べるのは何年ぶりじゃろうか。

うまかった。

しかし、気に入らんことが一つあった。

わしがレジで並んでいると、すぐ前に車椅子に乗ったばあさん。
爺さんが車いすを押しておる。

そのばあさんが、チキンか何か知らんが、いろいろ注文したり、取り替えたり、温めたり温めかなかったりで、えらく時間がかかる。
イライラするばい。
速くせい、と怒鳴りたくなる。

それに、こっちは、清水の舞台から飛び降りるつもりでおにぎりを2個買ったのに、なんじゃ、このぜいたくは。

その婆さん、だいぶ太っておったが、そんなに食ってばかりいるから太って足腰が立たなくなるんじゃ。

古ワイン

知り合いから古いワインをもらったばい。

白ワインで、醸造はなんと1976年。
ということは、40年もたっておるということか。

製造地はベルサイユと書かれておる。
ふむ、あの辺りでも栽培をやっておるのかい。
まあ、田舎じゃしの。

しかし、くれた知り合いというのが、ワインにはさっぱりの男。
わしも、たいしたことは知らんので、あまり言えんが。

わざわざ40年寝かせておいたのではなく、買ったのを忘れておったようじゃ。

しかし、もらった瞬間、いやーな予感。

ビンの中でワインの量がだいぶ減っておる。

もしかして・・・

不安を打ち消しながら、ワイン抜きをコルクに当てたところ、少しも力を入れていないのに、まるで気絶した人間のように、コルクがスポンとビンの中に落ちてしまったばい。

グラスに注いでみると、白ワインどころか、おしっこの色。
しかも、透明でなく、少し白濁しておる。

しかし、なおも「ワイン、ワイン、無料のワイン」と心で唱えながら一口含んでみたが、

まあ、ワインなんてもんじゃない。
アルコールは完全に抜けておるばい。
すっぱいだけの腐りかけ汁。

畜生、ただでワインが飲めると思って喜んでおったのに。

懲りない人々

なんか知らんが、イケメンで高学歴のテレビコメンテーターが学歴詐称しておったらしい。

顔で騙され、学歴で騙され、まったくざまあないね、今のテレビは。

まったく競争のない無風業界だからな、テレビというのは。

わしも、その末端で少し仕事をしたことがあるから、内情がすけて見えるで。

ちゃんと仕事をせんで、高給とってあぐらをかいておるから、こんなことになるのじゃ。

事情はNHKも同じ。というより、もっとひどいんではないかのう。

耳が聴こえない作曲家ということで、大々的にテレビに出していたが、なんのことはない、大嘘じゃった。

不正研究をしたといって番組で糾弾していた若い女性研究者が、最近反論の手記を発表したらしい。

どっちが本当なのか、今はわからんが、その女性の言っていることが本当なら、とんでもないことじゃぞ。

世界的な研究者が、番組がオンエアになった数日後、自殺しているのじゃから。

こんなくだらんデマ番組を国民に流しておいて、視聴料を強制的に召し上げる。

悪代官かい、お前ら。

あれから5年か

大震災から5年か。

月日が経つのは早いが、被災地じゃ、まだ時計が停まっておるのじゃろう。

わしは、貧乏だからということで、あまり寄付とかはせんのじゃが、あの時は財布に残っていた金を募金箱に入れたばい。

あのとき、国民全員が、被災地の様子や、原発事故の成り行きを、朝から晩までテレビをつけっぱなしで見ておった。

あれで、日本が変わったな。

「安定した政権下で国民が力を合わせて復興を急ごう」という気持ちになったな。

次の年には自民党が返り咲いて、しかもダークホースだったあのボンボンが首相に選ばれた。
まあ、一番ぶれそうにない人物を選んだということじゃろう。

あの男がよいかどうかは別として、支持率が高止まりしているのは、政治がぐらぐらしておったら国全体がぐちゃぐちゃになるという危機感からじゃろうな。

あのときの民主党の震災・原発の処理を非難する人が多いが、わしは自民党がやったらうまくいったとは思えんがの。
だいたい原発を推進してきたのは自民党じゃし。

民主党は、政権にいた時より、今の方がずっと堕落しておる。
見ていてあほらしくなるばい。

昭和の喫茶店

先週、本当に久しぶりで喫茶店に入ったばい。

お金がないので、本はだいたい図書館から借りておるのじゃが、返却期限を過ぎても読み終わっていない本がいくつもできた。

てなことで、喫茶店でねばって本を読もうというわけじゃ。

近頃、本当に、つい入りたくなるような喫茶店が少なくなったのう。

コーヒーチェーンかなんか知らんが、椅子もテーブルも小さすぎて、まったく居心地が悪い。

ハンバーガーショップの二階は、それよりまだましじゃが、ときどきガキみたいなのがうるさくて迷惑することがある。

なんか知らんが、今頃は、板の上で手をコネコネする遊びが流行っているらしく、みんなで板を見ながらぎゃーぎゃー言っておる。

ドーナツ屋はコーヒーお代わり自由だが、同じ音楽をいつまでもやっているので、これも本を読む雰囲気じゃない。

てなわけで、コーヒー370円の、古い喫茶店に入る。
昭和の香りがぷんぷんする内装。

クッション付きの椅子が腰にぴったりとはまって、本を読むには最適。
うるさい音楽もないし。

てなことで、3時間ねばって、2冊の本を読破したばい。