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今日も風が有り、過ごし易い。 計画中の麻弦作製に取り掛かる。
張り竹の端、弦を止める箇所の工夫が付いた。 強く、撚りを掛けた後でも、取り外しが容易な止め方。 重要な箇所は竹を湾曲させて、弦に張力が掛っても緩まない止め具部分。
何カ月も、簡単な止め方が思いつかない中、猛暑の夏が来てしまつた。 そこで、試しに竹の端に二か所、径8mmのドリルで貫通穴をあける。 竹矢の材料を短く切って、貫通させた2か所箇所の穴に差し込む。 これが、簡単に「麻弦」を取り外し出来る止め方の工夫部分。
(在来船のデレッキをワイヤーで上下させる際に、この止め方が世界共通であった。 今でも、ロープを多用する帆船などで使われている。)
弦の長さは端を輪にして、弓の弭に掛ける為の余分な長さがいる。 撚りも含めて幾らぐらいの長さが必要か、調べるが不明。 計画中の弓は身長に合わせて、長く造る予定であり、弓の長さと弦の長さの関係も調べなければ成らない。 弦の太さも同様。
以前、大麻の「ぬさ」を績んで糸状態にしていた。 この糸を3m強、3本用意しS字撚りするが、何度試しても弓弦(ゆづる)模様に成らない。 作業は一時中断。
再開後、何度かの撚り方を試して、試作の弦に松脂を沿わせて擦り付ける。 強く擦ることで松脂が少し解けて、弦に纏わり付く。 その状態で上から、草鞋を強く、何度も擦ると、松脂が更に解けて弦の毛羽たちが無くなり、綺麗になる。 (松脂は大きな塊が持ち易い。 草鞋は大きめが良い、手が熱くない。)
張り竹に弦を掛けて、一晩経つと、留め竹が折れていた。 留め竹の部品は強い力に負けない様に、矢竹から肉厚の破竹に変更。 張り竹の貫通穴付近の割れを防ぐ為、糸巻きして補強。
試作の麻弦を軽く引っ張り、放つと、良い音がする。 煮弦(にずる)作りにも挑戦する為には沢山の松脂がいる。 松脂採取のため、これからは何度も山に登ろう。