「敗北を知りたい」やる夫は安楽椅子探偵の推理を聞くそうです 第八問:2/1の殺人者 解答編
「いや、犯人は文乃の方だったじゃない」「1は、コーヒーカップが転がってて中身をぶちまけた状態というやる夫の話を聞いて、中身がコーヒーでは無く、吸い殻であることを前提とした発言をしたことが犯人のミスだとしていますが、根拠としては弱すぎます。床にコーヒーカップがあったという発言から、落下の衝撃でグラスが欠けて破片が飛び散っている状況を思い浮かべてしまったなどと言えば、言い逃れは可能です。
さらに1は、タバコに毒を仕込んだのは今朝だとしています。
それなら、社長室に忍び込んだ文乃にはデスクの上にあるペットボトルや薬に気が付きますよね。
お奉行の胃の中から胃薬の成分が発見されてしまったら、自殺の可能性が薄れるんですから、今回は見送ることにしたと考えたって不思議はありません。
ですが、文乃は殺害の工作を強行しています。
1日も待てないとか、どこのローズですか」
「動機が描かれていないから、ただの間抜けよね。本スレの方も見てきたけど、そちらも文乃と一花で意見が割れていたわ」
「昨日のコナンでも言っていたじゃないですか、計画に狂いが生じたのに犯行が実行されるのは、犯人がよほどの自信家か計画を止めることのできない状況にいるかのどちらかだと。私が言っていたように昨日に犯行準備していたから、計画を変更したというほうが辻褄が合います」
「社長室に忍び込んで、毒入りタバコと回収してくることはできたんじゃないの」「社長室に忍び込んだことがバレるリスクを犯してまで、殺したい相手を延命させるようなことはしたくはないでしょうよ。そんな考えができるなら、殺人計画を立てて実行に移すなんてことはしないはずです」
