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巣だけでもなんか怖い-キイロスズメバチの巣撤去-

2015-01-14 09:57:44 | 昆虫
久万高原町の二名地区で、民家の屋根裏にできた巨大なキイロスズメバチの巣の撤去をおこないました。
一部は標本として残すつもりでしたので、「回収」するのが目的です。

秋の終わりには働き蜂たちはすべて死んでしまいます。
女王蜂のみ巣を離れ、今は土や朽木の中などで冬越しをしているところ。

ですので、この時期の撤去作業中に刺される心配はありません。
専用の防護服やカッパなどを着込まなくてもいいので楽ちんです。

屋根裏の梁にくっついていたのは高さ90㎝程の大物です。
梁の構造から、残念ながら無傷での回収はできませんでした。
でも、一番胴回りが太い部分からは直径50㎝の巣盤を手に入れましたので、今後の展示や観察会などで利用できそうです。




最初に、秋の終わりで働き蜂は全滅、と言いましたが、実は巣の中でごく少数が生き残っている場合もあります。

今回の作業中には1頭だけ発見。
サナギや幼虫も数頭いたのは驚きです。
春に成虫になれるとは思いませんが、、かれらがどうなってしまうのか興味深いところです。



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