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PADDY PHIELD RETURNS!

1977年、パンクロック勃発直後のロンドンへ渡った日本人ドラマー、パディが駆け抜けた激動の日々を記録するページ(管理人)

パディのカセットテープ(2)

2010-12-19 01:48:00 | Reminiscence
なんと、パディ加入前のRAPEDのリハや、ライブの音源もありました~!

一番最初のリハーサルは1977年6月4日。「WITHOUT A DRUMMER!!」だけど「SHIT HOT!」。曲は最高ってことらしい。あとから加入したパディは「曲を覚えるために、このテープを一生懸命聴いたよ!」とのこと。





CUDDLY TOYSのブレイク寸前で傷心の帰国となったパディですが、
「帰国して八木さん(音楽評論家の八木誠さん)に会いに行ったら、ロンドンでもう一度やってみるか、って言ってくれて。今度は事務所に入って、イギリスに派遣される形で2ヶ月後にロンドンに戻ったの。日本にいる間はラジオ番組にいくつか出演させてもらったよ」

文化放送、ラジオ関東、KBCは九州朝日放送ですね。





「ロンドンに戻ったらショーンとトニーは第2期CUDDLY TOYSを始めちゃってたから、自分でパナッシュのメンバーをオーディションして、12月からリハーサルを開始したのは覚えてるんだ」

ということは、80年7月/ラスト・ライブ&涙の帰国→9月/再びロンドンへ→12月/パナッシュ始動、ってことですね。

そのパナッシュのファースト・アルバム『倫敦美学』が作られる過程の録音も残ってました。こちらは81年の4~5月のものです。



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パディのカセットテープ(1)

2010-12-18 02:20:00 | Reminiscence
先日、「CUDDLY TOYSのライブ音源がダウンロードできるサイトがある」と教えてもらってビックリ!

ここ↓
http://noiseaddiction.blogspot.com/2010/10/cuddly-toys-moonlight-club-london-3-31.html

1980年3月31日、ロンドンのMoonlight Clubで行なわれたライブ音源。オーディエンスがカセットテープに録音したものらしく、音はあまり良くないですが12曲を聴く事ができます。

パディによると「あの頃はいろんなバンドの海賊版カセットテープがよく売られていて、RAPEDやCUDDLY TOYSのカセットを道端で売ってるのを何度も見たことあるよ」だそうです。そういうブートレグのコレクターが音源をデジタル化してネットで公開してるんですね。

パディ自身はライン録りした同じ日の音源を持ってます。


「CUDDLY TOYSを辞めて日本に戻る前、Moonlight Clubで最後のライブをやった」と言うし、CUDDLY TOYSに改名後は封印したはずのRAPEDの曲「Normal」を最後に演奏しているので「これがパディ在籍中のラスト・ライブ?」と思ったのですが、本人の記憶が、ちょっとあいまい。

そこで、パディが今も持っているカセットテープや当時の資料などを調べてみると、CUDDLY TOYSは1980年3月以降もライブをやってました! 4月10日にLyceumでゲイリー・グリッターやバウハウスと共演。

4月10日Lyceumのチケット。


6月7日にはMusic Machineで再びゲイリー・グリッターと一緒にやってます。6月30日もMusic Machineでトリを務めて……、

7月14日、Moonlight Club。

おそらく、これがCUDDLY TOYSオリジナル・メンバーでの最後のギグでしょう。







パディの記憶。
「その頃はCUDDLY TOYSの人気が出て、2000~3000人規模の会場でライブやるようになってたの。メジャーのレコード会社から何件かオファーも来ていて。で、メジャーと契約するために、僕の学生ビザをエンターティナー用に切り替える申請をしたら裏目に出ちゃった……。当時は音楽家の労働組合が強くて外国人に仕事を渡すなって感じで。マネージャーが弁護士を立てて動いたんだけど、ロック、特にパンクロックへの偏見もあったしね。クラシックの演奏家ならまだしも、元RAPEDだからさ」

「最後のMoonlight Clubの前、Music Machineのライブで、パディがバンドを辞めてイギリスから出なきゃいけないんだ、ってショーンが発表したらオーディエンスが一瞬静まりかえって、次にすごい抗議の声がワーッとあがったの。そのライブの直後にマネージャーのところにファンの女の子が20~30人押し掛けてきて、皆「私が今すぐパディと結婚するから!そしたら在留資格ができてバンド辞めなくていいでしょ!」って偽装結婚の申し込み(笑)。でも、もう役所とゴタゴタしてるから急に結婚なんかしたら余計まずい、一生イギリスに入れなくなるから、とにかく一度出ろって弁護士のアドバイスで泣く泣く出国したんだよね。もう悲しくて悲しくて……。飛行機の中でもずっと泣いてたんだもん。だから日付とかね、よく覚えてないの」




Cuddly Toys Last Gigと書かれたテープは日付が7月16日になってますが、きっと悲しすぎて間違えたんでしょう。パディが前にでて挨拶してる写真は、カセットのケースに一緒に入ってました。

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パナッシュのビデオ撮影

2010-08-24 13:14:00 | Reminiscence
パナッシュのPVのこと、パディがさらに思い出してきました♪

ライブハウスを貸し切りにして撮影した「恋のリアクション」のほか、パナッシュのデビュー・シングル「涙のオートラヴ」は、野外ロケをして撮影したそうです。

「ロンドンの郊外にChessington World of Adventureっていう、大きな遊園地があるの。中に動物園も付いてた。「オートラヴ」のPVは、そこで撮影したんだよね。みんなでオールド・スタイルのメリー・ゴー・ラウンドに乗ったり、動物園の動物と遊んだり。ビデオとスチール写真、両方の撮影だったかもしれない」




上の写真がChessington World of Adventureのメリー・ゴー・ラウンド。ここでパディやポールが遊んでる光景を想像してみてくださいね!

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パナッシュ、幻の動画!

2010-08-02 23:55:00 | Reminiscence
パナッシュの幻のPV「恋のリアクション」が丸ごとYouTubeにアップされてました。パディが以前から「確か、パナッシュのPVも撮ったんだよね~」と言ってたのはコレのことでした! パナッシュの来日公演の時、テレビ番組等でオンエアされてたようです。それを当時普及したばかりの家庭用ビデオで録画してた人がいて、今YouTubeで見られるとは……!

パナッシュ「恋のリアクション」動画
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では、パディから解説を。

「えーっと、このPVはねぇ、ロンドンのMoonlight Clubっていうライブハウスを貸し切りにして撮影したんだ。Cuddly Toysでよく出演してたハコだよ。ライブやってるように見えるけど、うそっこなの(笑)。PAからレコーディングした『恋のリアクション』を大きく流して、演奏の真似っこしてんの。楽器から音は出てないんだ。コルムの歌も口パクだよ。お客さんは、友だちとかエキストラ」

「これ、オリジナルのPVじゃなくて改訂ヴァージョンだね。オリジナルのほうは僕がたくさん映っていたんだけど、急に辞めちゃったから使えなくなったの。『パディの姿をカットしてなんとか編集し直したけど、イントロのドラムのところだけは編集が難しくてそのまま使った』って、ヤングスタッフの岡田さん(当時の事務所の社長)が言ってたもの」


ああ、それで『恋人たちのイメージ映像』っぽいものが、唐突に挟み込まれているわけですか。このカラオケ映像的な部分に、パディが映っていたわけですね。特に中盤の「リアクショーン♪」と繰り返す部分、もめてる男女→ポール(カメラ目線)→もめてる男女→ポール(カメラ目線)→もめてる男女→ポール(カメラ目線)と実にヘンテコな感じなんですが、『もめてる男女』を『パディのドラム』に置き換えてみると納得! 元々、ポールとパディをメインに売り込む予定だった、というパナッシュの宣伝方針に基づいたPVだったのでしょう。編集前のオリジナル・ヴァージョン、見てみたいですね~!


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パナッシュ/ポール on YouTube

2010-06-27 23:22:00 | Reminiscence
パナッシュのデビュー時、ポールがプロモーション来日してテレビや雑誌に大きく取り上げられました。その時のテレビ出演映像をポール本人がYouTubeにアップして「見てごらんよ~」と連絡してきました♪

Panache
(ポールのプロモーション来日-1)

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Panache
(ポールのプロモーション来日-2)

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何しろ東芝EMIが大プッシュしてたパナッシュ。新人バンドとしては破格の待遇の良さで、アイドル全盛の当時の歌番組(松田聖子やピンクレディーが出てる!)などにバンバン出てます。『ヤンヤン歌うスタジオ』で、あのねのねとポールがコントやってるし!

「パナッシュの宣伝方針は、最初に日本人受けする美少年のポールを売り込んで、来日公演が決まったら僕を前面に出して、ドラムのパディは日本人だった!って盛り上げるはずだったの。だから、最初は日本人だと言うな、って事務所には言われてたんだよ。結局、来日公演の前にバンドを飛び出しちゃったけど……」とパディ。

今の『おはスタ』の前身『おはようスタジオ』で流れるパナッシュのライブ映像、ドラムたたいてるパディが一瞬映ります。番組内で紹介される雑誌『ロックショウ』の記事には「突然のメンバーチェンジも平和に解決!」という見出しとパディの写真。
「平和に解決? 大ウソだけど(笑)しょうがないよねぇ。コルムとパディが大ゲンカ!なんて書けないもんね。当時の事務所や東芝EMIのディレクターの石坂さんにはすごく期待かけてもらったのに、本当に悪い事しちゃった」

あれから約30年。パディとポールにとって、パナッシュは良い思い出とは言えないながら、やはりなつかしい部分もあるようです。とにかく、2人が今現在それぞれバンドをやっている事実が『パナッシュ30年後の回答』なのだ、と思いました。

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涙のオートラヴ

2009-10-21 04:56:00 | Reminiscence
少し前にツネさんのブログで紹介していた、Youtubeの『パナッシュ/涙のオートラヴ』。映像の残ってないパナッシュのために(ポールのために?・笑)、こういうのを自作して投稿されるファンの方がいらっしゃるとは、ありがたいことです。

なお、ツネさんブログには去年夏のPaddy & Friendsのライブ映像も♪
http://youngparisian.seesaa.net/

当サイトにも「パナッシュ」「ポール・ハンプシャー」で検索して訪問される方がけっこう多いので、ここに貼らせてもらいます。

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この美少年を「イギリスで受けるタイプじゃないけど、日本でなら絶対ブレイクする!」と見込んでバンドに誘ったパディさんの選択眼は、たいしたもんだと思います。パディさんとポールとの思い出など、未読の方は過去記事を掘り起こして見てくださいね。(ポールのバンドFUTONはGooに改名したようですが……)
このあたりを。
http://pink.ap.teacup.com/applet/paddyphield/msgcate5/archive
http://pink.ap.teacup.com/applet/paddyphield/msgcate3/archive

ちなみに、去年の名古屋のギグに参加してくれたヒロシ君のことをパディさんが「グレッグ~」と呼ぶのは、パナッシュのグレッグに似てるから(笑)。

そのグレッグ本人とは3年くらい前にトニーを通してロンドンで会ったそうで、パディさんが脱退した当時のいざこざについて「あの時はコルム側に付いてしまって悪かった……」と謝ってたそうですが。

テリーはパナッシュのあともミュージシャン活動を続けていたらしく、今泉(スヌーピー)さんは「パナッシュのメンバーの中でも、テリーとは10年くらい前まで連絡取れてたのよ」と言ってましたっけ。

コルムの行方については、当サイト的にはどうでもいいです~。ていうか、無視する(笑)。

先ほど、パナッシュの映像はないと書きましたが、パディさんによると「プロモーション・ビデオは撮ったんだよね。トニーの家のどこかにあるらしいんだけど」。(*カドリー・トイズのトニーはパナッシュの1stアルバムのプロデューサーでもあります。) パディさん自身は1stのデモ音源のマスターを持ってるので、もし映像が見つかったら『ボーナストラック(デモ)+特典DVD付きでパナッシュCD化』なんて展開もありうる、のかな? 誰かトニーんちに行って探してくださーい。


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缶バッジ/(15)

2009-06-16 16:27:00 | Reminiscence
パディさんバッジ!




上の2点は、友人が作ってくれたそうです。

パディさんいわく、
「ロンドンのパンク・ファッションの基本は"Do It Yourself"なの。パンクスはお金ないから古着をリメイクしたりペイントしたり、なんでも自分で工夫して作っちゃう。バッジや安全ピンのほかにコンドームなんかもアクセサリーとして縫い付けてたんだよーん♪」 

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缶バッジ/(14)

2009-06-15 02:10:00 | Reminiscence
おっと! RAPEDの曲名バッジだ!



パディさんによると「当時の友だちかファンの誰かが手作りしてくれたんだと思う」。

いいですね、こういうの。
また復刻バッジ作ろうかな?

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缶バッジ/(13)

2009-06-14 00:42:00 | Reminiscence
DISTURBED (UK) のバッジ。




アメリカに同名のメタルバンドがありますが、このバッジのDISTURBEDはRAPEDと同じ時期にロンドンで活動していたパンクバンド。金髪美人ヴォーカルのジョシはRAPED/CUDDLY TOYSのショーンのガールフレンドです。(ショーンの前につきあってたのは、ダムドのディヴ・ヴァニアンだって!)

今年になって、ひょんなことからJOSI WITHOUT COLOURSという80年代のゴス系バンドを調べてて「このジョシってショーンの彼女かも?!」と気がついたので、パディさんがMyspaceからメッセージ送ってみたらやっぱりそうでした。本人から「パディ!なつかしいわぁ!」って返事が……♪ 

彼女は現在もJosephineというバンドで活動を続けているそうです。パディさんも「あの頃の仲間がずっと音楽をやり続けていて、すごくうれしい!」と喜んでいて、速攻でトニーにも教えてました。

JOSI WITHOUT COLOURSのMyspace
http://www.myspace.com/josiwithoutcolours



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缶バッジ/(12)

2009-06-13 00:52:00 | Reminiscence
70年代を代表するグラムロック・バンド、スウィート!

パディさんはバッジ2個、持ってました。




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