ハナ見の恐怖体験

2010年04月13日 17時03分00秒 | B地点 おむ

 

 

おかか先生が、なぜか、しょんぼりしている。
「ああ……悲しいなあ……」
「先生、どうしたんですか?」
「いや、ほら、昨日の雨でさ」
「桜の花が、散ってしまったろ?」
「なんだか、切ないじゃないか」
「すっかり葉桜になってしまって……」
「あんなに綺麗に咲いてたのになあ」
「悲しいような、寂しいような、そんな気分なのさ」
「うーん、わかりますよ……」
「でも先生」
「しだれ桜はまだ咲いてますし」
「八重桜なんか、これからじゃないですか」
「そりゃそうだ。だが、やっぱり寂しいんだよ……」
「うーん……」
「……じゃあ先生、僕の鼻でも見て下さいよ」
「な、何? 花見ならぬ、鼻見をしろってか?」
「そうです。僕の鼻でも見て、元気を出して下さいよ」
「……ふふふ。そうか。なるほど。ありがとよ」
「ほら見て下さい! 僕の鼻、可愛いでしょ?」
「……うん。確かに可愛い」
おむさんの綺麗なピンクの鼻を見ているうちに、
先生の心も、次第になごんでくるのだった……。
しかし、その時、
おむさんが、
ふいにアクビをした。
「わっ!?」
先生は、もろに間近で見てしまったのだ……。
「わわーーーっ!!」
「あ、どうもすみません」
「……あの……そんなにビックリしましたか?」
「こ、怖かったよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


つい張り合って

2010年04月13日 15時43分00秒 | B地点 おかか

 

 

ちょっと見づらい写真で恐縮であるが、コイである。

ばしゃばしゃ
「あれっ? 冬の間は、あんまり見かけなかったけど……」
暖かくなってきたので、コイたちもこの場所に戻ってきたのである。

ちゃぷちゃぷ
「おかか先生、コイが来ましたよ!」
「うむ。寒い間は、深い所にいたようだがな」
「毎年言うことだが、コイがコイする季節になったというわけさ」
「……おかか先生は、魚を捕まえたことありますか?」
「ん? あるともさ」
「こ~んなに大きい魚を獲ったことがあるぞ」
「ふふっ。僕の勝ちですね!」
「僕が獲った魚は、これくらい大きかったですよ!」
「……むっ」
「ウソつけ! お前が獲ったのはこの程度だろ?」
「……むっ」
「ウソじゃありません! このくらいありましたよ!」
「ふ、ふん! 私が獲ったのは、もっと大きかったぞ」
「こ~~~んなに……」
ぐきっ
「あいたたた!」
「か、肩を痛めた……」
「だ、大丈夫ですか先生?」
「は、ははは。大丈夫だよ……」