*orange bicycle*

写真のこと、日常のことなど書いていきますですよぉ

19.Roquebrune-Cap-Martin

2006-07-10 22:21:06 | France
電車が、ようやく
Roquebrune-Cap-Martinに到着。
ドアのそばで談笑していたおばさま達が
ドアを開けてくれたので
私はそれに応じて
文字通り、電車をぴょんと
飛び降りる。

ここが、コルビュジェも過ごした
カップマルタンかぁ・・・

無人駅。
三角屋根の駅舎が
ぽつんと立っているだけ。

ホームの脇には、濃いピンクの花が
咲き乱れ、
辺りには鳥のさえずりが
響いているだけ。

私はしばし呆然と
ホームに立ち尽くした。

何も考えず。
ただ、自分の目に映るものを
ゆっくりと脳に焼き付けていた。
それだけ。

・・・と、いつまでも
ボーゼンとしているわけにもいかん。
ここへ来る途中で
コルビュジェの「休暇小屋」の
見学ツアーが、何時に始まるか
分からないことに気付き
今日のうちに、Office de Tourismに行って
聞く必要があったから。
早く今夜の宿へ、荷物を預けて
身軽になりたい。

私は、駅の裏手の
やや上り坂になった道を
慎重に上っていった。

太い道路にさしかかり
さて、地図で自分の位置を
確かめようか・・・

えっ??
道の名前が書いてない・・・?

ガビーン

それまで、訪れた街の
道という道には
ちゃんと、その通りの名前を表すプレートが
まわりの家の壁についていた。

しかーし。
ここRoquebruneには
そういったものが見当たらず。
まわりを別荘地用に、新たに開発したりして
そういうプレートはつけなくなって
しまったのか・・・?

困った・・・
うーん、誰かに聞くかなぁ。
でも、歩いてる人少ないし
観光客ばっかりのような気が・・・

と、その時。
「あら、あなたもしかして
何か探してるの?」
親切にも、若い女性二人組が
英語で声をかけてくれた。
きっと、海へ遊びに来たのだろう。
「Louis Laurenceねぇ・・・
うーん、多分ここの道は
そこの緑の柵のとこじゃないかしら??」
私が見せた地図を、しげしげ眺めながら
教えてくれた。
あ、ありがとう・・・!!

お姉さんに教えられた通りに
進んでみる。
が、ちょっと違うような・・・

うわ~ん
みつからないよぉ~~

もうとにかく、別荘地の間の
太い道路や細い路地を
上ったり降りたりしつつ
道を歩いている人に尋ねまくり
(ほとんど観光客)
よーーーうやく
今晩の宿にたどり着く。

6月の南仏。
海沿いのまっぴるま。
私はもうその時点で
体力をかなり消耗していた。トホホ

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今日はここまで。