先日の大相撲の記事で予告じみた事書きましたが
同じく7月3日放送のよみうりテレビ
「たかじんのそこまで言って委員会」での内容をお話します。
テーマは続発する残虐な犯罪はゲームに影響されるものか。
冒頭はいつものように煽りVTRから始まります。
先日板橋区で起きた管理人夫婦殺人事件の少年は
残虐なテレビゲームばかりしていた・・・・
と、そこからあるテレビゲームを紹介します。
「Grand Theft Auto3」
神奈川県の有害図書に指定され、
販売の自主規制をしているそうです。
私はこのゲーム知りませんでしたが、
もともとはアメリカのメーカー作だそう。
それを日本でカプコンが発売。
内容は簡単に言えば強盗仲間に裏切られた腹いせに
ありとあらゆる犯罪を自由に犯せるという
なんともアホで馬鹿でどうしようもない
クソな大人が作ったゲームのようですわ。
これは流石にまずいっしょ天下のカプコンさん?
次いで寝屋川市の小学校で起こった
17歳の少年による教職員殺傷事件。
この少年の部屋から
「刃物や銃で殺すゲームが発見された」
で、薄っすら映したパッケージはなんの事はない
「バイオハザード アウトブレイク FILE 2」
で、次いで例のごとく少女監禁事件。
アダルトゲームが多数押収とお決まりの台詞。
と、ここで
「しかし少し考えてみてください、
これらのゲームをやった人全員が
事件を起こしているだろうか?」と問いかけた。
おお、分かってるじゃないか。その通りだ。
「これらのゲームはストレス解消や欲望のはけ口の
利点もあるのではないか」と説く。
まぁ普通の人間なら前述の「Grand~」であっても、
それに感化されることは無いんだろうけどね。
そしてVTRは小学4年生の子供を持つ親の家を訪れる。
子供らが必死になって遊んでいるのは・・・
前述のバイオハザード。
子供らは矢継ぎ早に
「死ねよ」「殺せ殺せ」
「死ねボケ」と口走る。
まぁホント見事な"編集"で、仮に藤岡弘、隊長が聞いてたら
卒倒するような恐ろしい子供達がそこにいました。
「どう?このゲームおもしろい?」子供らに聞くと
「面白い」「たった(ナイフ)1本でゾンビを倒していく」
「血とかいっぱい出てる」
「邪魔やからどんどん殺していく」
と、使えそうな言葉だけを見事に並べてました。
でも、一番問題なのはこの後なんです。
この子供らの親に話を聞いてみると・・・。
「あまりにも画面がリアル過ぎちゃって
怖いですね・・
自分の息子が操作するという事が・・・」
ハァ!?
わたしゃ耳を疑いましたよ。
で、当然のようにスタジオからも
「やらせなきゃいいだろう」「馬鹿親だねまったく」
と声が出る。
そりゃそうだ!いいぞ、そこだ!そこなんだ。
さらに続くVTRで驚いた。
佐世保の同級生殺害事件を受けて調査した
子供達への「生と死」のイメージに関する意識調査。
なんと小中学生の15%が
「死んだ人は生き返ると思う」
と回答しているそうだ。
しかもその中には
「ゲームならリセットができるから」
という理由があったそうです。
これにはもう私は呆れました。
当然ゲームに対してではなくそいつとそいつの親に。
そしてVが終わりゲストに質問。
「板橋区の少年は残虐なゲームをしていなければ
このような事件を起こさなかったか?
あるいはそれでも起こしたか?」
が、質問を理解できないパネラーに
司会の辛坊治郎氏が
「要するにゲームがけしからんと思ってたら
"起こさなかった"ですわ」と言ってしまう。
おいおいそうじゃないだろ・・・・・・。
案の定、話はこんな残虐なゲームを
作るからどうとかこうとか・・・。
そっちの方向へ行ってしまう。
で、その中で「ゲームをしなくても起こしていた」
という回答をしていた宮崎哲弥氏が熱く語る。
「この少年の父親はある宗教の熱心な信者だったんですよ」
ほほう、初耳じゃないか。
その名前を言ってた所がカットされてましたけど、
大体彼が批判する宗教団体は決まってますから
どこを指してるのかは見当がつきますけど。
でその話をよくよく聞いてみたら・・・
「報道じゃ一部の週刊誌でしか語られてないけど、
お前は"信心が足りんから"馬鹿なんだと言われてたんですよ。
こういう一家で宗教をやっている家庭環境の中で
そう言われるのは死を意味することなんですよ。
世間ではゲームばかりが批判を浴びているが
こういうおかしな環境がそれが全てとは言わないけれど
極めて直接的な要因だと考える。
僕はこれが本質だと思いますね」
うーーん確かに問題は彼を育ててきた親の教育の問題。
それは間違ってない。
ただ、ハッキリ言って宮崎氏のこの発言は
単に"ゲーム"を"宗教"にすり替えただけですね。
宮崎氏本人が
「こんな残虐なゲームは数えるくらいですよ」
なんて言っておきながら、この事件だけを捉えて
「宗教を熱心にする家庭環境が問題」
それはちょっとないんじゃない?
まして当事者じゃなく週刊誌だけを鵜呑みにして。
そんな事言い出したら宗教を熱心にやっている人は
皆人殺しを作りかねないと言ってるようなもんだ。
・・・あ、そう言ってるのか・・・・。
じゃあ全国各地で行われる多彩なお祭り(神事)に
熱心に参加する人はみんな危ないねぇ。
一部のカルトを全ての宗教とまとめるのは極論。
そして一つの事件をもってしてその宗教全てを語るのも極論。
宮崎さんは嫌いじゃないけど宗教云々は不要な話だったね。
ここから再びゲームがどうこうの話へ・・・。
子供にこういう残虐なゲームはさせない方が良いと纏め、
で、コーナー終了。
私としてはゲームだろうが宗教だろうが関係ない。
問題はもっと基本的な部分でしょ
親の子供に対する"小さい頃からの人間教育"が
ちゃんと出来てないからじゃないの?
子供がどんなゲームをやってるか
分からないようなほど小遣いをあげる親も
おかしいんじゃない?
ましてVTRにあったように、
ゲームの内容を知っているなら
なおさらゲームの世界と現実の世界を区別する事を
どうしてきちんと話してないんだよ。
15%だよ?15%も「生き返る」って言ってんだよ?
ゲームができなかったら
友達とコミュニケーションできなくなる?
他の趣味の子と遊べばええやん。
同じTVゲームでもジャンルは他にも沢山あるんだし。
流行だからって友達に依存ばかりする子供になったら
社会に出てから子供が困るでしょ。
「そんなこと言わなくてもうちの子は理解している。
あんた余計なお世話だ」
なーんて言われるかもしれないけどね。
うちの子にかぎってか・・・・・。
そうして歴史は繰り返すんでしょうかねぇ・・・。
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