都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

この人に聞きたい / 小松ばね工業社長 小松節子さん / 安倍内閣メールマガジンより

2007年09月24日 | Weblog

     この人に聞きたい / 小松ばね工業社長 小松節子さん

           安倍内閣メールマガジン (第2号 2006/10/19) より
  
  
  
 本年度の「中小企業家家経営塾」第2講(11月14日)の講師をお願いさせていただいた
 小松ばね工業の 小松節子 氏
 
 今はなき 安倍内閣メールマガジン に紹介されていましたので、ご案内させていただきます。
 
 製造業の女性経営者としては、
 初めての「中小企業家経営塾」へのご登壇となります。
 
 小松節子 氏との事前打ち合わせの内容なども
 改めて、ご報告させていただきますので、ご期待下さい。
 
 
 
安倍内閣メールマガジン(第2号 2006/10/19) [この人に聞きたい]
 
 
        ある日突然、専業主婦から社長へ
 
       ―-ものづくり、人づくりへのチャレンジ-―
 
          (小松ばね工業社長 小松節子さん)
 
 
 ある日、セミナーに参加した私の心は緊張した。
 会社がつぶれた時の責任は「社長ただ一人」にある
 「銀行印を持っている人が社長だ」
 経営セミナーでコンサルタントの檄がとんだ。
 
 あれから、20年ほどの月日が流れた。
 
 父・小松謙一は
 1941年東京大田区にばねの専門メーカーを創業。
 以来、精密スプリングの製造販売を手がけてきた。
 
 1980年、
 父が急逝し、その後株式の相続をした私は、
 名前だけでいいから、座っているだけでいいからと言われ、
 84年に社長に選任された。
 
 私は子供のころよりクラシックバレエに専念し、専業主婦となった。
 父の死亡により会社の中も私生活でも大変化が起きた。
 専業主婦歴19年で会社勤めもしたことの無い私は、
 周囲から言われるとおりに社内の動き、経営状況を眺めていた。
 
 ところが、6年後業績は赤字に転落した。
 日頃から役員の行動に疑問を感じていた私は
 「このままでは会社は潰れる。
  人に任せ、自分が何もしないで
  最後の責任を社長ただ一人が取るのはおかしい」
 と気が付いた。
 
 全力で経営をしてだめなら責任を取り、諦める。
 責任を取ることはすべてを失うことでもある。
 強い決意と責任感のもとで会社経営を覚悟し、
 私の新たなチャレンジが始まった。
 
 経営計画書を作成し、
 様々な批判も聞こえたが、お客様第一主義の方針を実践した。
 製造面では先代から受け継いだ技術を
 線経30μの「超精密ばね」へと高め、
 販売促進面ではアリのキャラクターを作り、
 小さなアリの世界をキャッチフレーズに表現し
 「小さな世界の大きな驚き」と楽しさも取り入れた。
 
 89年、
 多くの中小企業の海外進出が加速する中、当社は秋田工場を新設、
 97年には将来を考え、
 小さくとも海外進出をしておかなければ国内でも生き残れないとの考えで、
 インドネシア工場を開設した。
 
 事業経営をしていく上で、
 国内工場も、海外工場も
 「ものづくりは人づくり」であると実感している。
 社員には、ばね技術はもとより、
 人としての常識、思いやり、責任感、気配りの出来る
 感性豊かな社員に育ってほしいと願っている。
 
 私の経営者としての使命は、
 美しいバランスシートを完成させることと
 お客様への感謝の気持ち、社員への思いやりを忘れることなく、
 人間を磨き続け、
 この気持ちを次の後継者へ引き継ぐことである。
 
 あらゆる覚悟をもって、
 努力を惜しまず前進しなければ当社の未来はないと思う。
 
 
 プロフィ-ル
 
  小松 節子(こまつ せつこ)氏
   東京生まれ  生年月日 昭和15年1月14日
   学歴
    東京都立小松川高校卒 跡見学園短期大学卒
   職歴
    昭和42年 小松ばね工業株式会社 非常勤取締役
    昭和59年 代表取締役社長就任
 
  
 http://www.komatsubane.com/ 
 http://www.kunaicho.go.jp/dounittei/photo1/photo-200707-787.html
 http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/download/3kantou/3kantou_31.pdf
 http://www.tbs.co.jp/gacchiri/oa20070527-mo4.html

 
 
 


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