「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

本当にウラン鉱床は回避できるか?! 美濃帯は遭遇する!

2013年09月27日 07時22分05秒 | 日記
 おはようございます。
 9月22日に貼り付けました、「岐阜県知事意見書」に対する事業者(JR東海の)「見解」が準備書の「6-3 方法書について岐阜県知事の意見及び事業者の見解」を順番に検討してみたいと思います。
 
 《岐阜県知事意見》
 <総括的事項>【事業計画】
1.線路やその他の付帯設備の位置・規模の具体化にあたっては、環境の保全の見地から特に重要と考えられる次の地域を回避するよう慎重に検討すること。
 ・ウラン鉱床やその恐れが高い場所(地層)
 ・廃棄物の埋設・土壌汚染の可能性の高い箇所
 ・貴重な動植物の生育に密接に関係している貴重な湿地

 《事業者の見解》

 第3章に記載のとおり、岐阜県内における線路は、地形・地質等の条件を考慮するとともに、超電導リニアの超高速性を踏まえ、できる限り直線に近い線形としました。 
 文献調査により確認したウラン鉱床は回避しました。
 路線が止むを得ず通過する美濃帯などにおいて可能性のある自然由来の重金属を確認した場合は、法令等に基づき適切な対応 を図ります。
 また、ヒヤリングにより確認した廃棄物の埋設箇所は回避しました。
 環境省が「日本の重要湿地500」に選定している「沖ノ洞・上ノ洞」 「前沢湿地」を回避するとともに、「大湫」付近はトンネル構造とし、「大湫」の主要部分を回避するなど、環境保全についても配慮しました。


 <コメント>
 「ウラン鉱床」 「廃棄物の埋設・土壌汚染の可能性の高い場所」 「重要湿地」 「美濃帯」ともに、文献調査とヒヤリングだけであります。
  準備書の中で、「瑞浪から多治見にかけてはウラン鉱床が存在する可能性がある。」と述べ、「独立行政法人日本原子力研究開発機構の前身の動力炉・核燃料開発事業団において詳細な調査を行っており、ヒヤリング及び資料収集を行った結果、ウラン鉱床の範囲は、『日本のウラン資源』(昭和63年動力炉・核燃料開発事業団)に最新の知見が示されており、ウラン鉱床は回避する。」となっています。
 「美濃帯」については回避せず、「重金属を確認した場合は、法令等に基づき適切な対応を図ります。」となっております。美濃帯については、東海環状自動車道のトンネル工事で掘り出され、被害が出ており、昨年の中津川での説明会で、可児市久々利の方が、「しっかりボーリング調査を行い、回避することと」と述べていましたが、ボーリング調査も行わず、回避もしないようであります。
 東濃地域の湿地帯には、「東海丘陵要素植物群」と呼ばれる植物「ハナノキ、シデコブシ、ヒトツバタゴ、マメナシ、ミカワバイケイソウ、ヘビノボラズ」など15種が生育しています。これは日本が世界に誇る「自然遺産」であります。(中津川学習会の飯田・所澤さんの意見)
 この15種類全部は点検していませんが、「ハナノキ・シデコブシ」について準備書の中で、「生育環境の一部が縮小する可能性がある。」と述べていることは、昨日、紹介しました。
 美乃坂本千旦林岩屋堂には、岐阜県の天然記念物に指定された「シデコブシ」の群生地(約500本)と「ハナノキ」の群生地(約1000本)があります。先ほどの「所澤さん」によると、世界中で約1500本しかない「ハナノキ」の内、岩屋堂には、約1000本が生育している大変貴重な存在だそうです。路線図で見ると、約750m離れていますが、トンネルで通る箇所であり心配です。  
                                                                            以  上
 ウラン鉱床の分布図とルートと説明文を貼り付けます。(準備書の中の資料です。資料ページ番号、「8-3-3-13」と「8-3-3-14」です。)

   

 
コメント (1)
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