大峰の河童

法螺貝を習得中 

北奥駈けは雨の中の修行でした。

2010年06月28日 | 日記
新客3名、9年連続?の女行者、二匹の鬼が捕らえられた里(鬼取町)の行者、多彩なメンバー14名で、洞川から前鬼(捕らえられた鬼が住んだ里)までが今回の大峰奥駈けです。

出発の洞川、大橋茶屋では不思議探偵団ロケハンの話を聞いて、洞辻茶屋で一服。(ロケハンの哀川翔や宮川大輔は歩いて登らず。) 西の覗き等の行場はスルーして山上宿坊で一泊。

次の日は2時起きで3時に出発、雨の中を前回往復した小笹宿で朝食・行者還岳小屋で昼食。トンネル東から登ってきた別動隊3名と合流するまで登山客に会わず。弥山小屋で一泊。 

前日に引き続き雨の中を3時に出発して、硬い蕾の「オオヤマレンゲ」をライトで照らしながら八経ケ岳は夜明け前。 楊子ノ宿小屋で朝食をとり、キレットが口を開けた両部分け・楊の鼻で肝を冷やして釈迦ケ岳へ。 深仙小屋で昼食後、太古の辻から前鬼へ下る。

例年、この行程は梅雨時で河童の水補給は比較的、楽で有るが2回横切る前鬼川の増水や山ヒルの襲来に注意。 来月の南奥駈けは夏真っ盛り、河童は3.5リッターを持って頭の皿に絶えず水分補給を行います。

河童の矢竹造り、「荒矯め作業に挑戦」

2010年06月23日 | 日記
梅雨時、屋外での作業は蚊の大群と格闘しながら今年、採取したヤダケの荒矯めを完了。

バーベキュウ用の炭3KG X 3箱を使用して4日がかりで終了。
一本の竹を矯めるたびに、一切れの炭を七輪に投入し、絶えず火力を保つ。 レンガで天井を作り、トンネル状にして熱が籠る様にした。 

何組か、揃った竹は丁寧に荒矯めを行う。 矯めは根元から、一節、一節、矯めていって、節の部分は最後に真直ぐにする作業を進めたが、マングローブの炭は熱源として弱いのか? クネクネ曲った荒矯めとなった。 又、加熱と力加減の不具合で矯め瑕を何本も付けてしまった。矯め木のサイズは竹のサイズに合わせて4個を使い分ける。 

湿度が高い季節なので一週間程度間をあけて大峰奥駈(河童の遊び場)から帰って来てから元に戻ってしまった竹の曲りを二度目の荒矯めで手直しする必要がある。
 
カビの発生が心配。大半のサイズ違い(60本)や失敗作は簡単な荒矯めに留め、法弓用にお譲りする予定。

ブブゼラと法螺貝

2010年06月14日 | 日記
サッカーW杯競技場や街中で吹き鳴らされる「ブブゼラ」が法螺の教室で話題になる。
テレビの司会者がサッカー応援グッズの「ブブセラ」を紹介して鳴らして見せるが、顔を真っ赤にして息を噴き込むがウンともスンとも鳴らない。 法螺貝の初心者も陥る吹き方です。 

法螺貝の教室では上級者と初心者が各々境内の中を移動しながら、練習を行っています。 法螺師の姿が見えなくても、音色で何方の貝か?判ります。 勿論、所属する寺院の違いで音階(メロディー)が分かれていますが、澄んだ音色で判別できます。

サッカーW杯では観客が吹く「ブブゼラ」の大きな音色に惑わされずに、集中して初戦突破を願う。
(日本のサポターも「ブブゼラ」を手にして応援?。)

河童の水掻きに皮手袋をして、矢竹の荒矯めを

2010年06月11日 | 日記
「チビタケナガシンクイムシ」に食われた矢竹の選別をした結果、数本の被害で済んだ。 箆中節と袖摺節の長さを測り、区分けをして見たが、25~27CMの節間が最大数を占める。 他の2節が揃うのが何本有るか? 楽しみ。

節位置を測る前に、試しに荒矯めを行いました。 開始早々、節割れ(縦割れ)、間折れ(横折れ)が3本続いた。 しかし、昨年、一度経験した力加減が甦り、又、枇杷の木の矯め木が使いやすく、真っ直ぐな竹は少ないが何とか荒矯めは順調に進む。 

気が付けば3時間が経過。 皮製の手袋をしていても、炭火で熱くなった矢竹が箆に変化していく過程が伝わってきます。 本日の作業は30本、失敗作は4本。 弓具店で一度見た、中国製の箆に何本近づいた?

河童の竹矢造り、「矯め木を作り、バーベキュー用の炭を準備」

2010年06月10日 | 日記
乾燥させた竹をよく観察して見ると、小さな穴が空いています。 竹を好む「チビタケナガシンクイムシ」です。 日中は天日に当て、夜は軒下で夜露を避けていたが、河童の棲家は森や竹林が多いい山間僻地なので、竹の切り出し時期が適時であっても注意が必要。 塩ビ管を購入して、竹を中に入れ薫蒸する。
 
箭作りの次の行程である荒矯め作業用に矯め木を作りました。 ネットで調べると「矯め木が割れる。」との記事があったので、木刀を作るために乾燥させていた枇杷の木の端材で作ってみました。 荒矯め作業は七輪に耐火煉瓦を並べ、壁にして100本の矢竹を矯めて1~2組の箆が出きれば今年の目標は達成? 

早朝、法螺の練習がてら、バレンを作りの竹皮採取に竹林の入るが、時期が早かった。 春先の低温で昨年は不作の筍(真竹)が今年は今が旬。 竹弓作り時の楔の準備に再度、筍採取に行く必要がある。

吉野からの大峰奥駈が始まりました

2010年06月01日 | 日記
河童の奥駈修行が始まりました、第一行程は吉野から山上まで。 天気が良く、気温も低めで歩き易い早朝、お茶と水を合わせて2.5リッターを持って金峯神社を出発。
 四寸岩を巻いて二蔵小屋、大天井ヶ岳も巻いて五番関で昼食。 此処で女性軍は下山(洞川泊)、男性軍10名が山上を目指す。 
多量の水を持参しているので適時、頭の皿に補給していたが、洞辻茶屋の手前の鎖場で両足が痙攣、今年もペースダウン。 宿坊に到着する迄、絶えず痙攣に襲われる。

 翌日も快晴、本堂でお勤めしてから小笹宿を折り返し、レンゲ辻から稲村小屋へ。 小屋で女性軍2名と別働隊2名が洞川から合流。 大日・稲村ヶ岳を回って洞川・母公堂へ下る。

(写真は山上から稲村ヶ岳、遠方が弥山)