現在、博物館では秋の企画展「石鎚のシカ~過去・現在・これからどうなる?どうする?~」が開催中です。
明治時代の乱獲により、ほとんど姿を消した石鎚山系のニホンジカ。
2000年代に入り、徐々にその姿や生息痕跡の確認事例が増えつつあります。
すでに四国では鬼ヶ城山系、剣山・三嶺山系周辺などを中心に、農林業や自然植生に対するシカ被害が社会問題化しています。
元々、石鎚の森林生態系の構成員として存在していた彼らですが、今後地域の生物多様性にどのような影響を与えることになるのか、その動向が注視されています。
展示ではシカの姿や生態、四国と石鎚山系における天然林や人工林におけるシカ被害の現状について、写真や標本を使って紹介しています。
また、シカ問題が起こるに至った経緯を人間の自然利用の視点から解き明かしてみます。
石鎚とシカ、シカと人の関係を知ることで、これから起こるかもしれないシカ問題に備えましょう。
期 間:平成25年10月5日(土)~11月30日(日)
観覧料:通常の入館料のみ(一般300円、小中150円)