朝日新聞(6/25)夕刊のニュースソースより
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201206250059.html
大阪城でモトクロス構想 橋下氏乗り気、文化庁は慎重
国の特別史跡・大阪城(大阪市中央区)の西の丸庭園で、
オートバイによるモトクロス大会を開く構想が動き出している。
世界各地で大会を開いてきた外資系企業が市に提案。
橋下徹市長は「大阪の知名度が上がる」と前向きだが、
庭園の地中には江戸期の城の遺構が眠るとされる。
文化庁が認めるかは未知数だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/ae/099895c89e9158603688697a641f9ca4.jpg)
提案者はオーストリアの飲料メーカー「レッドブル」。
モータースポーツに力を入れており、2001年からモトクロス大会を主催。
07年以降は数カ国を回るツアーに発展している。
大会をネット中継するレッドブルは視聴者が一目でわかる会場にこだわり、
これまでモスクワの赤の広場やエジプトのピラミッド前などで開催。
1会場で10万人を集めたこともあったという。
費用は基本的に同社が負担する。
アジア初の開催地を探していた同社が目を付けたのが大阪城。
日本法人の担当者は「城は日本の歴史の象徴。
大坂夏の陣があった大阪城は戦いの舞台に最適だ」と説明する。
歓迎したのは橋下氏だ。
府市特別顧問の橋爪紳也・大阪府立大教授から大会の動画を見せられ、
乗り気になった。
4月10日の大阪府市統合本部会議で「僕はいいなと思っている」と発言した。
実は、構想はお蔵入り寸前だった。
昨年秋に日本法人が初提案した際、
市は「文化庁の許可が必要」と難色を示していた。
市長の一声で、市と府の担当部局は検討に乗り出した。
市と府、日本法人は最近、西の丸庭園(6.4ヘクタール)を会場とする計画を
まとめた。
庭園に1万トンの土を盛ってコースを造り、1万人が収容できる観客席も仮設。
レッドブルは、来年にもツアーに組み込む意向を示している。
ただ、市から話を聞いた文化庁は仰天した。
同庁によると、庭園の地下には江戸時代の城郭の遺構が
良好な状態で埋まっているとみられ、
盛り土や会場設営作業が悪影響を及ぼす恐れがある。
同庁記念物課の担当者は
「激しい動きを伴うイベントなので、どの程度対策が必要か想像がつかない」
と疑問を示す。
このため市と府は、世界遺産の平城京跡(奈良市)で一昨年に開かれた
平城遷都1300年祭を参考に、埋蔵文化財に影響を与えない工法を検討。
盛り土の下に発泡スチロールを敷いて1平方メートル当たりの荷重を
3トンまでに抑え、特に重みがかかる場所には鉄板を敷くなど工夫し、
文化庁の許可を得たい考えだ。
今月中にも正式に申請する。
市の担当者は「ハードルは高いが、世界中に大阪をアピールする格好の機会。
何とか開催したい」と話す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/9a/3c741b69e082a7dcd3bd4f2c5ef7f014.jpg)
遺物多く負荷かかる
~渡辺武・元大阪城天守閣館長の話~
とんでもない発想だ。
モトクロスレースの背景で城が宣伝されたからといってどうなるというのか。
西の丸は豊臣秀吉の母、北政所や弟の秀長が屋敷を構えていたとされ、
徳川家康も天守を建てた。
歴史の遺物が多く眠っている場所だ。
モトクロスはどこでもできるが、大阪城は一つしかない。
盛り土でも当然負荷がかかり、遺跡にはプラスにならない。
文化財に親しむ契機
~仁木宏・大阪市立大大学院教授(日本中世史)の話~
盛り土をするなど地中の遺構に影響しないなら問題はないのではないか。
「なぜ大阪城でモトクロス?」と首をかしげる人は多いだろうが、
城に足を運んだことのない人に文化財に親しんでもらうこともできる。
マイナスばかりではない。
ただ、恒常的なイベント会場にすべきではない。
西の丸庭園はたしかに広いけど、庭園内にモトクロスのコースと、
1万人が収容できる観客席も仮設するとなると、
いささか狭いんじゃないかと感じるのは、私だけ?
ずいぶん昔だけど、関西では西宮球場、後に大阪城ホールで
毎年スーパークロスが開催されていた時期がありました。
毎年開催がなくなった後、5~6年経ってから一度だけ、
スーパークロスが大阪で復活したことがあるけど、
それ以降、スーパークロスは開催されていないと思います。
開催されなくなったのは、集客力の低下による規模縮小が
大きな要因だったように思います。
今回の計画では、設営等含め、開催に関するもろもろの費用は、
基本的に「レッドブル」が負担するそうだけど、
黒字にするには、それなりの入場料を設定しないとペイできないだろうね。。。
スーパークロスは何回か見に行ったけど、
当時もそれなりの入場料だったもんね。
その影響かどうかは分かんないけど、5~6年後に復活開催されたときなんて、
客席ガラガラで、移動し放題だったもんなぁ。。。
たとえ、大阪城で開催されることになったとしても、
集客力が大きな課題となるのは必至かな。。。
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201206250059.html
大阪城でモトクロス構想 橋下氏乗り気、文化庁は慎重
国の特別史跡・大阪城(大阪市中央区)の西の丸庭園で、
オートバイによるモトクロス大会を開く構想が動き出している。
世界各地で大会を開いてきた外資系企業が市に提案。
橋下徹市長は「大阪の知名度が上がる」と前向きだが、
庭園の地中には江戸期の城の遺構が眠るとされる。
文化庁が認めるかは未知数だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/ae/099895c89e9158603688697a641f9ca4.jpg)
提案者はオーストリアの飲料メーカー「レッドブル」。
モータースポーツに力を入れており、2001年からモトクロス大会を主催。
07年以降は数カ国を回るツアーに発展している。
大会をネット中継するレッドブルは視聴者が一目でわかる会場にこだわり、
これまでモスクワの赤の広場やエジプトのピラミッド前などで開催。
1会場で10万人を集めたこともあったという。
費用は基本的に同社が負担する。
アジア初の開催地を探していた同社が目を付けたのが大阪城。
日本法人の担当者は「城は日本の歴史の象徴。
大坂夏の陣があった大阪城は戦いの舞台に最適だ」と説明する。
歓迎したのは橋下氏だ。
府市特別顧問の橋爪紳也・大阪府立大教授から大会の動画を見せられ、
乗り気になった。
4月10日の大阪府市統合本部会議で「僕はいいなと思っている」と発言した。
実は、構想はお蔵入り寸前だった。
昨年秋に日本法人が初提案した際、
市は「文化庁の許可が必要」と難色を示していた。
市長の一声で、市と府の担当部局は検討に乗り出した。
市と府、日本法人は最近、西の丸庭園(6.4ヘクタール)を会場とする計画を
まとめた。
庭園に1万トンの土を盛ってコースを造り、1万人が収容できる観客席も仮設。
レッドブルは、来年にもツアーに組み込む意向を示している。
ただ、市から話を聞いた文化庁は仰天した。
同庁によると、庭園の地下には江戸時代の城郭の遺構が
良好な状態で埋まっているとみられ、
盛り土や会場設営作業が悪影響を及ぼす恐れがある。
同庁記念物課の担当者は
「激しい動きを伴うイベントなので、どの程度対策が必要か想像がつかない」
と疑問を示す。
このため市と府は、世界遺産の平城京跡(奈良市)で一昨年に開かれた
平城遷都1300年祭を参考に、埋蔵文化財に影響を与えない工法を検討。
盛り土の下に発泡スチロールを敷いて1平方メートル当たりの荷重を
3トンまでに抑え、特に重みがかかる場所には鉄板を敷くなど工夫し、
文化庁の許可を得たい考えだ。
今月中にも正式に申請する。
市の担当者は「ハードルは高いが、世界中に大阪をアピールする格好の機会。
何とか開催したい」と話す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/9a/3c741b69e082a7dcd3bd4f2c5ef7f014.jpg)
遺物多く負荷かかる
~渡辺武・元大阪城天守閣館長の話~
とんでもない発想だ。
モトクロスレースの背景で城が宣伝されたからといってどうなるというのか。
西の丸は豊臣秀吉の母、北政所や弟の秀長が屋敷を構えていたとされ、
徳川家康も天守を建てた。
歴史の遺物が多く眠っている場所だ。
モトクロスはどこでもできるが、大阪城は一つしかない。
盛り土でも当然負荷がかかり、遺跡にはプラスにならない。
文化財に親しむ契機
~仁木宏・大阪市立大大学院教授(日本中世史)の話~
盛り土をするなど地中の遺構に影響しないなら問題はないのではないか。
「なぜ大阪城でモトクロス?」と首をかしげる人は多いだろうが、
城に足を運んだことのない人に文化財に親しんでもらうこともできる。
マイナスばかりではない。
ただ、恒常的なイベント会場にすべきではない。
西の丸庭園はたしかに広いけど、庭園内にモトクロスのコースと、
1万人が収容できる観客席も仮設するとなると、
いささか狭いんじゃないかと感じるのは、私だけ?
ずいぶん昔だけど、関西では西宮球場、後に大阪城ホールで
毎年スーパークロスが開催されていた時期がありました。
毎年開催がなくなった後、5~6年経ってから一度だけ、
スーパークロスが大阪で復活したことがあるけど、
それ以降、スーパークロスは開催されていないと思います。
開催されなくなったのは、集客力の低下による規模縮小が
大きな要因だったように思います。
今回の計画では、設営等含め、開催に関するもろもろの費用は、
基本的に「レッドブル」が負担するそうだけど、
黒字にするには、それなりの入場料を設定しないとペイできないだろうね。。。
スーパークロスは何回か見に行ったけど、
当時もそれなりの入場料だったもんね。
その影響かどうかは分かんないけど、5~6年後に復活開催されたときなんて、
客席ガラガラで、移動し放題だったもんなぁ。。。
たとえ、大阪城で開催されることになったとしても、
集客力が大きな課題となるのは必至かな。。。
ちょっと調べてみたけど、
過去にモスクワの赤の広場や
エジプトのピラミッド前で開催されたのが、
X-Fightersみたい。
だから、今回もX-Fightersの開催で考えているのかも。
日本はモーターサイクルスポーツへの関心が低いから、
どうなることやら、だけどねぇ~