温泉にゃんこのネコ散歩

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かつら合せ

2012-12-31 14:23:00 | アートの話
       
暮れも押し迫った日、かつら合せが行われました。かつら屋さんとお衣装さん、小道具さんが集まり、凛とした空気が流れています。羽二重をかぶせてもらって、お願い致しますm(..)m

       
かつら合せと言うと、ただ出来上がったもののサイズ合せと思う方も多いでしょうが、本舞台のかつらは、そのつどオーダーメイド。ベースになる金属製のヘルメット状のものを、個人の頭の形に合わせて、慎重に微調整をしていきます。

       
踊る演目によってベースも違っていて「藤娘」のにゃんこは銀色「近江のお兼」のお仲間は銅色のものでした。毛振りや晒し振りなど激しい動きがある演目は、よりしっかりしたものじゃないと危ないんですって。

       
かたわらでは、お衣装の寸法を取ったり、引き抜きや色、形の打ち合わせを。小道具も、どんなものを借りるかを、この時点でキチンと伝えておかなければなりません。全部の出し物がわかっている大師匠の芳子先生は、すべての演目に関して、踊る本人の希望を入れながら、細かい指示を出していきます。これ、一番大変な作業かも…。にゃんこは、玉三郎さんが踊った藤娘と同じようなスタイルにしていただきましたが、何枚も着こむので痩せないとだるまさんになってしまいます =^^;=

       
コンコンと調整しては頭に合せ…の繰り返し。顔や耳の部分は、金属板を切って何度もカーブを調整し、最後に後ろのピンを打ってかぶってみて、痛かったりゆるかったりしなければOK! 

       
このベースに、演目に合せた髪形が結われ、本番は華やかなかつらがズラリと並ぶのです。

       
平成25年3月10日(日)の藤間芳子の会に向けて、着々と準備が進んでいきます。年が明けたら、実質2ヵ月しかありません。たった1曲を踊り切るために、多くの人の手と、長い時間をかけて準備をする日舞の会。これを無駄と思うか、伝統と取るかは人それぞれ。

いろいろ大変なことはありますが、当日に向けて一番肝心な踊りのお稽古をしっかりしょうと思った年の瀬でありました。

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