変な天気が続いたので

2010年04月24日 16時23分00秒 | B地点 おかか

 

 

この日この時、地域猫ボランティアさんが、おやつとして高級なフードを与えたのですが、
おかか先生は、間もなく吐いてしまいました。

(先生の嘔吐は久し振りのことです。なお、吐物の中にヘアボールは見当たりませんでした。)
この日は、まぶたの状態も非常に悪かったのです。

恐らく、天候不順のため、体調を崩したのでしょう。
その後、05月06日現在まで、嘔吐は観察されていません。眼も良くなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


投薬、再開

2010年04月24日 15時12分00秒 | B地点 おかか

 

 

暖かくなってきたので、おかか先生もゴキゲンだ。
「先生、やっと本格的に春が来ましたね!」
ところが ―― この日また、おかか先生の目から、血の混じった膿のようなものが出て来た。
「ああっ!? 大変だあっ!」
「ん? この目か? なーに、大丈夫だよ」
「どこが大丈夫なんですか! 薬を付けなくちゃ!」

「え~? また薬か?」


※参照、眼軟膏中止

「やだなぁ……」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?」
「……あのな、野良猫ってのは、自分の体は自分で治すもんだ」
「薬を付けるなんざ、堕落だよっ!」
「だめです! 薬を付けましょう!」
「い、いやだあ~っ!」
「やれやれ……困ったなあ……」
「先生は病院や薬が大嫌いだからなあ……」
「ふん! 私の言ってることは間違ってないぞ」
「なぜ解らんのだ……」
と、その時、とても小さな声が聞こえてきた。

「おかか先生、薬を付けましょう」
「ん? 何だ、この声は?」
桜の花びらが、口々に喋っているのだ。

「先生、お薬を付けて下さい」

「おかか先生、薬を付けないと」
「桜の花びらのくせに、私に意見するのか?」
「お願いです、先生、薬を付けましょうよ」

「薬を付けてよ、先生」

無数の花びらが、先生に呼びかける。
落ちている花びらだけではない。

梢の花からも、おかか先生に語りかける声が。
「先生、お薬を付けて」

「先生、お薬を付けて」


花びらたちの声が重なって、合唱のように響き渡った。
「……ふぅ。負けたよ」
「おい、さっきはすまん。薬を付けてくれないか」
おかか先生は、おむさんに薬を付けてもらった。
「しょうがない。また暫く続けるか……」
「花びらたちよ、意地を張って悪かった。どうもありがとう」
「よかったね、先生」

「よかった、よかった」


花びらたちの小さな声が、また聞こえてきた。