面河山岳博物館へようこそ!

石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

体長2㎜のカメムシ、マルグンバイ

2017-04-23 17:43:42 | 昆虫
今年の夏の特別展は「巨大昆虫・微小昆虫」をテーマにします。

現在、複数の博物館から巨大昆虫標本借用のための手続きを、微小昆虫は身近な場所で採集・撮影を進めています。

今日採集したのは体長2㎜もない小さなカメムシ、マルグンバイです。

マルグンバイは別名コケグンバイとも呼ばれ、その名の通りコケに依存して暮らしています。

あまりに小さいので一般に知られることはありませんが、低地から山地まで広く見られます。

背面にはレース編みのようなアミアミがあり、私はこれがとても美しいと思っています。
人によっては真逆に気持ち悪いと感じるかもしれません。

このようなレース編みの構造をもつカメムシの一群がグンバイムシ科(Tingidae)です。
国内からは74種ほどが知られています。

ホスト(寄主植物)が判明していない種、これまでほとんど標本が得られていない種も多く、まだまだ研究の余地があります。

今回の特別展ではできるだけ多くの日本産種を展示したいと思います。
すべて数ミリしかありませんが。

そんなの誰が喜ぶって?

ま、見てのお楽しみということで。

(矢)

最新の画像もっと見る