「いつの間にか、やる夫は安楽椅子探偵の新作が公開されていたので推理していきたいと思います」やる夫は安楽椅子探偵の推理を聞くそうです 第七問:瞬間移動したい？ 問題編
「もうとっくに解答が公開されているんだけど」「三年近くも音沙汰無しでいきなり開始されてもタイミングよく参加できるわけがない。私は悪くありません。
それに世の中には、まとめサイトという便利なものがあるので解答をみることなく推理ができるのですよ」
「それで、今回の推理は？」「まず犯行時刻はヴァルトスが倉庫に向かった13時30分頃ではないということですね。あのタイミングで犯行を起こしては、ヴァルトスが戻ってくる僅かな時間で偽装工作を行うことは不可能ですから。
仮に犯人が超スピードで動けたとしても、シュレッダーの動作時間だけは短縮できませんから」
「それが事実だとしても犯人候補は1人も減らないわよね」「そうなんですけど、あくまで超スピードで動けたらですから、実際には10分くらいかかったと思いますよ。ですので、犯行時刻は13時初め頃だと思います。
その時刻にアリバイのある悟空は犯人から外していいと思います。
次に、犯人はなぜアイスコーヒーを給湯室に捨てたのかを推理してみたいと思います」
「血痕かなにかを洗い流すために使ったんでしょうね」「それで正解だと思います。なぜ、こんな真似をしたかというと、水道工事か何かでビルの水道が使えなかったからでしょうね。
黒霧がわざわざ外のトイレを使ったり、ダルシムが今日は洗い物を出したくないと発言しているので間違いないでしょう。
この事実によって、黒霧が犯人ではなくなりますね」
「30分頃に戻ってきた時にしか監視カメラに映っていないということは、黒霧は裏口を経由して倉庫まで行ったということだものね。それなら、発見されるリスクを負ってまで、ドリンクサーバーのアイスコーヒーで証拠隠滅を図る必要性なんて無いからね。
外の自販機を使えばいいわけだし」
「なぜ犯人はわざわざ人目につきやすい給湯室付近のドリンクサーバーを利用して、人目につきにくいトイレを利用しなかったのでしょうかを考えれば、犯人は導き出せることができますよ」「トイレって、さっき水道工事でトイレが使えないって言ったばかりじゃないの！！」「そうですが、水道が使えなくなっただけでトイレのタンクの中の水は使うことができるじゃないですか。仮に、全てタンクレストイレだったとしても、便器に溜まっている水を使うことはできますよ」
「つまり、何かしらの理由でトイレに向かうことができなかったと言うことね。そうなると、犯人はダルシムね。
ダルシムは社長室で日課のヨガをしていて社長室から出てくる可能性は低いから、黒子が犯人ならトイレを使えるはずだものね。
一方、資料室にいる黒子はいつ部屋を出てくるかが分からないから、ダルシムはトイレを利用できずなかったと」
「そうです、補足しますとビビアンが死んだので黒子が唯一の女子社員となるので、黒子とダルシムのどちらが犯人でも証拠隠滅に使うのは男子トイレだということです。ということで、この事件の犯人はダルシムです！！」
