2009年06月29日 18時33分00秒 | B地点 おむ



 

僕は静かに横になって
夢を見ていた
僕は水際にいた
寂しい場所だった
そして僕はいつの間にか
水の中にいた
僕は必死に泳いだけれど
次第に引き離されてしまい
独りぼっちになってしまった
たとえようもない心細さ
僕は叫んだ ―― おかあさん!
自分の声で目が覚めた
……夢でよかった
ふと見ると
隣に先生が寝ていた
先生の尻尾が
僕の足に触れていた
先生の体温が感じられた
先生も僕の声で目覚めたらしい
先生も夢を見ていたのだろうか
先生は何も言わなかった