大峰の河童

法螺貝を習得中 

河童の竹矢作り「矢竹の採集・袴取り」

2011年12月13日 | 日記


矢竹を山に取りに行きました。 昨年、見つけた矢竹の好採集地です。

丘陵の窪地を土砂で埋め立て、将来は住宅地にでもするように整地された広い場所の一角に群生しています。 谷を埋め立てた水平で日当たりの良い場所に矢竹が生えています。 そこは約300㎡程度の範囲に円形状態で矢竹が広がっています。 

竹の地下茎は四方八方に伸びていて、今年の竹と2年物、3年物の見分けが容易です。
又、比較的真っ直ぐに成長しています。 径8mm~11mmを目安に、100本採集した。

竹の袴を取って、天日干しの準備をする。 昨年までは小刀で末方向から袴を削っていたので、芽の反対側の膨らみを傷つける事があった。 今回は小刀を使わず、袴の生え際を捻り取り去った。 

袴は交互に右巻き、左巻きに生えている。 捻り方も交互に変えながら作業を進めて短時間に取り外しを完了。 写真の左の一本が六ヶ所の節の袴を捻って、末の方向に集めた作業途中の状態。

河童の地図遊び「門司市の古地図」

2011年12月10日 | 日記



古地図を案内にして現代の街並みを散歩する。 そのような事が密かにブームに成っているかは別にして、大正二年発行の「門司市」地図を入手。  

欄外に「下関要塞司令部許可」と印がなされており、明治に軍港に指定され日清戦争・日露戦争を経た大正二年発行の地図です。 明治維新後、一漁村の文字ヶ関村が砂浜を埋め立てて市街地が広がった模様が伺えます。

海峡を埋め立てて新たに創られた町々は運河で囲まれて、七つの橋(鎮西橋等)で結ばれています。 小樽の倉庫街運河よりも小川に近い雰囲気で有ったと想像できます。 今は、この運河は埋め立てられ道路の下に隠れていますが周囲の町名を記載してみます。

埋立地を囲む外側の町名:
  入船町一丁目~七町目、西堀川町一丁目~三丁目、西本町三丁目、港町三丁目

埋立地内の囲まれた町名:
東海岸通り一丁目~六丁目、東港町一丁目~三丁目、東堀川町一丁目~六丁目
イ: 祝町一丁目~五丁目
ロ: 露月町一丁目~六丁目
ハ: 羽衣町一丁目~六丁目
ニ: 賑町一丁目~六丁目
ホ: 宝来町一丁目~三丁目
へ: 平安町一丁目~三丁目

その他の町名は省略して、地図上に記載されている学校名や団体名を列記します。
小学校: 古城小学校、清見小学校、門司小学校、錦町小学校、小森江小学校。
他学校: 松本高等小学校、私立筆立学校、高等女学校。
領事館: 美国領事館(アメリカ)。
銀行: 三井銀行、日本銀行、二十三銀行、住友銀行、日本商業銀行。
会社: 敷氷、郵船、三菱、商船、三井、東神、通運、浅野セメント。
社宅: 三井銀行社宅、大阪商船社宅、日本銀行社宅、三菱社宅、住友銀行社宅、
日本郵船社宅。    
鉄道: 九州鉄道管理局、停車場。
港の施設: 郵船会社桟橋、三菱桟橋、税関桟橋、石田桟橋、商船会社桟橋、
郵便局桟橋、水上警察桟橋、鉄道桟橋。 
第一船溜、第二船溜。
  
軍事施設: 大阪砲兵工廠門司兵器製造所、陸軍省用地二ヶ所
新聞: 門司新報、久野新聞店。
娯楽: 門司俱楽部
劇場: 稲荷座、旭座、世界館、凱旋座、戦勝座。
神社仏閣: 布刈神社、真光寺、三光寺、甲宗八幡宮、正連寺、林現寺、
三光寺(末広町)、西本願寺、東本願寺、金毘羅宮。

碁盤の目の市街地は近代に生まれ育った街並みを想像する事が出来ます。 山の手には銀行や船会社の大会社の社宅が点在しています。 中心部の一等地には広大な軍用地が占めています。 今、観光に訪れてみて、レトロ地区以外に大正二年当時の市街地の面影も多少、残っているのでしょうか? 

河童の「法螺貝検定」と「木版画お水送り」

2011年12月07日 | 日記


今月の教室は午前中、通常通り練習を行い、午後からは検定試験が行われた。
しかし、河童は練習不足故、今年度の検定をパス。 

腕前が昨年よりも落ちてしまい自信喪失中の為。 腕前の伸び悩む原因は口当ての位置を変えている事に寄ると思はれ、今は唇と歌口の位置を変えずに音出しの訓練を行っています。

法螺貝の教室では各人が好きなように練習をしますが、時にはいろんな事柄について指導を受けています。
・ どの程度の大きさの貝が好いか! 山行きには軽い貝が!。 大きな貝は岩に当てやすい。
・ 国産と輸入の貝の違い、雄貝と雌貝の見分け方は厚みや模様の形で見分ける。
・ 法具店やネット販売の貝の値段の違い。 
・ 貝を専門に輸入している会社へ直接買いに行く。 数十個の加工前の貝から選ぶ楽しさ。  
・ 貝と歌口の取り付け方や穴の大きさ。 穴の開け方。 6mm前後のパイプを埋め込む?
・ 歌口の穴までの形状。  石灰の部分の形状はUの型よりVの型の方が音の出が良い!。
・ 金属製以外の歌口や取り外しが可能な歌口。 木製やネジ式のもの。 螺鈿細工の歌口。
・ 貝の網の編み方。 貝の網を編んでいて、綿や化繊で色も多色。

法螺貝を持たない方は教室で法螺貝を借りて練習をされていますが、新規に貝を入手する際には上記の様な情報が勉強になります。

教室には武者の甲冑隊の方や楽器の演奏する方など、多彩な方がいます。 以前には女性の方も来ていましたし、一度の体験だけの方もいます。

写真は木版画で若狭小浜の遠敷川、鵜の瀬の「お水送り」を作製(ハガキの大きさ)した物です。 左側の2人が手に持っているのが法螺貝です。 上流には河童が棲みかにしている雰囲気の瀬が多数ありました。