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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
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旧日本兵生存報道に産経新聞が反省

2005年06月01日 | THE NEWS[時事ネタ]
産経新聞が反省の意を表した。

本社の旧日本兵生存情報の報道について
※以下記事引用
フィリピン・ミンダナオ島で、旧日本兵の生存情報がある問題で、(中略)結果的に旧日本兵が発見されず、一連の報道が、家族や関係者に大きな心理的負担をかけたことは、率直に反省しなければならない。産経新聞はどういう経過でこのニュースをキャッチし、どういう取材、報道をしたのか。反省点はどこにあったのか。振り返ってみたい。
※引用ここまで


今朝の産経新聞紙上でこの記事は読みました。
呆れてものも言えないと何度言ったらいいのか。

文中反省しなければならないとしながらも
その説明は様々な情報を元に報道に踏み切った結果だと
自社の擁護に必死だ。

新聞やテレビといったメディアが
売上や興味を惹きつけるために
実に今まで身勝手な報道をしてきたか、

その最たる例はここにある
※以下記事引用
昭和四十年代後半に見つかった横井庄一さんや小野田寛郎さんのケースとは異なるが、戦後60年、もしこの話が事実で、旧日本兵の帰国が実現するなら、これほどニュース価値の高い話はない。
※引用ここまで


つまり"これが事実なら"という疑問を残しながら、
話題性だけでこの情報を事実と決め付けて
報道してきたのです。

こんな事が許されますか?

さらに読者として納得できないのはこの文章
※以下記事引用
私たちは今回の報道の問題点について、大量の報道で、あたかもすぐにも旧日本兵との面会が実現するかのような印象を与え、旧日本兵の家族や関係者に大きな心理的負担をかけた点が最も重要だと考えている。
※引用ここまで


つまり、直接的な関係者には遺憾の意を表しながらも、
読者に対しての反省は一つの言葉も見つからない。
確かに当事者への心理的な問題は当然である。
しかし、新聞は他のメディアの追随を許さぬほど
"信頼あるメディア"と
支持されているではないのか?
(※日本新聞協会の調査より)
そう言ってくれる読者をここで無視してよいのか?

しかも反省を述べたと思えば、責任転嫁している。
最後に締めくくった言葉は
まさに自分達新聞の今を表しているではないか。

※以下記事引用
さらに男性をはじめ関係者の証言が、さまざまな食い違いを見せていることも、今回の混乱に拍車をかけている。思い込み、記憶違いが錯綜(さくそう)している。何が事実で何が事実ではないのか。今後、綿密な検証を行い紙面で明らかにしたい。
※引用ここまで


そんな頼りない情報ばかりで、よくもまぁ
テレビ、新聞こぞって騒ぎ立てられたものだ。

今回いくら産経独自で調査して
報道に踏み切ったと言っても、
最終的にメディア全てが"大量に報道した"と
他のメディアや新聞社にも責任を負わせるならば
その報道によって騒がせた国民に対して何も無いのか?
この件で国民があまり騒いでないから
こういう反省を述べたのではないのか?

はっきり言うぞ、それならば
JRの事故偏向報道についてもきちんと説明しろ

JR西日本への"大量のバッシング報道"と、
相次ぐ置き石やJR社員への暴行が発生した事は
全く因果関係が無いと胸を張っていえるのか?

結局旧日本兵の関係者よりも多数派の読者に対し
"信頼がある程度は崩れない部分"
での反省でしかないではないのか?

今回の記事は"読者や転じて国民に対して"
文字として反省を述べていない。
こんな反省は裏を返せば身勝手な自己擁護であって
評価できる記事とは絶対に言えません。

※追記6/2朝
私、それでも産経新聞購読してますから・・・切腹!
(古ッ)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2005-06-01 20:44:40
こんばんは。

ワタシもすっかり踊らされましたクチで・・



まあ新聞やテレビの大騒ぎのお陰で

しばらくぶりに、田舎のお義父さんに電話。

「すごいニュースだわね~」

「騒ぎすぎ・・出てくる者も出て来れんよ~」 

さすがのひと言で

「チャンチャン・・」



ご無沙汰電話のキッカケをくれたと感謝することにしました~。

これからは、新聞&TVをマユツバで見るように気を付けよう~と。
返信する
すみませ~~ん。 (スナッチャー)
2005-06-01 20:45:48
上のコメント名前忘れました。
返信する
ヤレヤレ (あおあお)
2005-06-02 00:16:18
こんばんは~。

「またかよ...ヤレヤレ。」といったとこでしょうか。

おいらはこのニュースに関しては、横井庄一さんや小野田寛郎さんのケースやインドネシア独立の為に残って戦った方々のこともあり、「まだ1人や2人がでてきてもおかしくないだろ」って思ってました。

むしろマスコミにとっては「戦後60年ってことで丁度いいネタが飛び込んできた」と思ったのではないでしょうか。

ここまでくると、マスコミ根性ならぬ商売根性でやってるとしか思えませんが。



JRの件では、昨日の「NEWS23」で「尼崎事故・それから36日・・・報道の過熱を考える 」というタイトルで特集を組んでましたね。

(録画しそこねたので、そらおぼえのとこがあるかと...おいらはこう受け止めたと思ってください。)



かつての鈴木宗男被告や鳥インフルエンザで叩かれた浅田農産を引き合いに出して、検証してました。

視聴者からの意見として「どうしてそれ(バッシング)を権力に対してしないのか」という内容のものが多かったと述べてましたが、本当にそのとおりだと思いました。年金、郵政、公共事業...ネタはいくらでもあるのに、それなりにやっておしまい。

「あんたら、裏で取引でもしてんの?」と勘繰ってしまいます。



同じ記者の立場からということで、1人の記者がJRの会見で罵声をあびせた記者の気持ちも少しはわかるというニュアンスの発言もありました。

事故当時、JRもなかなか発表しない、時間がたつにつれて内容がかわってくる...質問に対しての答えのハギレの悪さ、挙句の果てにこちらが質問(詰問?)してようやく答える...



脱線速度は「理論上」、置石では「可能性がある」と言った部分が忘れられた為としてましたが、伝言ゲームじゃあるまいし...何言ってんだか。



被害者家族にとってはマスコミが唯一の情報源だから少しでも何かを聞き出して伝えたい。

それがああいった報道になってしまったというような内容でした。

おいらはココがちょっと引っ掛かりました。

それがこの一連の報道で「被害者の代表にでもなったつもりか」と批判された元凶じゃあないの?



確かに人としての気持ちを考えるとそれは立派だとは思いますが、彼等がすべきことは起こった事実を伝えることであって、個人の考えや気持ちを持ち込む場ではないと思うのです。

そういうのはどっかの討論バラエティにでもまかせておけばいいんじゃないの。



「このままこんな事を続けてたら報道というものが淘汰されてしまう」という感じのことを筑紫さん(だったと思う...)が述べてました。(わかってんだったらちゃんとやれよ。)



ただ、受け手がわも伝えられた事を鵜呑みにするのではなく情報を選別し、それに対する自分なりの答えや真実を追求するなりしなければならないと思います。(以前、インターネットが普及しはじめたときにTVでどなたかが言ってました。)

実際、難しいとは思いますけどね。(だってどこ見てても同じことしか報道してないじゃん...)



おまけ:最近、「多事笑論」が笑えます。

報道にはああいった遊び心は不要だとは思いますが...

返信する
いらっしゃいませ (ota)
2005-06-02 09:50:36
>スナッチャーさん



もちろんこれが事実で、ちゃんと生存していらっしゃって本人の希望で日本に帰国されるなら大歓迎なんですけど。

いやあそれにしてもお義父さん鋭いコメントですね~。

恐らくメディアに流れている以上に現地では大騒ぎだったのかもしれませんよね。

ただ、そういうコンタクトがあったとされる日から、かなり時間が経っての今回の報道だったので、ちゃんと裏付けされたもとでの報道だと誰もが思うのは仕方ないですよね。私も事実だと思ってこの報道を見ていましたし・・・。この反省記事の問題点は「巧みに言葉を操って自己擁護してるなぁ・・・」って点だと思うデス。





>あおあおさん



おお、筑紫氏のNEWS23でそんな特集が・・・見逃した・・・。

権力に対してなぜそのエネルギーを使わないのか。いやはや全くそうですね。で、権力に対してはおかしな報道の仕方が多すぎます。これも叩くべきところと叩かなくていいところをごちゃまぜにしてる時があるんですよね。もっとフレキシブルに報道できないものなのかなと思います。私服姿の議員なんてどうでもいいからさぁ・・・。



>それがこの一連の報道で「被害者の代表にでもなったつもりか」と批判された元凶じゃあないの?



そうですよね。記者がそこで感情高ぶるまま怒鳴ってもどうなるものでもないし、それが本当に被害者の方々が知りたい情報で、ちゃんとその方々に伝わるのかも疑問。それこそ情報を知りたい方々に個別訪問でもして「JRの回答はこうです」なんて言って回るなら別ですよ。そんなことできるわけない。だから「代表にでもなったつもりか」と批判されるんですよ。

事故当日、会見の放送や死傷者の数は朝から延々流れましたが搬送先の病院の情報などが流れたのはかなり時間が経ってからです。

ここがマスコミの勘違いしている点なんですよね。



>ただ、受け手がわも伝えられた事を鵜呑みにするのではなく情報を選別し、それに対する自分なりの答えや真実を追求するなりしなければならないと思います。



やはりこれからの双方向メディア時代に向けて

今までの一方通行なやり方は受け手を混乱させるだけです。

そういう意味でネットやブログがもたらす影響は今までと違い"受け手が磨かれる"時代になりつつあると思います、もちろん中には粗悪で問題の多い掲示板やサイトもありますが、その中で物事に対し判別できるようになれれば、"2ちゃん"だって有益な情報が転がることもあります。

既存メディアは"受け手を正常な世論へ導く操作"が出来なくなるのを恐れて何かとネット=悪と決め付けた報道を続けてます。この点は曲がった正義感そのものだと思いますね。



筑紫氏がニュースの中でなく、自分の持ち場をもって自分の言葉で物事を述べる「多事争論」全然いいと思います。物事が落ち着いてから後出しジャンケンのように喋られるのは困りますが・・・。



ところで「多事笑論」ってコーナーができたんですか?これも知りませんでした・・・うーーむ。某局の報道バラエティーにツッコミばっかいれてちゃダメだなオレ・・・・。



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