今朝は雲が多く、青空がわずかに見える程度だった。昼前には空全体を雲が多い、周辺の山々には霧雲がかかり、小雨が降って来た。気温は20度までしか上がらなかった。職場の裏山にはシジュウカラとヤマガラの群れがやって来ていた。同じカラ類なので、さえずりは共通で、互いに通じ合うようだ。共に行動する姿を良く見る。昼休みに所用で出かけた際に甲子川沿いを通ると、川沿いに秋明菊が咲いていた。白の一重のものと赤紫の八重のものと二種類が並んで咲いていた。霧雨が降っていて、雨滴が付いていた。川沿いの紫陽花はほとんどもう終わりかけている。浜茄子の赤い実もたくさん付いていた。 今日の東京の株式市場は一時、330円を超えて日経平均株価を下げ、結局終値は心理的節目の1万4500円を割って、1万4455円80銭で終わった。為替も1ヶ月ぶりに1ドル97円台の円高に振れた。米国の10月から開始される2014年度の予算が現在も成立していないことが懸念されたためだ。米国の議会は上院が民主党、下院が共和党がそれぞれ優勢で、いわゆる「ねじれ」の状態になっており、民主党のオバマ政権が出した予算案を共和党により拒否された。米国も財政赤字に窮しており、国債の発行で繕って来た。しかし、米国の場合は法律で財政赤字の上限が決められており、すでにオバマ政権では16兆7000億ドルという上限に達してしまっている。同政権は対する共和党にこの上限の引き上げを要求しているが、政府の介入を極力少なくして小さな政府で、自由な民間活動を基本とする共和党は今以上の財政赤字の拡大に強く反対している。大統領のオバマは公約で国の健康保険制度の拡充、いわゆる「オバマケア」を掲げて来た。しかし、29日、下院はオバマケアである医療保険改革法の1年延期を盛り込んだ2014年会計年度暫定予算案の再修正案を賛成多数で可決した。これに対し、上院では多数を占めるオバマの民主党はハリー・リード院内総務の声明で「「下院案(共和党の暫定予算案)は30日に上院で確実に否決する」と述べている。要するに米国の10月から始まるべき2014年度の会計予算が決らない状態になる。これまでオバマ政権は政府の資金が逼迫しているため、公的年金の支払いを遅らせることで、窮状を凌いで来た。議会の予算事務局は、10月末までに、米政府の資金が尽きると予測している。資金が尽きれば連邦政府の公務員の給料の不払い、公的年金や社会保障の停止、教育行政の遅滞、国立公園の閉鎖などの問題を生じるだけでなく、米国債の利払いの停止、いわゆる政府債務の不履行、デフォルトを生じることになる。こうなると米国の国債への信用は失墜し、国債の金利は急騰する。信用のおけない国債は金利をせめて高く上げなければ購入しようとする人はいなくなるからだ。国債の金利が急騰すれば、市中銀行の金利も上げざるを得なくなる。金利の高い方へ人々は手持ち資金を回そうとするからだ。市中銀行の金利が上がれば、投資のために資金を銀行からは借り入れしづらくなり、経済は停滞する。生産も縮小されるため、物の供給が減少し、物価も上昇する。さらにはデフォルトを起こした米国への信認が落ちて、ドルの価値も下がる。ドル安円高が一挙に進むことになる。米国債を大量に購入して来た日本も大きな損失を被ることになる。中国も同様だ。これまでも米議会では両党の対立の中で、ぎりぎりの段階で、その都度とりあえず現実的に四半期分の暫定予算のみを可決して急場を凌いで来た。しかし今回、米国債がデフォルトされた場合に保険金が支払われるという保険であるCDS(Credit default swap)の価格、つまりは保険料が1週間で6倍にも跳ね上がっており、市場はこれまで以上に米国債のデフォルトを懸念している(こんなことまで金融界では商品になる。バクチと何ら変わらない)。
甲子川沿いの霧雨に濡れた八重の秋明菊