昨日の敗戦のショックを隠しきれず、
それでも、練習試合に駆けつける。
今日は、Oコーチが仕事で来ることができない。

結論から言えば、相変わらずの一言に収斂できる。
良くも悪くもR中らしい試合運び。
厳しいコースを狙って打てるようになったはずなのに、
いつの間にか元通り。
前衛もポーチに出るでもなく、
ポジショニングも状況に応じて変えるでもなく。
言われたことをすっかり忘れている。
チャレンジしての失敗なら誉めてあげる。
それで負けることはむしろ前進。
そういったはずなのだが・・・・
今何をすべきか?
どこを狙ったらいいのか?
相変わらず課題だらけ。
その中で少しうれしかったこと。
1年生のM・Mペア。
最後の試合で2年生と戦い、
残念ながらファイナルで敗北。
フォームは滅茶苦茶。
ポジショニングは出鱈目。
でも、一生懸命さでは今日の誰よりも勝っていた。
ちょっと脱線するが、
昔、寺田ヒロオという漫画家がいた。
背番号ゼロとかスポーツマン金太郎という漫画が有名?
その寺田さんの作品に、
「暗闇五段」という漫画があった。
あらすじは、ある道場に倉見と熊手という柔道かがいて、
道場の後継者争いとなった。
道場主の娘鬼姫は倉見の事が好きだった。
このままでは道場を継げないと、
熊手は手下と共謀し、倉見を崖から突き落とす。
倉見はそのショックで記憶と視力を失う。
記憶と視力を失った倉見は、
ある時按摩として生きていくことを決意。
按摩屋?に出向き指導を乞う。
その時按摩屋の主人が言う。
(ストーリーも台詞も記憶で書いているので違っているかもしれません)
「それでは按摩として生きていけるかどうかテストしよう。」
「按摩なんてやったことありませんが」
「そんなことはいいよ。私は肩コリが持病だ。少し揉んでみてくれ」
「解りました。そのお年で肩こりはつらいでしょう。どこが痛いのですか?
ここですか?どこですか?」
そういいながら、按摩を始めようとする倉見。
すると、まだ体に触ってもいないうちに、合格となる。
驚く倉見。
「まだ何もしていませんが」
そこで按摩屋のご主人が言ったセリフは。
「按摩の技術なんかはこれから覚えればいい。
そんなことより大切なのは患者さんに対する思いやりだ。
あんたにはそれがある。だから合格だ」
テニスの技術なんて、これから練習すればいい。
ましてや1年生だ。
2年生に負けるのは当たり前。
下手なのは当たり前。
大切なのはがんばる気持ちだ。
勝ちたいという気持ちだ。
一生懸命プレーする姿勢だ。
今日のM・Mペアはそれが顕著であり、
R中(服織中も同じだが)
それが欠けていた。
テニスをやっている間はテニスが上手い奴がリーダーだ。
しかし、世の中に出ればテニスの上手い下手なんて
何にも役に立たない。
それよりも、がんばることや、集中力。チームワーク。
そういうものが将来の役に立つのだ。
だからこそ、がんばっている姿がとっても嬉しかった。