皆 様
平素よりお世話になります。
1.インタ-ンシップのこれからのあり方について
2.(略)寺島実郎氏フォ-ラム「2013年の世界と日本を見すえて」
3.日経新聞/教育欄「変わる高専 上/下」のご紹介
インターンシップのこれからの課題について
本年度の「インタ-ンシップ会社説明会」は
例年より早い 5月15日(水)と決まりました。
昨日、関係者の皆様に ご案内 を郵送させていただきました。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/10039.pdf
平素よりお世話になります。
1.インタ-ンシップのこれからのあり方について
2.(略)寺島実郎氏フォ-ラム「2013年の世界と日本を見すえて」
3.日経新聞/教育欄「変わる高専 上/下」のご紹介
インターンシップのこれからの課題について
本年度の「インタ-ンシップ会社説明会」は
例年より早い 5月15日(水)と決まりました。
昨日、関係者の皆様に ご案内 を郵送させていただきました。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/10039.pdf
過去を遡って調べてみると、
「インタ-ンシップ会社説明会」を始めたのが2006年
本年で8年目となります。
学校との交流が始まった1984年の直後から検討され
実務的な面まで含めた議論と
試行的な実施が進められてきたインタ-ンシップ(工場実習)
学校で制度(カリキュラム)化されたことを契機に
私たちの活動にも公式に組み込んでいくという意識で進めてきたのが
「会社説明会」による「組織的な」受け入れです。
(当初「会社説明会」を提案されたのは、デ-タテック 田野氏)
比較的マッチングがスム-ズにいくこともあり
PDCAサイクルを廻してきたわけではなく、
実施のあり方は、受入企業に任されてきました。
最近感じているのは、
そろそろ、これまでのあり方を振り返り、
これからの課題を明確にしていく時期に来ていることです。
ア-ルシ-ソリュ-ション 栗山 氏の問題提起も、その契機となります。
インタ-ンシップのマッチングが比較的うまくいくのは
それぞれの学生が、
ものづくりや情報のそれぞれの分野、専攻で、
知識と実践を結びつけた学習を進めるという、
この学校のあり方によりますが
これまでの正反の経験から、
私たちが考えるべきなのは、下記の点であるかも知れません。
1.学生(学校で)の学習を深める契機を与える。
2.学生が将来の進路選択の指針をつかみ取る。
3.より広いキャリア教育の一環として、
自らの頭と足で立つ、自立した社会人への一歩となる。
最後の[3.]については
学校がHRの時間を使って進めている「キャリア教育」の中で
講義をさせていただくことについて
学校の 富永 教務主事、村中 学生主事 とも、
打合せを進めさせていただいております。
(講師候補は、日本コンピュ-タ開発 高瀬 氏)
http://www.nck-tky.co.jp/
平成26年度に改定されるカリキュラム に
「キャリア教育」と「わが国産業論」を入れることについて
意見交換をさせていただきました。
大切なのは、
学校(教育界)と産業界が共同で人材育成を進め
この中に、自立した社会人への道筋を描き、組み込んだ
カリキュラムを形成していくことであろうかと思います。
寺島実郎氏フォ-ラム「2013年の世界と日本を見すえて」
(略)
日本経済新聞/教育欄に、論考「変わる高専 上/下」
日本経済新聞、3月18日、25日(月)の教育欄に、
下記の記事(論考)があったのを、ご覧いただいたでしょうか。
[変わる高専 上 「質」保証へモデル課程]
[変わる高専 下 海外人材の育成急ぐ]
http://www.nikkei.com/search/?searchKeyword=%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%E9%AB%98%E5%B0%82
ウェブ上では、電子版 有料会員用の記事 になるとおもいます。
スキャンした記事をお送りすることができますので、ご連絡ください。
これらの記事から読み取ることができるのは
世界経済の国境を超えた一体化 と 知識社会への移行 により
教育制度(教育界)全体が、大きな変化の渦中にあることです。
考えなければならない課題が余りに広汎にありますので
とりあえず、部分的な感想を述べてみたいと思います。
まず、
「変わる高専/上」(市原誠氏)の「モデルコアカリキョラム」ですが
「欧米を中心に教育界と産業会が連携して様々な質(アウトカムズ)保障の
ネットワ-クが構築され、アジアからも多くの国が参加している。」
と述べられています。
にもかかわらず、
何故、教育機関/公共機関が、
単体で、目標を設定したり、説明責任をはたす規準を作ったりしようとするのでしょう。
私には、これが不思議なことに思えます。
「コアカリキュラム」の内容は、
基礎学力から応用へと「積み上げ式」に進めていくものになっていますが
私たちに必要とされているのは
産業技術の(高等)専門教育機関として、
基礎学力(基礎能力)と知識運用能力を、並行的、輻輳的に育成していくことでしょう。
(本質的には、あらゆる段階で知識運用能力を育成していくこと……)
一方、
産業技術者としての基礎学力/知識運用能力とは別に
後期中等教育+大学教養課程程度で、本来(!)要求される
一般教養を身につける基礎教育がなされるはずです。
この後者は、本来、
手に職をつける、職業人としての自らを磨き、自立する …… とは違った
より広いプロセスを介して、社会的責任を果たしていく基礎能力を
意味するはずです。
この二つを本来の形で統合するためには
強固な意思、マネ-ジメント(ガバナンス)能力
リ-ダ-としての資質が必要です。
このこと抜きに、
エンジニアリングデザインを唱えるのは、
大切な何かを失う美名になりはしないか? 心配です。
この点で、私たちに要求されるのは、
むしろ、技術者の倫理や社会的責任についての教育の背骨として
後者(一般教養の知識)を
反映させていくことであるように思われます。
知識が運用されるのも、知識が発展するのも社会の中においてであり
「モデルコアカリキュラム」こそ、
公共機関の内側でつくられるのではなく
教育界と産業界のネットワ-クの
結び目でつくられるべきものではないでしょうか?
また、
学校自身が、地域産業の次世代技術センタ-などを設置
地域の産業界と共同で運営するなど
このネットワ-クの接点や、学生の新しい学習の場となるプラットホ-ムを
能動的に生み出していくことが問われているでしょう。
これらの点において考えさせられたのが
国立高専における「国立高等専門学校機構」という組織のあり方です。
そもそも国立高専は、
各都道府県に一校というように、地域密着型でつくられ
地域の産業人材育成拠点として機能してきたのではないでしょうか?
「変わる高専/下」の「海外人材の育成急ぐ」でもそうですが
「高専機構」が、国際化の計画や施策をつくり、降ろしていくやり方には
違和感を感じます。
私に必要とされるのは、中央で計画を立案する …… ではなく
優秀な人材を現場(各学校)に配置し、
現場(各学校)の人材に新しい課題や配置、権限を与え、
各学校主導で、自主的に施策と計画を実施していくことではないでしょうか?、
高等専門学校の各学校には、どのように見てもその能力がありますし
能力や規模の不足があれば、
広域の地域をベ-スに、
数校(~10校程度)の単位で、
相互補完や共同運営のスキ-ムをつくればいいはずです。
「変わる高専/下」では、
「高専卒業生、海外で能力不足」から論旨を進めていますが
むしろ、
海外の生産現場の前線で活躍する日系企業の駐在者の多くが高専出身です。
(例えば、昨年訪問させていただいた、
アルプス電気の大連法人[従業員8千名]では、
日本人出向者17名のうち、総経理以下 7名 が、高等専門学校の出身)
高等専門学校に要求されているのは、
様々な問題点を指摘して、その解決策なるものをつくりだすことではなく
戦後の高専教育の成果と
高専出身者がわが国の産業をどのように支えてきたかを明確にし
(これを、より発展的に進めるために)
その成果主義に基づいた
人員配置 と 予算配分 を、要求することであるように思います。
2013. 4. 2
グロ-バルコミッション 田中基茂
東京都大田区山王 4-19-6 4F
TEL 5746-3041 FAX 5746-3081
gc-t@ac.auone-net.jp
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