「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

5.25多治見リニア説明会 詳報!

2013年05月31日 06時59分33秒 | 日記
 おはようございます。2月20日にブログを始めてから毎日投稿し、ちょうど今日で100回目となりました。途中で少し休みたくなりましたが、続けられたのは皆様のアクセスのおかげです。ありがとうございます。
 100回を記念して少しボリュームアップし、5月25日に多治見市の産業文化センターで開催された、JR東海と岐阜県中央新幹線建設促進期成同盟会の共催による「中央新幹線計画の説明会」の内容を詳しく紹介します。

 今日は、当日会場での配布資料6頁登壇者の所属・氏名及びJR東海の説明5を貼り付けます。スライドは撮影禁止で撮れませんでしたので、JR東海のホームページで探し後日貼り付ける予定です。
 新聞報道によりますと470人が参加し、14人が質問したと書かれています。

 ウラン鉱床についてはJR東海は、旧動燃や専門家から資料収集とヒヤリングを行うだけで、独自のボーリング調査等は一切実施しないとのことであります。
 「週間スパ」の記事に「東濃地科学センター」(瑞浪で核廃棄物の地層処分の研究をしている。)「地域交流課」のコメントが載っており「私どもは、研究のために数十本のボーリング調査を行っていて、地中の地層はある程度把握しています。でも、実際は掘ってみないと、どんな地層が出てくるかわからないのが現状です。」と述べています。本当に大丈夫でしょうか。
 ハナノキやシデコブシの生育する重要湿地について、「出来る限り回避する」と述べており影響が出る可能性があります。本来は絶対に回避すべきであります。

 明日以降は、質問と回答や新聞記事などを紹介します。

 

 

 
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パクリ・横取り! 環境アセス?!

2013年05月30日 06時09分25秒 | 日記
 今日も昨日に続き、リニア中央新幹線の環境アセスメントについての問題点を転載させていただきます。
 「リニア中央新幹線 環境アセスメントも問題だらけ」と題して投稿されています。要点を抜き出してみます。
 リニア計画は・・・
一度の改変距離は250km近くにもなり、これだけ広範囲にわたる事業は環境影響評価法施工以降前例がない。
実際の改変面積も10平方キロメートル(延長250km×改変幅0.03~0.05km+付帯施設)を超え、規模が非常に大きい。間接的に影響を与える範囲も極めて広範囲となる。
超電導リニア方式、時速500キロ浮上走行、大深度地下トンネル…など、環境への影響が未知な技術・工法を多数取り入れる。
南アルプス国立公園をはじめ、里山から高山、河川、田園あるいは住宅地、商業地、ビル街にいたるまで影響を与える環境も種類もきわめて多種多様。
前代未聞の規模と内容であるのに対して、建設許可から着工までの予定時間がたった3年と以上に短く、調査期間はわずか1年半程度に限られる。
原発事故を経て中長期のエネルギー需給の在り方が問われている一方、リニアは1事業としては電力消費は他業種に比べると桁違いに大きく社会的にも無視できない量である。

 そして、「その1~その7」まで問題提起されています。
その1 計画早期段階での環境配慮を避けた
その2 意思決定過程が不透明
その3 事業実施区域(つまり線路や駅や縦坑の位置)の選定過程が不明
その4 アセスメント対象区間242kmに対して調査期間が約1年と、非常に短い
その5 東京~名古屋のうち15%の区間は法に基づく環境アセスメントを行わずに完成した
その6 山梨実験線延伸後に予定されている12両での走行実験結果を環境アセスメントに反映しない
その7 住民・国民不在

 素人考えでも、3km幅で300km近くにもなる環境アセスメントを僅か2年で調査できるのかと単純に考えていました。5月25日の説明会ですでに終了している項目もあると聞き、なぜそんなに早く出来るんだと思いました。
 すでにある文献や他の機関が調査したものを横取りして、形式さえ整えれば出来てしまうのかな?


 以上の内容で、4枚を貼り付けますが、「その7」の「図表」は見にくいのでご容赦ください。

 
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リニア環境アセスは問題点山積み!

2013年05月29日 07時08分40秒 | 日記
 昨日、ブログのネタ探しに、 「JR東海のリニア環境アセスメント」についてアクセスしてみたら、疑問意見が多くみられました。その中の一つを紹介します。(皆さんアクセスしてみて下さい。)
 JR東海と各都県の期成同盟会等の共催で各地で「環境影響評価の調査進捗状況」などについて説明会を開催中です。私も5月25日の岐阜県多治見市の説明会に参加しました。最初から最後まで手を挙げていましたが、当てられることなく発言できませんでした。
 最初から一時間半の短い予定時間であり、アリバイ的な開催です。多くの疑問意見が出ることが分かっているので発言を封じ、短時間で切り上げようとする魂胆は明らかです。
 挨拶と説明で多くの時間をかけ、まだ手を挙げている人が多数いるにもかかわらず、途中で打ち切ってしまいました。
 
 答弁の前に回答者全員が 「ご質問ありがとうございます。」と馬鹿丁寧にお礼を述べていますが、回答内容は原則論を振りまくだけで、質問の主旨に十分答えていません。 (今、質疑の内容をまとめていますので、出来次第紹介します。)
 インターネツトット上で、問答式になっています。私には法律的な細部は分かりませんが、問題点を鋭く指摘していると思います。
   (3枚、貼り付けます。)
   
 
 
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リニアは全庁的に推進する! 「リニア・シンポジウム・イン中津川」

2013年05月28日 07時11分27秒 | 日記
 昨日は、 「東濃リニア通信No9-2」を全市内(坂本は除く、すでに折込済み)に新聞折込を入れさせて戴いたおかげで、アクセスが倍増しました。ありがとうございました。

 今日は、 「広域のまちづくりに関する調査研究業務報告書」の最後の「5.今後の取り組みの進め方」です。
   ~リニア開業を見据えて~
市が全庁的な取り組み体制を整えるとともに、市を中心とした関係機関・主体との連携を強め、全市的な取り組み体制を構築する。
中長期にわたる取り組みの継続性と一貫性を担保するために、市を推進役とする関係団体との認識共有・意見交換を図る協議の場を設ける。
時代変化や財政負担を考慮し、各分野が複合的に関係しあうことによる相乗効果が発揮できるよう段階的な取り組みを進めていく。
 このように、決意表明的な文章の後に、リニア大阪開業までの取り組みが「図表」で示されています。

 中央リニア新幹線は「全幹法」の適用を受けていますが、一民間企業の鉄道事業であります。JR東海は、秋に「環境影響評価準備書」を提出し、ルートと駅の位置を明らかにするとしています。
 ルートと駅の位置が決まれば、地権者には利害がからみ、立ち退きを余儀なくされる住民は途方に暮れ、軒先をリニアが通過する住民は、騒音・振動・電磁波・日照権・テレビの電波障害などで困惑し、トンネル工事に伴い河川・飲料水の枯渇が起これば、対策・保証問題も発生します。
 そのような事は一言も触れられていません。「リニア推進課」だから推進するためにJR東海のフォローをするだけなのでしょうか。
 行政とは住民の立場に立って、各種事業を進めるべきであり、リニア中央新幹線計画によって不利益を被ることが予測される事柄についても事前に対策を講ずる必要があると思います。
 これで「広域のまちづくりに関する調査研究業務報告書」をおわります。

 今日は、5月28日です。7月28日の丁度2ケ月前になりますので、「リニア・シンポジウム・イン中津川」の「案内ビラ」を貼り付けさせて戴きます。まだ早いですが、よろしくお願いいたします。
 「5.今後の取り組みの進め方」も貼り付けます。

  

  
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簡素なリニア駅と「てんこ盛り」のまちづくり!

2013年05月27日 07時07分07秒 | 日記
 今日も続きです。
 「4.総合的なまちづくり展開のイメージ」この項目は2頁にわたって細かく具体的に展開されています。簡単にまとめてみます。

 総合的なまちづくり展開のイメージとして、昨日紹介した 「訪れてよし」と「住んでよし」の発展シナリオと中津川市の魅力を高める関連分野は 「産業」 「観光」 「地場産品」 「環境・自然・景観」 「歴史・文化」 「人づくり・人育て」 「住宅」 「安全・安心」の8分野とし、各発展シナリオと関連性を結び付けている。そして、これら8分野の様々な活動を支える分野として 「道路」 「交通」 「情報」 「その他分野」を基盤整備として4分野としてまとめる。

 ■発展シナリオを実現するために必要な取り組み 前の8分野を「リーディング部門」と「フォロー部門」に分けて取り組む。
 「リーディング部門」とは
   リニア開業に向けて、開業前から取り組むことで効果を大きくする分野。地域経済を活性化させる
 「フォロー部門」とは
   リニア開業による波及効果を活かす上で必要な分野であり、リニア開業前から開業後にわたって中長期的に取り組む分野。
 「様々な活動を支える分野」とは
   「リーディング部門」と「フォロー部門」を支える基盤整備分野となる

 各部門の具体的な取り組みをあげています。皆さん読んでみてください。

 昨日紹介した 「懸念されるマイナス的要素」 は積極的に取り組まないと結果として起きる現象という事ですが、具体的な取り組みは 「てんこ盛り」 であります。これをすべて実現するには、どれだけの予算と労力が必要になるのか分かりませんが、非現実的に思われます。

 一昨日、多治見市の 「中央新幹線計画の説明会に参加してきました。そこで 「中間駅のイメージ図」 (前に山梨で公表された)が明らかにされました。すでに新聞報道でもご存じと思いますが、待合室も切符売り場も無く、営業の社員も配置されません。無人駅のような感じてあります。
 リニアの駅という事で、もっと華やかなイメージを考えていた人たちには落胆されたのではないでしょうか。JR東海は当初中間駅は造らないと主張していましたが、各県1ケ所造ることになり、駅は地元負担と言っていましたが、地元との調整が難航すると建設計画が遅れることを心配し自社負担を発表しました。
 財政的に厳しいこともあり必要最小限の駅ですが、途中駅のことは、あまり当てにしていないのが本音ではないでしょうか。このような現実の中で、リニアに期待をかけすぎると後で大変なことになる事が想像できます。

 多治見での説明会については後日詳しく報告します。「4.総合的な街づくり展開のイメージ」と「中間駅のイメージ図」(JR東海の配布資料)を貼り付けます。

  

  





 
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税金を使って書いたシナリオに最後まで責任を持てるか?!

2013年05月26日 07時24分11秒 | 日記
 今日も中津川市の「広域のまちづくりに関する調査研究業務報告書」「3.リニア時代における広域的発展のシナリオの検討」です。3項目になっています。簡単にまとめてみます。

 ■リニア開業による中津川市への影響
  リニア開業により【期待されるプラス的要素】                
「移動時間の大幅短縮による暮らしの利便性の向上」 「新たな企業立地や新分野への進出」 「観光客の増加」 「大都市圏からの移住者の増加」

  リニア開業により【懸念されるマイナス要素】                 
「若年層・商業機能の大都市流出」 「新しい産業形態が生れない」 「通過型観光による限定的な効果」 「二次交通の不足による限定的な効果」  

 ■中津川市に求められる地域づくりの視点 ~時代の潮流変化の影響を踏まえて~
 「リニアの効果を最大限に活かした地域づくりは 『交流の促進』による地域経済の活性化と、 『定住人口の維持』による地域の持続的発展にある。」 「『大都市と直結する地方都市』のポジションを活かした発展シナリオ」

 ■発展のシナリオは「訪れてよし」と「住んでよし」の二面から
 【訪れてよし】
 ①中津川市が岐阜県の東の玄関口・木曽路の玄関口となる ②大都市圏・周辺地域からの観光訪問が多くなる ③中部国際空港・羽田空港を利用した外国人が増加する ④東濃地域にある研究開発施設に研究者が多く往来する
 【住んでよし】
 ⑤各地から多様な形態の業種の就業機会を創出する ⑥若年層が研さを積み中津川市に戻ってくる ⑦新しい価値観をもった人が中津川市で働く ⑧大都市圏から移住者や週末居住者がみられる

 具体的な取り組みは次の項になります、【懸念されるマイナス的要素】は切り捨てられ、 【期待されるプラス的要素】ばかりが強調され宣伝されているために、多くの住民は 「夢のリニア開通すれば、すべてうまくいく」と思い込んでいるのが実態ではないでしょうか。
 美乃坂本駅付近で署名活動に伺いましたら、直接影響が及ぶと思われる方たちは、 「今住んでいるところから立ち退くのは困る」という切実な思いが伝わってきました
 ④の 「研究開発施設に研究者が多く往来する」とは瑞浪市の 「東濃地科学研究所」や土岐市の 「核融合研究所」のことと思いますが、 「核燃料サイクル事業」 「もんじゅ」 「使用済み核燃料の再処理」 も本格操業の目途は立たず、計画が破綻していますし、 「核融合科学研究所」も実用化の目途も立たず年間100億円もの血税を浪費しています。このような施設に未来はないと私は思います。

 「3.リニア時代における広域的発展のシナリオの検討」を貼り付けます。

  
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航空機からリニアは時代の潮流?!

2013年05月25日 07時03分42秒 | 日記
 今日も続きです。 「2.中長期的将来の時代潮流の展望」は、6項目に分かれています。簡単にまとめてみます。

■15年、30年後は人口と労働力が減少、人口の都市部への集中が加速
 ・地方部においては雇用環境や教育環境が限界に直面し、人口の都市部への集中が加速する。

■環境技術の動向 ~低炭素型国土の構築~
 ・人流・物流の低炭素化ネットワーク化が進展する。(よく意味がわからないです。)
 ・近距離は乗用車から都市鉄道交通へ、長距離は航空からリニアなどの高速鉄道へのモータブルシフトが進んでいく。


■情報通信技術(ICT)の動向 ~テレワーク進展による可能性~
 ・現在のテレビ会議やネットシッピングがさらに進化し、自宅に居ながらにして仕事や買い物が可能な社会へ変化する。

■価値観の変化 ~物より心の豊かさ~
 ・物より心の豊かさを求めるようになってきており、今後金銭にこだわらない価値観重視の傾向が高まっていく。

■グローバル化の進展 ~アジア地域とのつながり~
 ・訪日外客数の増加、外国人労働者の増加等グローバル化が進展しており、とりわけアジア地域とのつながりが強まる。

■中津川市の現状
 ・人口の推移
  ▶中津川市は1995年をピークに自然減と社会減の両方によって人口が減少している。若年層の流出が大きく、全国と比較して10年程度進展速度が速い。

 ・産業構造の変遷
  ▶平成8年以降製造業の占める割合が拡大し、平成19年度には40.8%を占めている。

 ・交通基盤
  ▶古くから東西の、南北の交通軸が交差し、近年ではJR中央線、国道19号中央道などの交通アクセスが向上している。

 ・情報通信技術
  ▶公設民営手法で市内全域に光ファイバーを整備し、市民はインターネットサービス、企業は様々な企業活動に活用している。

 ・観光・交通の状況
  ▶観光客の割合は、長野県から5割以上、東海地方と合わせて9割にのぼる。

 人口が減少し、自宅に居ながら仕事や買い物ができ、物より心の豊かさを求め、グローバル化により産業の空洞化が進み、観光客は近隣からしか来ない。
 この分析は正しいと思いますが、「低炭素型国土の構築」として「運輸部門は近距離では乗用車から都市鉄道交通、長距離では航空からリニアなどの高速鉄道へのモータブルシフトが進んでいく。」と述べていますが違和感があります。
 かけがえのない自然環境を破壊し、貴重な資源を浪費し、膨大な電力を使うリニアが航空機にとってかわる。信じられませんが、考えてみたら「リニア中央新幹線で日本は変わる」の論法でありました。


 「2.中長期的将来の時代潮流の展望」を貼り付けます。(図の中の文字は細かいので、ご容赦ください。)

  




    
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リニアは「幸せを呼ぶ青い鳥」?!

2013年05月24日 06時51分49秒 | 日記
 昨日の続きです。 「中津川市リニア推進課」が出した「広域のまちづくりに関する調査研究業務報告書」「1.リニア中央新幹線開業により想定される効果の体系」4項目あります。
 ■リニア開業による時間距離の変化
 中津川から東京まで、50分(各駅停車)で、1時間50分の短縮

 ■東京からみた中津川市の時間距離
 リニア利用東京への通勤・通学が可能に

 ■東京60分圏の主な都市との東濃各市の住宅地平均地価および商業地最高地価の比較
 リニア開業後は、東京に近くて安い地価の地域として、新たな企業立地、住宅立地の魅力が高まる

 ■期待される事項と問題視すべき事項
 産業面、観光・まちづくり面にみた効果
 近年開業した長野・九州・東北の各新幹線における開業効果

 簡単にまとめると以上のとおりです。 「期待される事項と問題視すべき事項」「ブラス面の効果」「マイナス面の効果」に分かれていますが、中津川市と似た条件の地方都市と比較すべきであります。
 特に「プラス面の効果」として、 「県内企業の営業エリアの拡大」 「工業用地の整備で相乗効果。特に製造業に寄与」 「企業進出」 「人口増加による税収の増加」 「観光客の増加に伴う県内消費額の拡大」 「年間を通じた安定した観光客の確保」 「大都市圏からの移住者増加」 「通勤・通学スタイルの変化」 「生活圏や商圏の拡大」と「てんこ盛り」であります。
 

 中津川市には工業団地は既にあります。製造業が労働賃金の安い東南アジアなどに進出して、空洞化が著しいのに工業用地の整備で製造業を誘致できますか。
 観光資源が乏しく、大きな観光ホテルもない中津川に年間を通じた安定した観光客の確保などあり得ますか。
 大都市圏からの移住者の増加・人口増加による税収の増加と述べていますが、高い交通費を払って、通勤・通学する人がどれだけいるでしょうか。ストロー現象という言葉があるように、若者たちはみんな出て行ってしまいませんか。
 

 先日、多治見市と土岐市の駅前を見て回る機会がありました。昔は反映していたであろう町中の商店街の寂れは無残なほどであります。この原因は車社会となり郊外のショッピングセンターなどに人が集まり、旧市街はシッター街となっていました。
 中津川市も例外ではありません。商工会議所などでは、リニアが来ればすべてうまくいくような宣伝をしていますが、坂本にリニア駅が出来て、大きなショッピングセンターなどの商業施設が出来れば、旧市内は閑古鳥が鳴くことになりませんか。

 「1.リニア中央新幹線開業により想定される効果の体系」を貼り付けます。(図の中の字は細かいですが、ご容赦下さい。)

  
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リニアは「千載一遇のチャンス」となれるか?!

2013年05月23日 06時44分21秒 | 日記
 一昨年の秋に「中津川市リニア推進課」が市内各地で「車座懇談会」を開催しました。その時に配布された「広域のまちづくりに関する調査研究業務報告書(ダイジェスト版)」を紹介します。(今年の春に改訂版が出されたようですが、私の手元にはありません。)
 この報告書には、多分「雛形」があって、それを各自治体ごとに合うようにまとめられたものと思われます。

 最初に「調査の目的」が載っていて、内容は5項目に分かれています。
 
「1.リニア中央新幹線開業により想定される効果の体系」 「2.中長期的将来の時代潮流の展望」 「3.リニア時代における広域的発展のシナリオの検討」 「4.総合的なまちづくりの発展のイメージ」 「5.今後の取り組みの進め方 ~リニア開業を見据えて~」です。
 

 「調査の目的 ~千載一遇のチャンスをどう活かすか~」の冒頭に次のとおり述べています。
  

 「リニア開業は、大幅な移動時間の短縮により日本社会全体に大きな影響を与え、特に沿線地域に及ぼす波及効果は大きい。この移動時間の短縮は、単なる交通利便の向上に留まらず市民の暮らしの幅を広げるほか、波及効果を活用することで観光をはじめとする各分野の産業活性化につなげることが期待できる。さらに、人口減少時代、高齢化の進展という地方都市が活力を維持していくには厳しい状況にあるなか、リニア開業という千載一遇のチャンスを起爆剤として広域的な観点でまちづくりにとりくんでいかなければならない。」
 「そのため中津川市として、この波及効果をまちづくりに最大限活用していくために、様々な分野の取り組みの位置づけを明確にした上で、長期的な観点で事業実施をどのタイミングでどのように進めていくかについてまとめました。」


 「日本社会全体に大きな影響を与え」 「市民の暮らしの幅を広げる」 「広域的な観点でまちづくり」どこかで聞いたような文言です。そうです「リニア中央新幹線で日本は変わる」です。
 「中央新幹線沿線学者会議」「リニア中央新幹線で日本は変わる」という本の内容が、「中央線小委員会」「答申」に反映され、それを基に各地へ浸透しているのだから、当たり前のことですが、「リニア教」の洗脳が地方自治体まで及んでいると思うのは、私だけでしょうか。

 「調査の目的」を貼り付けます。

  

 
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リニア地上駅のフードは? 中津川市のリニア駅1日5千人乗降!?

2013年05月22日 07時18分08秒 | 日記
 今月13日に、JR東海から地上「駅のイメージ図」が発表されました。私たちが予想していた通り、地上20mの高架橋はコンクリートの打ちっぱなしで、階段とエレベーターが上下ひとつづつ、切符売り場は無く、改札は一か所のみという非常にシンプルな構造です。そして、駅はコンクリート製のフードで覆われています。

 中津川市の商工会議所の会頭がテレビ取材に「リニアの見える丘公園を造る予定だから、フードは無しにしてほしい。」という旨のコメントをしていました。
 なぜコンクリート製のフードで覆う必要があるのか。それは、騒音・微気圧波・空気振動などを低減させるためとセキュリティの関係です。セキュリティは、大型の鳥類や飛来物の侵入を防ぐためと、降雪対策です。

 中央線小委員会の答申にも、「フードで覆うことで、騒音の基準値をクリァーできる。」となっており、フードで覆わないと、凄い騒音が発生するのであります。 リニアが実験線の橋梁の上を走っている写真が出てきますが、営業運転になるとすれば、あの区間もフードで覆われると思われます。

 19日の中日新聞に、「ぎふの論点」と題するコラム記事が掲載されました。そこには「岐阜県が公表した中津川市のリニア駅利用者推計」として「中津川市のリニア駅で1日に5千人弱が乗り降りし、県内への旅行者が年間52万人増えると試算している。」となっています。
 同じ記事の中に、「ただ、東海道新幹線の岐阜羽島駅(羽島市)と重ね合わせる見方もある。1964年の開業以来、名古屋駅への近さや周辺人口の少なさから利用客数が伸び悩む駅だ。今も周辺に活気はない。」となっています。

 朝8時から夕方の5時まで、上下1時間に1本の列車が停車するとして、20本の列車から約250人が乗降する計算です。もちろん6時ころから24時頃まで営業すると思われますが、短時間で行き来できるなら、早朝や夜遅くの乗降客の移動は少ないと思われます。
 「捕らぬ狸の皮算用」にならなければ良いのですが。

 JR東海の発表した「駅のイメージ図」と「中日新聞」を貼り付けます。

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