大峰の河童

法螺貝を習得中 

河童の竹弓造り、「楔打ち」・「張り台」

2017年06月10日 | 日記



弓芯が出来上がった。関板と内竹・外竹や当竹(笹)も加工が完了。次の工程「弓打ち」に進む前に接着(ニカワ)技術の真似ごとをする。
ニカワが乾くまでの短時間に紐を数センチ間隔で巻いて行くのは難しい。紐の間隔が狭くなったり広くなったりする。一定の間隔で巻き付ける様に当竹(笹)に目印をつけて置こう。

楔(竹製)を打ち込む試技。
楔の先の角度や厚みにバラツキがあり、交差させた紐の下に上手く打ち込む事が出来ない。楔が抜けないように強く打ち込むと紐が締まり、次の楔を紐に差し込む時間がかかってしまう。手加減が大事。

関板部分の楔打ちも手加減が必要。紐の巻き付け方や楔の打ち方に注意をしなければ関板が外側に大きくずれて、内竹との間の隙間が大きくなる。木槌で関板を中方向に叩き入れると、楔が緩み抜けてしまう。「弓打ち」本番までに練習が必要か?

張り台の製作。
次の工程「弓打ち」「藤放し」「関板削り」へ進む前に「張り台」を造って置こう。
植林し100年は経ったヒノキの山出しを一度手伝った。柱は丸太の中心部分から取る。何本も柱が取れる太い丸太の外側はCUTした際に廃棄するか薪にする。 その廃材が5年経過して良く乾燥している。何か所か節は有るが、この廃材を使って「張り台」を造る。

完成総重量が20㎏近くになったが、弓を当てる幅が8~10㎝もあるので「弓張り」には十分可。釘やボルトを使わずに、宮大工の真似をして木栓で張り合わす(固定)ことにしたが、丸い木栓造りに時間を要した。

弓の裏ぞり。
弓に紐を巻き付け、楔を打ち込んで接着を強める。その上で「裏ぞり」を大きくする事が出来るのか?圧着が強ければ部材に直線と成る力が働く。曲線の「裏ぞり」を造るには楔の力加減はどの程度必要か?まず実行あるのみ!「裏ぞり」具合の曲線図を試みる。

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