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日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

ランドマーク

2006-08-25 14:04:36 | 日本語
 エレキベースというバンドがいます。まだまだインディーズで、CDがオリコンチャートに入ったりするようなバンドではありませんが、ライブは超盛り上がります。そのライブが評価されたのか、台湾のフェスティバルに参加したそうな。そのときの紹介文がおもしろい・・・

 要チェック、奥田民生とパフィーを結合させたようなバンドです。

というタイトルに続き、「エレキベースは、後期ビートルズの影響をうけている」というような説明がありました。

 パフィーは民生がプロデュースしてるんだから、似てて当然、しかも民生がパフィーに提供した曲は、すんげービートルズをサンプリングしているから、結局紹介文が言っていることは一言に還元できます。

 エレキベースは、ビートルズっぽいのよ。ってこと。

たいした説明になってないなあ。例えば、「ルートビール」の味を説明するときに、発泡酒と第3の雑酒とビールを足した感じっていうてるようなものやんけ~。

 ちょっと違うかも・・・

それは置いておいて、なんでわざわざ民生やパフィーが例に挙がるかというと、台湾の人にとっては想像しやすいっちゅうことでしょうねえ。民生やパフィーと言えば、みんなどんな歌かわかるのです。こういう目立つ存在を認知言語学でランドマークといいます。ランドマークはみんながびびびっと瞬間的に理解できないといけません。

 椎名まことのエッセイ発売、今回はあのpa-hippyのブログのようなおもしろさです。

 な~んて例文はダメなんですね。ランドマークが弱すぎるから。

 えへへへへ、ははははは、ほっといてくれ!!

邦楽の方角

2006-08-21 07:15:22 | 日本語
ちょっと誘われて、邦楽の演奏会に行って来ました。

テンテケテンテケ、お琴と尺八ばっかりやったらきっと眠いだろうと思っていたのに、最近は結構進化しているのです。例えば曲目、

 ホワイトフォレスト

 ブルーウインドウ

などというハイカラなタイトルなんですよ。びつくりです。しかも二本の尺八で違うメロディーをハモったりして、なんだか邦楽ではないみたい。これらは平成になってから作られた、邦楽の曲なんですって。もちろん、

 越後獅子

とかいう、いかにも「ザ 昭和!!」って感じの曲もありましたが、どんどん伝統芸能も進化していくのだなあと思ってしまいました。最後に出てきたおじさんなんか、尺八吹きながら、体を揺らしてリズムを取っていました。これは伝統的なスタイルからみると、御法度なんだそうな。

 尺八吹くときはじっとしとれい!!

みたいな規範があるんですって。最後のあいさつに出てきた人間国宝の方は、いろいろチクチク皮肉っていました。

 「ホワイトフォレストなんていわずに、白い森でえーやんか!!(本人は関西弁で言った訳じゃないんだケド)」

やっぱ、保守的なんですね~。

こんなところでも、外来語の問題が出ているのですね。


 僕はホワイトフォレスト好きだけどな~。

 
 ピロピロピピロピロピロってところが。
  ↑
 どんなメロディかわからへんのう。
 

伝えたいことは何か?

2006-08-17 17:26:49 | 日本語
電車の中って、痴漢防止のポスターがたまにありますね。

関東では、「痴漢行為は犯罪です。決して行わないように。」みたいな、くどくどとしてて厳粛なムードのポスターです。ところが関西では・・・

 「ちかんアカン」

この一言。ストレートですね~。

これは少し前のドンドコドン(ぐっさんのいたコンビ)のネタです。う~ん、なるほど、関西は伝えたいことをストレートで言うんだなあって納得してしまいます。どっちがええかという問題ではなく、伝えたいことをどうやって伝えるかってのは地域差があってもおかしくはないはず。

 似たような話が尾上圭介先生の「大阪ことば学」に出ています。

関東の動物園ではオリの前に「危険ですから手や顔を近づけないでください。」と書いています。ところがところが、関西の王子動物園では一言だけ・・・

 「かみます」

わははははは、ストレートですねえ。しかもこのような看板は関西では多いみたいです。動物はかむもんやさかい、当然近づくなよ!!みたいな強いメッセージが感じられます。でもでもこうやって看板があるだけましです。まあ、親切というかおせっかいというか・・・

 動物がかむことなんて書かなくてもわかるやん。

こういう発想だってありえるわけですよ。妹尾かっぱさんがイタリア旅行して、ピサの斜塔は上ってから外に出られるということを旅行記に書いています。そこで、「この塔はこんなに傾いているのに手すりがないなんて危なくないの?」とイタリア人に尋ねたそうな。その答えは、

 「危ないと思ったら、外に出なければいいんだよ」

だそうな。この感覚すげ~大好き。

日本だったらとっとと手すりをつけた後で、「危ないですから、外に出るときはかならず手すりにつかまってください」な~んて書きそうでしょ。

 関東と関西、ちょっと伝え方は違えど、発想はやっぱりどっぷり日本なんですよね~。
 


田舎のにぎわい

2006-08-14 13:27:30 | 日本語
 お盆ですね~。

私の住む集落はこの期間、人口が二倍になるという超‘帰省先’なのです。Uターンなんていいますが、この集落の平均年齢も上がっており、あと何年Uターンは続くのでしょうかねえ。結局両親がいなくなるとみんな帰ってこなくなるわけです。

 そう考えるとお盆のラッシュなんてのもなくなっていくのでしょうかね。

話は変わって、このあたりの方言はちょっとかわいい。敬語があるんです。方言が敬語を持ってるってなんだか素敵です。

 今はかろうじて帰省中に方言を使っている若手世代も、だんだん方言を忘れていくのでしょうね~。そう考えるとなんだか寂しいものを感じてしまいます。

 とりあえずちびっ子をつかまえて、方言でもたたきこもうかな~

 な~んて、僕自身、ここの方言ができないんだった。

 
 昔、スノーモービルに乗っているエスキモーに向かって

 「エスキモーは犬ぞりに乗るべきだ!!」

っていきがっていた人類学者がいました。←ほっといたれよ~。

当時私は、ヨーロッパ人ってなんて傲慢なんだと思っていましたが、私のような部外者が現地の人に「方言を話すべきだ」な~んて言うのは同じことですね。

 よけーなお世話なんです、きっと。

 でもでもでもでも、やっぱ、方言ってかわいいんですよね。

 なんとか生き延びろよ~。
 
  

日本語のアクセント

2006-08-10 15:45:00 | 日本語
日本語のアクセントは英語と全然違います。

 brother ← ‘o’ を強く発音する
 
 きょうだい ← ‘きょ’ を高く発音する(関西ではここが低い)

ある部分を、強く発音するタイプの言語と、ある部分を高く発音する言語というのが世の中にはあるわけです。人間である以上、強さか高さでアクセントを表すのがわかりやすいのでしょうね~。他にアクセントを表そうと思えば、例えば・・・

 ある部分だけ、やんわり言う

  ↑ こんなんやったら疲れそう
 
 ある部分だけニタニタする

  ↑ 効率悪いし、気持ち悪い~

 ある部分だけちっちっちって舌打ちする

  ↑めんどくさすぎる!

まあ、やっぱり、強さか高さに落ち着くのでしょう。ところでところで、かなり前に「笑っていいとも」で、楽器を吹いてもらって、その楽器が言ってる(であろう)ことばを当てるというゲームをしてました。楽器が表すことができるのは、音の上下だから、まさに、高さでアクセントを表す日本語ならではのゲームなのです。

 そう考えると、横山ホットブラザーズがのこぎりで奏でる

 お~ま~え~は~、あ~ほ~か~

っていうネタも、日本語ならではっちゅうことになります。ホットブラザーズがもし、みんなアメリカ人だったら、のこぎりで言葉を出そうなんて発想にはならなかったでしょうね~。


 あんな顔のアメリカ人がいたらおもろいなあ。

想定と理解

2006-08-08 11:20:44 | 日本語
今朝テレビを見ていたら、レポーターが漁師さんと会話をすると言う典型的ありがちな朝のぼのぼの番組でした。

 このレポーター、猟師の話をちゃんと聞き取ってない。

 「この魚は何ですか?」

 「おこぜ」

 「は?は?」

 「おこぜ」

 「は?ごごす?」

 
 ‘ゴゴス’ってなんやねん!レストランみたいやんか。

 もちろんね、このおじさんはなまっています。聞き取りにくいのは確か。でもでも、ちゃんと魚の名前くらい予習してからいくべきやろ~。名前を知っていればちゃんと聞き取れるものです。私(元漁師志願者)には聞き取れるんだから。

 そもそも会話のやり取りなんて、音声学的な音の連鎖を聞き取っているだけではなく、相手の発話から自分の想定した単語を確認する作業です。つまり、まったく知識のない言葉をそのまま聞き取るのは大変なことなのです。

 いくら方言でも、いくつか頭の中に魚の名前を思い浮かべながら聞けば理解はできるはずよん。

 
 先日父親と車に乗っていた際、カーステからガガガスペシャルを流していました。

 「誰が歌ってるの?」

 「ガガガSP」

 「は?」

 「ガガガSP」
 
 「うん?」
 
 「ガガガSP」

 「なかがわ家?」

 なんでやねん、漫才師ちゃうわ!!

 ガガガなどという有声軟口蓋破裂音が三つも連続するなんて、父親には想定外なのでした。

 言葉の理解なんてそんなものじゃないかな~。

シュレックと関西弁

2006-08-02 13:35:06 | 日本語
「シュレック」のテレビ放送、みなさま見ました?

あの顔の表情リアルですよね~、などという感想が書きたいのではなくて、これはあくまで言語学的なブログ。興味の対象はシュレックの話していた日本語なのです。

 はまちゃんの関西弁、しっくりくるんですよねえ。

元々英語なんだから、何弁に翻訳してもええわけですよ。でもでもシュレックがウチナーグチとかで、話すのも変だ。

 「ちょっちゅね~、ちゅらさんがうみんちゅさー。さーたあんだぎー。」

あはは、知ってる沖縄語を書いたつもりですが、どう考えても‘ちょっちゅね~’は具志堅さんの口癖だな。話は戻って、シュレックの話。シュレックみたいに小太りで、ちょっとがさつで、ちょっと頑固なキャラってのは関西弁があうんですよね。

 昔「パーマン」という藤子不二夫の漫画に「パーヤン」という関西弁キャラがいました。彼もなんだか、こぶとりでがさつで・・・というステレオタイプを満たしておりました。当然ですが、関西人はすべてパーヤンみたいなキャラではないんですよ。

 「愛媛では蛇口からオレンジジュースが出る」っちゅうくらい偏ったステレオタイプです。

 話はクルっと変わり、UFO番組とかに出てくるアメリカ人農夫は、必ず方言に訳されます。 

 「あんだあ、あの山の上あたりに、黄色い光が降りてきただよ~」

うちらは言葉自体にステレオタイプを持っているのですね。金水敏先生の「ヴァーチャル日本語 役割語の謎」にはこんなおもしろい例がいっぱい出ています。


 方言を低く見てるわけではありませんからね~。

 
 わしは関西人じゃけー、方言はでら好きだわ。

 

じゃがいも考

2006-07-31 11:52:55 | 日本語
 ジャングルのように茂っていたジャガイモ畑をとうとうひっくりかえしました。まあ、無計画に植えたもんだから、畑はぐちゃぐちゃだったのに、けっこうたくさんいもができていました。

 日本語では、じゃがいもは「いも」です。

 「何を当たり前のこと言うてんねん!」とつっこまれそうなんですが、「いも」というカテゴリーは非常にあいまいで、なかなかカチっと分けられないのです。

 ちなみに、中国語では・・・「土豆」、なんと、豆のカテゴリーなんですよねえ。「土の中にある豆」とはなかなかうまいですね。

ちなみにちなみに、フランス語では「pome de terre(大地のリンゴ)」と呼ぶそうです。

 「じゃがいもとリンゴなんてまったく共通点がないやんけ~」

 ってずっと思っていたのですが、掘り起こしたジャガイモの実物を見ると結構似てます。ヒゲがてっぺんからにょにょにょんって伸びているあたりが似てる。

 りんごがベースにあって、ジャガイモのほうが後からフランスには来たんですね~。などという歴史もわかってしまいます。(わかったところで僕の生活に役立つわけじゃないけど・・・)


 そういや、りんごを見て引力を発見した人もいたなあ。

 りんごを頭にのっけて矢で打ってた人もいた。


 ジャガイモについてつべこべ考えてたら、いつのまにかりんごの話になっていたわ。

 こういうのを世間ではB型的発話と言うそうな。

我がなすことは、我のみ知らず

2006-07-27 12:35:18 | 日本語
 太平サブローさんが横山やっさんの物まねをしてたとき、故やっさんは、

 「‘おこるでしかし~’なんて、わしは言わへんで~」

とよく言ってたそうです。ものマネタレントさんは、みなさん多かれ少なかれ同じようなコメントをもらうそうです。はなわさんがゴジラ松井の物まねをしてたときも、ゴジラは

 「僕はそんなこと言わないよ。」と言ったそうな。

 要はね、自分のクセなんて、自分ではわからないのですよ。

 日本語には「うなぎ文」と呼ばれる構文があります。食堂とかで、「何を注文しますか?」って聞かれたときに、「僕はうなぎです。」と答えることありますよね~。これは西洋言語から見たら、非常に非論理的であるといってかつてはバカにされていたものです。

 「I am en eel.」

確かに変な感じはする。しかし、よくよく聞いてみると、レストランとかで英語母語話者もよく使っているのです。

 言語学者の池上嘉彦先生は、某イギリス人言語学者とカフェで議論になり、イギリス人だって、うなぎ文を使うのだ!って主張したのだそうです。ても、そのイギリス人言語学者は、

 「イギリス人は絶対に使わしまへん!」(京都弁で答えたかどうかは知らないけど)

とえれー頑固だったんだそうな。そこへ現れたウェイトレス、「ご注文は?」と聞いてきたところへ、そのイギリス人言語学者は間髪いれず

 「I am coffee.」

と言ったんだってさ~。イギリス人だって、うなぎ文を使うのです。

 話は変わって、関西弁の方言調査をしていた学生の話。

 学生「「いわへん、よういわん、いわれへん、いわれん」どれを使いますか?」

 関西のおばちゃん「う~ん、そうやねえ。いわへん?」

           「わたし、いわへんなんて言わへんわ!」

 
            ↑ ワハハハハ、言うてるやんか~。

 自分の直感なんてそんなものです。

 
 大事なのは、この事実に気づくこと、他人の話に耳を傾けること。

 かな~

枝豆考

2006-07-17 11:17:39 | 日本語
農業ネタが続きます。

父が無計画に植えた枝豆がガンガン実ってきており、畑の隙間は枝豆で埋め尽くされております。

 枝豆

このネーミングって素敵。本来地中にできるはずのまめが、何でか地上にできるやんけ、しかも枝になる!!なんていう発想が見えますね~。

 ところは変わってとなりの中国、枝豆のことを・・・

 毛豆

このネーミングも素敵。本来ツルツルのお豆さんが、お猿さんみたいに毛だらけやないけ!!ほんなら、豆やなくて毛豆じゃ!(なぜか関西弁)という発送ですね。

 ところはまたまた変わってイギリス。

 green soybeens

大豆のくせにこいつは緑色してるぜ、ベイベー。これはgreen soybeens だな、うふふふふ。でも、やっぱりbeensといえば大豆をケチャップで煮込まなきゃだめだぜ。とかなんとか考えたのでしょう。

 枝豆という事物を見たときに、地上になってるという点を焦点化する日本語、ツルツじゃないこと(様態)を焦点化する中国語、色に注目する英語、みんな違っていておもしろいですね~。

 庭の枝豆を見ながら言語学してしもうた。



 すんげーたくさん実っているんだけど、家族で食べたら一週間くらいでなくなるだろうなあ。

 なんだか食べられないよ。

メモ大好き文化

2006-07-12 11:29:07 | 日本語
 今朝冷蔵庫を開こうとしたら、トビラのところにメモが・・・

 「弱いパットは入らない。」

どうやら、父親が書いて貼ったみたい。しかも毛筆。父はまったくゴルフができないし、なんだろうかと問うてみたら、お気に入りのことわざなんだとか・・・

 う~ん、僕は弱いパットを必要最小限の力と努力でヘロヘロと沈める人生が好きだけどなあ。

 まあ、ことわざの好みはおいておいて・・・

 加賀野井秀一という言語学者は、日本人は願いなどを文字にして掲げるのが好きだというようなことを述べておられます。町を歩くとやたら標語やスローガンみたいのがあるでしょ?

 「あいさつをやっていますかしてますか」

 「シートベルトしめるこころに事故はない」

 「核兵器廃絶しよう」
     ↑
  こんなもんで、核兵器がなくなるか!!!


ちょっと遅くなってしまったけど、七夕の願い事なんてのも似ていますよね。大阪の某商店街を歩いていたら、

 「ヤクルトがんばれ」

って書いて、笹の葉につけてありました。

きっとこの人は関東出身か立命館大学出身なんでしょう。古田監督が大好きでヤクルトを応援したいけど、これだけ阪神一色の中では声を大にして言えない。主人に言いたくても、主人は生粋の関西人、ヤクルトの‘ヤ’の字を言うだけで、ちゃぶ台をひっくり返して、星一徹張りにブチ切れるのです。しかたなく、心の秘密を短冊に託して・・・

 みたいな想像がかきたてられます(暴走する妄想)。


ちなみに、僕が大学生のころ、幼稚園に七夕のかざりがしてあって、その中に・・・

 「早く人間になりたい」

って書いてありました。このセンス、ほんまに幼稚園児かなあ。知る人ぞ知る妖怪人間ベムベロベラの名ゼリフです。

 ようか~いに~んげん♪

話はそれたけど、言霊信仰なんてのも、こういう現象とかかわるのでしょうね。言葉は魂が宿るのです。

 だから、言葉はおもしろい。

なすびの花

2006-07-10 12:29:42 | 日本語
 「親の話となずびの花は千に一つの無駄もない」

  ↑

 うそつき~~!

 なすの花はけっこう無駄花が咲くのです。今は庭にナスがチョコチョコ実をつけておりますが、ことわざ通りには行かないモノですね。

 ところで、このことわざ、これが正しいと思い込んでいる人々の間では、親の話は絶対的に真であって、子供が逆らうなんてとんでもないっちゅうことになります。まさに、封建的な社会を支えるにはもってこいのことわざです。

 比喩には社会的規範を強める機能がある

と言われていますが、まさに、このことわざは、社会的規範を強めていますねえ。

 もち、今の社会ではあんまり通用しないとは思いますけど・・・

 
 父「お~い、お前にメールおくったんやけど戻ってくるねん。」

 私「ちゃんと、アドレス確認した?」

 父「したがな。」

 私「・・・ピリオドがコロンになってるがな。」

 父「おうそうかそうか。」

  ↑

 最近こんな会話が増えた。これを無駄話と言わずしてどーいおうか。


 親の話も、結構どーでもいいこと言うてますね。


 「親の話となすびの花は結構まだまだ無駄がある」
 

 テイストもへったくれもないね。 

ビートルズとベートルズ

2006-06-30 10:59:59 | 日本語
 今日でちょうど、ビートルズ来日40周年ですって。

いや~あのころはすごかったなあ~(生まれる前やから知らんっちゅうねん。)

 ビートルズがいかに偉大だったかは、ビートルズと似たような名前のバンドがいかに多いかでわかります。

 ずうとるび(笑点のやまだクンがいたグループ)

 ビート・ルーズ(コピーバンド)

 べーとるず(ピグミンの歌歌ってた人のバンド:ひっこぬかれーて、あなただけにーついてゆくー♪)

 本家イギリスでは、ブートレックビートルズ(海賊版ビートルズ)という、かなり本格的なコピーバンドがいて、ライブしていました。4人ともすげー似ています、顔がね。その分、なんか歌とか演奏がイマイチに思えてしまうのですが・・・。

 まあまあ、かく言う私も、高校時代、一般的高校生的青春謳歌活動として、ビートルズのコピーバンドをしていたわけなんですよ。ビートルはカブトムシなんだから、うちらはクワガタムシにしようと、和英辞書をひきました・・・

 なんと、クワガタもビートル(正確にはスタッグビートル)なんです

「日本人にとっては、まったく別の虫なのに、英語母語話者はなんと雑な人種なんだ!!そんなことだからヨーロッパでは花火職人が育たないんだ!!」

などと、憤慨していましたが、単語の使用範囲が言語によって違うなんてことは、今思えば、言語学的な常識です。

 あのころは若かった。

 
 悩みに悩んで、考えたバンド名は・・・

 
 ザ・クワガターズ


 メンバーに総すかんをくらって、ボツになったとさ、ちゃんちゃん。

韓国ギターポップ

2006-06-19 09:46:05 | 日本語
 アドバンテージルーシーのライブに行ってきました。チョコラBBのCM歌っている人たちです、ぱらっぱっぱらっぱっぱー♪ってやつ。

それは置いておいて、前座が韓国のバンドでした。ストロベリーTVショーというので、これがなかなか迫力があるのです。初期のフリッパーズギター(オザケンのバンドね)とか、ブリッジ(カジヒデキのバンドね)が好きな人にはおすすめ。韓国ギターポップもやるなあ。

 おもしろかったのは、彼らのMC。

一生懸命紙を見ながら、かたことで日本語を話します。

 
 み・な・さん・こんにち・は。

 客「うおーーーーー」

 ちゅぎは・お・と・こ・のロマンです。

 客「わはははははは」


要はね、何を言っても盛り上がるのですよ。これは外人の日本語を嘲笑してやろうといった感じの悪いものではなく、一生懸命日本語を話してくれる相手に対するリスペクトだろうなあと思いました。日本語教師としては、コミュニケーションの原点を見た気がします。

一生懸命話す側、一生懸命理解する側。

どちらが欠けてもいけないのです。


 みなさ~ん、なちゅと言えば、うみ・で・す。うみのこい・の・うた・です。

 わははは、うお~~~ぱちぱちぱち


よーく考えたら、何もすごいことは言ってないやんけ!!

何しゃべってもうけるなんて、なんて楽なMCなんだ。


外タレってきっと楽しいんだろうなあ。

野菜が来た道

2006-05-31 07:41:08 | 日本語
 庭を勝手に耕し、ジャガイモとカボチャを植えました。それが長雨で、スクスク成長し、たまに見ると、えれー成長しているのです。

 ジャガイモは当時じゃがたらと呼ばれていたジャカルタ(インドネシア)から来たそうな。

 カボチャは、ご存じカンボジアから来ました。

どちらも、アジア経由で日本に来た外来種なんですねえ。最初に植えた日本人は、成長の早さにさぞかしびびったことでしょう。

 私もいつもびびっております。1ヶ月たらずで畑はジャングルに。

外来種に地名をつけるってのはおもしろいですねえ。

 さつまいも 鹿児島?
 
 とうもろこし 中国?
 
 とうがらし 中国?

 アメリカからきたからアメリカザリガニ?

 ドイツ出身だからフランクフルト?

 フランス出身のフレンチフライ? 

 ↑この辺になってくると名前と出身とが一致するんだからどうかもわかりません。天津で天津飯を探したけど、ありませんでしたし、ロンドンで、ロンドン焼きは売っていませんでした。

 アルゼンチンバックブリーカーはどうなのかなあ?