大谷田小ブログ

学校行事やPTA行事などの様子をお伝えします

バケツ稲づくり(5年)

2022年05月16日 20時20分25秒 | Web

 今日16日は、5年生が取り組む米作りについて紹介します。昨年度に続いて今年の5年生もバケツを用いて米作りに挑戦します。校内に畑はありますが、水田はありません。そこでバケツです。バケツの中に水田を作り、その小さな一人一人の水田で稲を育てようという学習です。

 米は私たちが毎日のように目にし食べていますが、どのように育ち、実がなり、収穫後はどのようにして店に並ぶ状態(精米)になるのかとなると、その過程はほとんど見ることはないでしょう。昨秋、魚沼産コシヒカリが提供された特別な給食の際、栄養士が本物の稲穂を手にしながら教室を回ったのですが、稲(米)と分かってもらえず、「何ですか、それ?」とたくさんの子から訊ねられて驚いてしまったということがありました。

 十分な収穫は期待できないかもしれませんが、私たちにとって身近な米がどのようにして育っていくのかを体験する学習が、このバケツ稲なのです。

 

 今日は2組の子たちがバケツに発芽した種もみを植える活動をしていました。すでに一人一人が家庭から持ってきたバケツの中には栽培用の土が入っていました。子どもたちに土のことを聞いたところ、前回の学習の際に、2種類の土と肥料を混ぜ合わせる土づくりをしたそうです。今日はそこにたっぷりと水を入れてシャベルを使って混ぜ合わせていきました。なかなか力の要る作業でした。弱音を吐く子もいますが、投げ出す子はなく、皆、苦労してマイ水田を作り上げました。

 次にカップ内で、すでに発芽している種もみを一粒ずつ取り、マイ水田の中に植えていきました。種もみは発芽し、細い根も伸びて互いに絡み合っていますので、一粒ずつ取っていくのもひと苦労です。傷つけないように慎重に作業していきました。

 家庭科でお米を炊いて、お味噌汁と一緒に食べるのが楽しみ❗️と何人もの子が話してくれました。1組担任からバケツ稲の最終活動が、収穫した米を炊いて食べることと聞いていましたので、とても魅力的なゴールで子どもたちは意欲をもって取り組む活動になるだろうと私も思っていました。子どもたちにもこのゴールは伝わり、活動への意欲になっていることが分かりました。

 5年生は社会科で日本の米作りについて学習してきました。その学習と関連させ、総合的な学習の中でバケツ稲に取り組み、最後は家庭科にもつなげていくという横断的な学習計画です。今、こうしたカリキュラムマネジメントが推奨されています。先ほども書きましたが、バケツ稲は十分な収穫という点ではなかなか難しいです。夏季の水の管理や、実った後の野鳥からの被害をどう抑えるか。今後、こうした課題をどう子どもたちが解決していくのか、期待してみていきたいと思います。

 ちょうど2週間前、5年生が社会科の学習で日本の米についてタブレットを使って調べる学習をしているところを見て写真に撮っていたので、それも紹介します。米の種類や価格、生産量の多い県などを調べていました。タブレット画面を見ていて、やはりそうかと思ったのですが、47都道府県の中で生産量47位はどこだと思いますか? 

   47位の子どもたちの米作りの挑戦、またの続報をご期待ください。

 【校長:菅原】