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PADDY PHIELD RETURNS!

1977年、パンクロック勃発直後のロンドンへ渡った日本人ドラマー、パディが駆け抜けた激動の日々を記録するページ(管理人)

クラブワルプルギス&さよなら新宿JAM

2017-12-20 15:01:00 | In Japan 2017
12月16日の深夜、Cuddly ToyZのリハーサルを終えたパディは、日本のゴス・イベントの草分け的存在「クラブワルプルギス」へ。

会場は新宿JAM




1980年代にマダム・エドワルダのZINさんが新宿の富久町(厚生年金会館の近く…と言いたかったけど、もうないんだよね!)で始めた地下サロンのようなクラブは、日本のBATCAVE(Specimenのメンバーがやっていたロンドンの有名ゴス・クラブ)とも言われて、休止時期を経て再開した時には「伝説のゴシッククラブの復活」と話題になりましたね。新宿→渋谷→新宿と場所を変えながら、現在まで続いているのは本当にすごいと思います。

2010年12月に、当時の会場だった渋谷の青い部屋が閉店することになり、最終日の12月31日夜~1月1日朝までワルプルギスで年越しをしたこともありました。

あの時、パディはPADDY & NEW TOYZで出演予定だったのですが、サウンドチェックにヴォーカルが来なくて(高熱で倒れて救急搬送されていた)、当日に出演キャンセルをしてご迷惑をおかけしたにもかかわらず、カウントダウンに参加させていただきました。



*詳しくはこの記事に
青い部屋カウントダウン
http://pink.ap.teacup.com/paddyphield/552.html

年が明けた2011年は3月に東日本大震災があって、ワルプルギスが新宿JAMで再開したのが、確か6月。

2011年12月にはヤングパリジャンがワルプルギスに出演してます。この時、マダム・エドワルダ+ツネグラム・サムで、バウハウス・ヴァージョンの「Telegram Sam」をやって、壮絶にカッコよかったんですよね!



*詳しくはこの記事に
皆既月食とワルプルギス
http://pink.ap.teacup.com/paddyphield/654.html

そして、新宿JAMが2017年いっぱいで閉店することになり、この場所では最後になるワルプルギスが12月16日でした。深夜、開場前の路上には人だかりができ、ライブが始まってもお客さんが入りきっていないほどの大盛況。

*久しぶりにZINさんと2ショット


青い部屋ファイナルの時にも出演した13th Moonは、暗黒のカーニバルを幻視させ、緻密な美意識で構築されたアルバム『WEIRD TAILS』を世に放ったばかりのマダム・エドワルダは、この日はエッジの効いた選曲で攻めてきました。モンドグロテスカは泰造さんの舞踏とヴォーカルのアングラ感覚が魅力的。そして、代わる代わる妖しい音を操り出すDJたちと、暗闇に投影されるシュールで耽美的な映像……。

*ワルプルギスといえば、この装飾


*13th Moonのナオヒロくんと


最後のZINさんのDJ時は明け方とは思えない盛り上がりで、「You Spin Me Round」あたりから「20th Century Boy」「Ziggy Stardust」で狂喜乱舞のフロア。たいていのオールナイト・イベントは、始発電車が動き始める午前4時半頃から客が帰りだすものだけど、みんな立ち去りがたいようで、5時を回っても盛り上がったまま。37年続いたライブハウスのギシギシ鳴る床板も、隙間のあるドアも、低い天井も、すべて愛おしく思えた時間でした。

*JAMのドリンクカウンター前の時計


そしてワルプルギスは、場所を池袋手刀に移して継続していくことがアナウンスされました。

Say Hello 手刀、Wave Goodbye JAM……。

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11/5 日本のPUNKSの足跡に触れる

2017-11-18 03:31:00 | In Japan 2017
高円寺で佐藤ジンさんの写真展。







日本のパンク・ムーブメントの熱さを刻みつけた膨大な数の写真が貼り付けられていて、圧倒されます。当時は日本にいなかったパディですが、ロンドンに来ていた頃のジュネさんやラピスさんの姿を発見して「なつかし〜い」とニッコリ。







会場ではオートモッドの舞踏手、泰造さんとお会いしました。



***

その後はバンドのリハーサルへ。
Cuddly ToyZ、現在は5人体制となって、11月28日と12月21日のライブに向けて精進を重ねております。



最近のパディは、サウンド作りやアレンジのアイデアがポンポン出て来て、「ロンドンで活動していた頃の勘が戻ったみたい」とのこと。その分、バンドへの注文も多くなっているのですが、メンバーもよく応えてくれて、「作りたかったサウンドがだんだん形になって来てるから、超うれしい!」と言ってます。

次のライブを一番楽しみにしているのは、パディかも!?



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【Cuddly ToyZ 次回ライブ】



11/28(火) ザーザズー代々木
"Let There Be Rock !"
出演:COAL TAR MOON/Cuddly ToyZ/極悪いちご団/and more...
開場18:30/開演19:00
前売り¥2,600+D/当日¥3,000+D
*前売りチケットはイープラス、ザーザズー店頭で発売中。
*バンド予約はpaddyphield.info★gmail.com にて受付中です。(★=@)

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10/15夜 再び現れた彗星兄弟from神戸

2017-11-18 03:22:00 | In Japan 2017
夜は再起動した神戸のLUCY AND THE LIPSTIX(LATLX)を観にUFO CLUBへ。

「Cuddly Toys大好き!」と言ってくれてるLUCYとZIPのLATLX。キャッチーでいい曲が多く、パディは10年近く前から何度も観せてもらってますが、「今のサウンド、すごく良い!」とノリノリ♪ パワーアップした彼らの原点回帰を祝福しました。



LUCY & Paddy


ZIP & Paddy


この日はノブさん(Daddy-O-Nov)の企画で、対バンのXERO FICTION、SWING KIDSもカッコよくて、ずーっと楽しく過ごして来ました。

Paddy & Daddy-O-Nov


XERO FICTION


SWING KIDS


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【Cuddly ToyZ 次回ライブ】



11/28(火) ザーザズー代々木
"Let There Be Rock !"
出演:COAL TAR MOON/Cuddly ToyZ/極悪いちご団/and more...
開場18:30/開演19:00
前売り¥2,600+D/当日¥3,000+D
*前売りチケットはイープラス、ザーザズー店頭で発売中。
*バンド予約はpaddyphield.info★gmail.com にて受付中です。(★=@)


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10/15昼 優雅な劇場でヘドウィグと握手!

2017-11-18 03:20:00 | In Japan 2017
ジョン・キャメロン・ミッチェルの『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のスペシャルショーを観に、渋谷のシアターオーブへ。



ジョンと、日本版の出演者である中村中さんの2人芝居的なライブ形式。冒頭でヘドウィグ(ジョン)がマントを広げて登場した瞬間、観客が総立ち! 叫ぶわ、踊るわで、上品なシアターオーブがワイルドサイドに(笑)。

パディは8列目の通路側で十分観やすいのに、バーッと最前列まで行っちゃって、フロアに降りてきたジョンと握手までして、「お、お客様~、お席にお戻りください〜」と品の良い案内係のお姉さんをオロオロさせたあげく戻ってきました。自由すぎる(笑)



オフ・ブロードウェイの初演から20年経っているのに、ジョンは体型も変わらず、歌も素晴らしく……。パディが大好きな曲「Midnight Radio」では「Lift up your hands!」の部分で観客の手が一斉に上がって壮観、胸熱でした。これ、ボウイの「Rock’n’Roll Suicide」の「Give me your hands」へのオマージュですね。

そして、初期パンクを聴く人なら、ヘドウィグにはThe Electric Chairsのウェイン/ジェイン・カウンティが反映されていると察しがつくわけで。

今回のショーのプログラムにはジョンのインタビューがあり、「ル・ポールやジェイン・カウンティのようなレジェンド的な人たちからも学んできた」という意味の発言があって、「ああ、そのジェイン姐さんと40年前に仲良くしてもらってた日本人(パディ)が、今日の客でしたよー」と、ジョンに耳打ちしたかったです。





1977年か1978年、ジェイン姐さんがウェインだった頃。ロンドンで


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【Cuddly ToyZ 次回ライブ】



11/28(火) ザーザズー代々木
"Let There Be Rock !"
出演:COAL TAR MOON/Cuddly ToyZ/極悪いちご団/and more...
開場18:30/開演19:00
前売り¥2,600+D/当日¥3,000+D
*前売りチケットはイープラス、ザーザズー店頭で発売中。
*バンド予約はpaddyphield.info★gmail.com にて受付中です。(★=@)


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9月の休日はロミさん写真展&ボラン・ブギー

2017-11-18 03:01:00 | In Japan 2017
9月11日、Doctors of Madnessとの再共演という形で第2期Cuddly ToyZをスタートさせたパディ。
それ以降の近況をブログに書いていなかったので、振り返ってみます。

【9/15】
夏の間、バンドの準備に追われてあまり出かけていなかったので、ひと息ついた9月15日、1980年代初頭にロンドンでライブ写真を撮っていたRomi Mori(ロミさん)写真展&記念パーティーに。



同じ時期にロンドンにいながら、なぜか面識がなかったロミさんとようやく対面!


パーティーではTHE GUN CLUBのメンバーだったロミさんのミニライブもありました。


ロミさん写真展の開催に尽力したツネさんと



【9/16】
毎年、マーク・ボランの命日に行われる「グラムロック・イースター」。
今年はマークの生誕70年・没後40年という節目ということで、上野の東京キネマ倶楽部にて開催。



元グランドキャバレーだったゴージャスな内装に、「ここ大好き。イギリスの古いホールみたいだよね。昔のミュージック・マシーンとかハマースミス・オデオンとか」とパディ。ノスタルジックな雰囲気の中、きらびやかなボラン・ブギーを堪能しました。



終演後にゲストのヒーセさんと



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【Cuddly ToyZ 次回ライブ】



11/28(火) ザーザズー代々木
"Let There Be Rock !"
出演:COAL TAR MOON/Cuddly ToyZ/極悪いちご団/and more...
開場18:30/開演19:00
前売り¥2,600+D/当日¥3,000+D
*前売りチケットはイープラス、ザーザズー店頭で発売中。
*バンド予約はpaddyphield.info★gmail.com にて受付中です。(★=@)


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ドクターズ・オブ・マッドネス、日本ツアー・ファイナル!

2017-09-13 14:00:00 | In Japan 2017
新生カドリートイズの記念すべき初ライブ(9/11)は、ドクターズ・オブ・マッドネス日本ツアーの最終日でした。



9/1に新宿JAMからスタートし、札幌から関西までを精力的に回って、渋谷に戻ってきたドクターズを迎えた共演バンドはこちら!

Oddeye ザジ


轟音ノイズを生み出すザジさん。この日のサウンドは鋭敏な中に暖かい力が宿っていて、ドクターズへの愛を感じました☆

Nanox


3月のThe Shapes来日の時にも共演したタカヒロくんのバンド。80sポストパンクの香り♪

9000SONICS


ど迫力のブルース・サウンド! 来年で結成20年だそうです。所沢に女を殺しに行く唄が最高でした。

Cuddly ToyZ


パディのルーツであるRAPEDの「Moving Target」、Cuddly Toysの「Madman」に、映画『ロッキー・ホラー・ショー』のテーマ「Science Fiction/Double Feature」の日本語カバーで1970年代の英国を振り返りつつ、最近のオリジナルも3曲。年齢、性別、国籍不詳の21世紀型グラムパンクを♪

Dannie B. Good


ロックンロールの醍醐味をシンプルに楽しくかっこよく伝えてくれるバンド。見ているとハッピーな気分に!

The 5.6.7.8's


タランティーノの『キル・ビル』にも出演、ワールドワイドな活動でおなじみのThe 5.6.7.8's。3ピースバンドの粋、洒脱、小気味よさにうっとりでした♪ 「モスラ」聴けてうれしい!

DJ: Daddy O Nov


DJはノブさん! Nanoxの前にウルトラヴォックス!の「ヤング・サベージ」とか、ツボを心得た選曲は最高。Cuddly ToyZの前後にはCuddly Toysの「狂った抱擁」やヘヴィメタルキッズ、モット・ザ・フープルなどもかけてくれました。ダムドの「New Rose」の時、ヴァニアンと仲良しのドクターズのリチャードがすごく喜んでましたね。

Lily Bud


この日、ドクターズの前にリチャードの義理の娘リリーがソロで自作曲をやったんですが、ぶっ飛びました! 声量や歌の技量はもちろんのこと、その表現力がすごかった。「今、世界ではあちこちで揉め事が起きてて、私たちもロンドンと東京で離れてる。だけど、いつかひとつになれたら」と(意訳)前置きして歌った曲が感動的でした。

Doctors of Madness



大トリのドクターズ。リチャード・ストレンジ(Vocal/Guitar)とアーバン・ブリッツ(Violin/Guitar)の2人にシスターポールのススムさん(Bass)とマッキーさん(Drums)、コーラスでリリーが加わっています。連日のライブ&移動にもかかわらずテンションが高い! プロジェクターで曲に合わせた映像を投影、政治的な問題や社会の歪み、人間の精神世界などのテーマが渦巻く「狂気の医師団」らしいステージを展開。






リチャードはリハの時も再会を喜んでくれて、MCでパディのことを言ってくれました。そして、何度もハグしたわりに一緒に写真を撮ってない!(笑)。電車の関係で最後まで見られず撤収しましたが、素晴らしいツアーを実現したシスターポール、本当にお疲れさまでした!

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ドクターズ・オブ・マッドネス、2017ツアー初日!

2017-09-02 21:47:00 | In Japan 2017
始まりました! ドクターズ・オブ・マッドネス 来日ツアー2017。



今回は、リチャード・ストレンジ、アーバン・ブリッツ、シスターポールの2人に、リチャードの義理の娘でR&Bシンガーのリリーがコーラスで参加する5人体制。

初日の9月1日、新宿JAMでは、Rockbottom、環七スピードキャッツ、The Knocks、DJのMasa17が、ロックンロール濃度の高い空気を良い感じに作りあげていて、ドクターズの開始前からホカホカしておりましたよ♪



満を持して登場したドクターズ・オブ・マッドネス。今年6月にシスターポールと英国ツアーもやっているので、バンドの結束力がより強くなった印象で、リチャードやアーバンが、ススムさん&マッキーさんにすごく信頼を寄せていることがわかります。

途中からステージに上がったリリーは、リチャードが再婚したケリー(マネージャー)の娘さん。歌うまい! 特に「Suicide City」のサビ、広がりがあってよかったなぁ。



リリーは普段、政治的なメッセージを込めたプロテストソングを歌っているらしいのですが、「ドクターズ・オブ・マッドネスの曲は大好きで、あの子、家の中でずっと歌ってたのよ。この来日ツアーに参加できて、すごく喜んでるわ〜」とケリーが教えてくれました。

物販、今回も充実してます。2017年のツアーTシャツは、A)黒地に白で「Doctors of Madness」のロゴ、B)白地に昔のリチャードの写真(モノクロ・プリント)の2種類。



B)のほうは本番でリチャードが着てました。



どちらも1枚3000円。売り上げは彼らの飛行機代になるので、ぜひ、お求めくださいませ〜。

また、5月にリリースされたドクターズ・オブ・マッドネス結成40周年記念 3枚組CDボックス『Anthology of Doctors Of Madness "Perfect Past" The Complete Doctors Of Madness』は、28ページのブックレットも付いて3200円。リチャードやアーバンは気さくにサイン入れてくれます☆ 



その他、TV出演時の音源とか、謎のディスクもいろいろ持ってきてるので、レアなアイテムが手に入るかも♪

9月1日を皮切りに、彼らは札幌、京都、大阪、名古屋、浜松でライブを行い、再び東京に戻って9月11日、渋谷ラストワルツがツアー・ファイナル! 新体制のCuddly ToyZ(第2期)はこの日に参加します。ご期待ください!



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Sister Paul & Target Earth Records present
"ゴッドファーザー オブ パンク" from London!!
Doctors of Madness
Japan Tour 2017

9/11(月)渋谷ラストワルツ
open 18:30 / start 18:40
前売 \3500 / 当日 ¥3800 (1D別途)

出演
Doctors of Madness
The 5.6.7.8's
Dannie B. Good
Cuddly ToyZ
9000SONICS
Nanox
Oddeye ザジ

DJ: Daddy O Nov

<プロフィール>
 ドクターズ・オブ・マッドネスは、1975-1978年、英国ロック・シーンがグラム/プログレ/ハードロックなど オールドウェイヴから、パンク/ニューウェイヴに変遷した時代に活動したバンド。1976年全英ツアーのサポートにデビュー直前のセックス・ピストルズを 起用したことでパンク史に名前を残すが、ドクターズ自体の存在感や音楽性もユニークで見逃せない。(ブログ ”A Challenge To FAte”より)


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来週、Ziggie(マーク東)追悼ギグ@姫路

2017-08-24 15:05:00 | In Japan 2017


かつて、セッション・バンド Paddy & Friendsのヴォーカルを務めてくれたこともある、マーク東さん(2016年4月没)の追悼ライブが、9月2日(土)と9月3日(日)の2日間、マークさんの故郷である姫路で行なわれます。



ある時は、80sハードコアパンクバンド MerryGorounDのヴォーカルのZiggieとしてパンク魂を全開に、また、ある時は繊細で美しいアコースティックの音楽世界を繰り広げたマークさんを偲んで、バンド仲間や旧友、所縁のあるミュージシャンたちが姫路に結集。熱い2daysになることでしょう。




Cuddly ToyZ(第2期)のライカは、マークさんの晩年、音楽活動を共にした相棒で、この追悼ギグにはMerryGorounDのギタリストとして参加します。(出演は2日か3日のどちらか)



2日は名古屋からナルジー・スーサイドさんも駆けつけるそうです。

パディは残念ながら姫路まで行けないのですが、「心の中で参加する」とのこと。

関西方面のかたは、ぜひ、姫路BETAへ!

2017年9月2日(土)・9月3日(日)姫路BETA
Open18:00 Start18:30
前売り\2000+drink








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ボウイの思い出『ジャスト・ア・ジゴロ』

2017-01-08 15:58:00 | In Japan 2017
デヴィッド・ボウイさん、70歳のお誕生日おめでとうございます。



パディのスクラップブックから、デヴィッド・ボウイの主演映画『ジャスト・ア・ジゴロ』のワールドプレミア試写会のプログラムとチケットが出てきました。



これまでパディは、「ボウイの事務所からインビテーションが届いて、Cuddly Toysのメンバーと『戦場のメリークリスマス』の試写会に行ったよ〜」と言ってたのですが、それ、カン違いでした! 

観たのはこれ、『ジャスト・ア・ジゴロ』。よく考えたら、『戦場のメリークリスマス』は1983年の作品で、その頃のパディはCuddly Toysを離れていましたもんね。

『ジャスト・ア・ジゴロ』のワールドプレミアは、1979年2月14日。

当時、パディたちは「RAPED」というバンド名の評判が悪すぎて、BBCのDJ、ジョン・ピールの提案で、1979年1月から「Cuddly Toys」に改名。音楽性も変えて、心機一転の時期でした。

以下、パディの思い出。

「Cuddly Toysのデビュー曲を、ボウイとボランが作った『MADMAN』にすることを、ボウイの事務所が許可してくれて。その関係で、映画のワールドプレミアにも招待してくれたんだと思う。マネージャーのアランが車をチャーターして、Cuddly Toysのメンバーみんなで一緒に行ったんだよね。

ロンドンのウエストエンドにあるプリンス・チャールズ・シネマの前に、大勢の人が集まっていて、入り口までフェンスで仕切ってレッドカーペットが敷いてあるの。そこに車を横付けして、レッドカーペットを歩いて会場に入ったんだよ。セレブみたいでしょ〜(笑)。みんな二十歳そこそこの子どもだったから、もう、興奮しちゃって。

一応、ドレスコードがあったみたいで、中に入ると正装の人たちがたくさんいたけど、僕たちはいつもの派手な格好でOKだった。指定席に座ってたら、少し遅れてボウイが来て、3〜4列くらい後ろに座ったの! わぁ〜、ボウイが出てる映画を、本人と一緒に観るんだ〜って、また、舞い上がっちゃって。だから、上映中もボウイの様子が気になって、どんな映画だったか、全然おぼえてないの!」

調べてみたら、このワールドプレミアの時、ボウイは日本の着物を着ていて、日英ハーフの有名モデル、ビビアン・リンを同伴して現れたそうです。



ビビアンは、日本でも資生堂のモデルをやっていたし、原宿・クリームソーダの山崎社長のミューズとしても有名な美女ですね。

でも、パディはボウイが着物姿だったことも、連れがビビアンだったことも、気づかなかったそうです。「ビビアン・リンは、イギリスでも有名だったから知ってるけど、あの時、一緒にいたんだね〜」

映画『ジャスト・ア・ジゴロ』は、第一次世界大戦で負けたドイツのベルリンで、帰還兵のボウイが金持ち女のジゴロになり、虚無的に生きて最後には悲劇が……というストーリで、評判はあまりよろしくなく、興業成績も振るわなかったみたいです。その後、ボウイ関連では『戦場のメリークリスマス』が大ヒットしたので、余計に『ジャスト・ア・ジゴロ』は影がが薄くなってしまいますが、この頃のボウイは本当に美しく、また、ジゴロの館の主として、あのマレーネ・ディートリッヒが退廃的な存在感を放っているので、再評価されてもいいのかもしれません。



プログラムの裏表紙には、RCAが出したボウイのレコードの広告。



この時、アルバム『ロジャー』(1979年5月)はまだ出ていないので、ボウイの最新作はライブ盤の『ステージ』だったんですね(写真が一番大きい)。こんなところにも、時代を感じます。


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ゆく年・くる年

2017-01-01 23:03:00 | In Japan 2017
あけましておめでとうございます。



2016年は、NEW TOYZに加えてCuddly ToyZもスタートさせて、2つのバンドで活動を始めたパディ。

体調も良く、日本に拠点を移して以来、最多本数のライブをおこなうことができました。

NEW TOYZは、初めて東京以外に遠征し(京都・夜想、名古屋・RIPPLE)、地元の皆さんに大変良くしていただきました。

Cuddly ToyZでは、パディの念願だった、故ショーン・パーセル(Raped/Cuddly Toysのヴォーカル)没後20年追悼ライブという大仕事を成し遂げることができました。

★★★

2016年のライブ納めは12月30日。NEW TOYZで、シスターポール企画『Tokyo Gay Rockers』の年末スペシャルに参加しました。



この日は1部・2部制で14時30分から22時過ぎまで、全11バンドの競演。シスターポールの人徳(バンド徳?)と求心力で、当日リハなしの長丁場でも和気あいあいと、ほぼオンタイムで進行。

第2部の幕開けを飾った人妻ヴァンパイアは、以前、対バンした時より、さらにロックっぽく進化していて、カヴァー曲のセレクトやアレンジもかっこよかったです。



ゲスト・ヴォーカルでCuddly ToyZのVishaが登場し、The Stooges「I feel Alright」を熱唱!




NEW TOYZは、最近、演奏する機会が多くなった「Fear」が、暗い海を漂っているようなダークなうねりを放っていて、なかなか良い感じでした♪



2016.12.30 Setlist
Skaab
Attack
Own
Fear
Apart


大トリのシスターポール。



ススムさんのいつものベースはメンテナンス中ということで、ちょっと珍しい姿。



シスターポールの音を浴びて過ごせる幸福な年の終わり。

今年もお世話になりました☆

★★★

翌日は大晦日。

新年まで、あと数時間という時、思わぬ訃報が……。




パディがビザの問題でCuddly Toysを脱退したあと、ロンドンで結成したニューロマンティック系バンドのパナッシュを売り出してくれた、当時の東芝EMIのディレクター、石坂敬一さんが亡くなられました。

パナッシュに関わってくれた音楽評論家の八木誠さんと所属事務所(ヤングスタッフ)社長の岡田三郎さんは、ともに60代で亡くなられ、担当ディレクターだった石坂さんまで他界されたということで、パディもショックを受けていました。

当時は、クイーンやジャパン、チープトリックのように、「本国より先に、日本で人気に火がついてビッグになる」というケースがあり、パナッシュもその路線を狙って、アルバム『倫敦美学』で華々しく日本先行デビューとなったのでした。

「だから、新人バンドとしては破格の待遇だったの。石坂さんが予算をいっぱい取ってくれたんだよね」とパディは言います。

それなのに、コルムとの確執が元で、来日直前にリーダーのパディが抜け、代替メンバーを入れて何とか日本公演をこなしたものの、すぐに空中分解してしまったパナッシュ。「もう、本当に、石坂さんには悪いことしちゃって……」

2011年に八木誠さんが亡くなり、そのお別れ会の席で石坂さんはかなり酔っぱらっていらして、パディがご挨拶にいくと「おお、おお」という感じで、なぜだかパディの顔をじっと見て、「うん、いい目をしてるな!」と、ひと言おっしゃいました。それが、パディと石坂さんの最後の会話でした。

心よりご冥福をお祈りいたします。

★★★

明けて、2017年。

パディの1本目のライブは、
2月5日(日)新宿MARZです。

DEAD BOYS来日公演に、ゲストバンドとしてCuddly ToyZが参加。1970年代のUSパンクとUKパンクが、21世紀の新宿で熱くフラッシュ・バックします!



「2月5日はRAPEDの曲でバンバン攻めていくからねー! 生きてる間は、前だけ見てがんばる!」と決意も新たなパディ。

2017年も、この勢いで邁進いたしますので、応援よろしくお願いいたします!

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