Number Web にこんな記事が出ていた。
欧州トッププレーヤーの
サッカーを観る力。
~中村俊輔、異能の戦術眼~
今季のチャンピオンズリーグ準決勝は中村俊輔と3試合観戦した。
彼と試合を観ていて驚くのが、その独特の視点だ。
「いま!」
「もうひとつ裏!」
など、まるで自らがピッチに立ち、実際にプレーしているかのような視点で試合を観ている。
TV画面に映っていない場所を指差し、「この手前に出していればフリーだった」など、筆者が持ちうる想像力を総動員しても分からないようなことを、何気なくつぶやいたりする。
着眼点も一味違う。準決勝で感心していたのは、マンUのキャリックの利き足ではない左足の縦パスの精度だった。また、バルサのダニエウ・アウベスのスパイクの皮質をめぐる考察や、サイドバックが投げるべきスローインの角度など、トップレベルで戦う選手の分析は聞いていて飽きることがなかった。
一流の選手はプレーするだけではなく「観て」いる。
中村は普段からCLやプレミア、リーガなど、実に多くの試合を観ている。気になることがあればノートにメモするなど、得るものも多いそうだ。
英国ではスタジアムで生観戦する選手もよく見かける。CL準決勝では小綺麗な服装に身を包んだベッカムがスタンドにいた。往年のロイ・キーンは、マンチェスターから車を飛ばし、オールドファーム・ダービーを観るためにグラスゴーまで来ていたという。同カードではルーニーの姿を見かけたこともある。
観る選手、観ない選手。考え方は様々で、「オフはサッカーのことは考えないし、試合も観ない」という選手もいる。
イビチャ・オシムは、ジェフ千葉の監督時代、そんな選手に「海外サッカーを観るんだ」と口酸っぱく言っていたという。水野晃樹も、ジェフ時代に「お前が成長したいのなら、高いレベルの試合をできるだけ多く観ろ」と言われ、今では進んで試合を観るようになった。
ちなみにACミランのカカは「バルセロナ対マンUのCL決勝は絶対に見逃せない」と伊紙に語り、早くも決勝の地・ローマ行きを決めたそうだ。
一流選手はプレーするだけではなく、しっかりと“観て”いる。ピッチ外のそんな習慣も、トップレベルであるための秘訣なのかもしれない。
この「観る」大切さをR中の指導してきた選手に、
ずっと言い続けているが、
人のプレーをちゃんと見る事の出来る選手はまずいない。
まあ、ライバルの試合を応援かたがた観るのが、
ほんの数人の選手がやっていたこと。
こんな簡単なことができない。
観ればうまくなるのだから、
やればいいと思うのだが、
実際はこれができる選手がうまくなるというより、
本物の選手だけができるようだ。
中学生ではしょうがないのかもしれないが。
人のプレーを見ることが好きな、
そこまでそのスポーツにほれ込むことができる選手だけが、
一流になれるということか。