適切な靴や服装について
入園や進級してから2ヶ月ほどが経ち、こどもたちは新しい保育園生活に慣れ始め、様々な保育園活動を楽しむ姿が見られます。そのため、活動量が上がったり、いろんな場所へ散歩に出かける機会も増えてきました。
足に合った靴で元気に遊びましょう!
すぐに成長するからと、つい合わない靴を履かせていませんか?
靴が足に合っていないと、不自然な足の使い方や歩き方のまま足が育つことになります。成長が著しいこの時期こそ、適切な靴選びが重要です。再度見直してみましょう。
こどもの足は半年で約0.5㎝、1年間で約1㎝伸びると言われており、3歳くらいまでは非常に速いスピードで成長します。6ヶ月に一度、適正なサイズかどうか確認しましょう。
靴の選び方のポイント
①調整ベルトはこどもが握りやすく、引きやすい1.5㎝程度の幅のものを選びましょう。
②通気性・吸湿性の良い素材や中敷きが取り外し可能なものを選びましょう。足の衛生上、汗からの雑菌の繁殖を防ぐため、こまめに洗うようにし、清潔にしましょう。
③中敷きに足を合わせて、サイズを確認します。中敷きとつま先の余裕が約1㎝あれば適正であり、0.5㎝以下になったら取り換えるようにしましょう。
④0~1歳は、靴底がまっすぐ平らで、置いた時にグラグラしない、安定したものを選びましょう。2歳以降は足や足首が十分動かせるように、つま先から1/3が楽に曲がり、靴底にクッション性があるものを選びましょう。
⑤かかとは包み込むところが硬く、しっかりしているものを選びましょう。
⑥音が鳴ったり、光ったりする靴ではなく、シンプルなデザインの靴を推奨します。
正しい靴の履き方
①ベルトとベロを掴んで持ち上げ、履き口を広げて足を入れる。
②かかとをトントンとする。足のかかとと靴のかかとを合わせる。
③ベロをしまい、靴の両側をぎゅっと引き寄せて押さえる。
④ぎゅっとしたまま、ベルトをしっかりと引いて留める。
保育園活動をしやすい服装で登園しましょう!
最近のこどもたちは、とてもオシャレになりました。
こども自身もファッションを楽しんだり、オシャレでかっこいい・かわいい服を着せたいという保護者の方の気持ちもよく分かります。
保育園は活発に動く場所なので、保育園での服装は「安全」「動きやすい」「着脱しやすい」という点を優先していただきたいと思います。
かっこいい・かわいい服装は、お家でのお出掛けのときにお楽しみください。ご理解とご協力をお願いいたします。
推奨する服装
①綿素材・伸縮性のある服
汗を吸い取る素材が向いています。また、トイレや着替えの際に一人で着脱しやすい伸縮性のある素材の服が最適です。
②汚れてもいい服
絵の具やクレヨンで汚したり、戸外遊びで泥をつけたりします。また、活発に動いて穴をあけることもあるため、大事な服は控えましょう。
控えてほしい服装
①フード付きや襟付きの服
フードや飾り紐、大きな襟は遊具や扉などに引っ掛かって、首が絞まる可能性があり、思わぬ事故になりかねません。羽織ものは、フードなしか着脱できるものを選びましょう。
②スカート、裾や袖がひらひらしている服
しゃがんだ時に裾が地面につく長さの服は不向きです。座るときに自分で裾やスカートを踏んでしまったり、友達に踏まれたりして転倒のリスクがあります。踏んでしまった友達とトラブルになることもあります。
フリルやレース素材の服は、遊具などに引っ掛かってしまいやすく思わぬ危険が伴います。
③ボタンや装飾のついた服
知らないうちに服のボタンや飾りが取れてしまい、園児が誤って口に入れてありすることもあります。
特に0歳児クラスではボタンや小さな飾りがない服をお願いします。(スナップボタンは可)
④自分の身体に対してサイズが合ってない服
ズボンの裾が長かったり、ワイドパンツだと足を動かしづらく、躓いてしまって転倒してしまう危険性があります。
ウエストが大きいものはズボンが下がってしまい、引っ掛かって転倒したり、下着が見えることもあります。
Tシャツやトレーナーもオーバーサイズであると、手が思うように使えず、転倒した際に上手に受け身をとれない可能性があります。
逆に小さすぎるとお腹や下着が常に見えてしまうこともあり、腹部の怪我も多くなります。
足に合った靴を選んで正しい履き方をし、保育園活動がしやすい服装で楽しく安全に過ごしていきましょう!