暑い季節に成る前に昨年、山から取って来たヤダケの火入れ「荒矯め」を行う。
採取し、乾燥を終えた200本程度のヤダケ全てに火入れを行うのは「大変だなーぁー」と思いつつ午前中の時間を充てる。
最近、和歌山・あら川の桃を選果場の直売所で購入しているが、今年もその季節が訪れた。 近くの橋本・まちかど博物館を訪れた際に「へら竿」が展示していた。 係員の説明で「市内は「和竿」の特産地で、清水地区の池の事務所には沢山の「へら竿」が展示されている。」事が判明。
ヘラブナ釣りの「隠れ谷池」は織田秀信(幼名・三法師丸)の終焉の地の近くと見当をつけ車を走らせる。 だが、柿畑の路に入り込み、ユータ-ン。 池への進入道が判らない。 紀伊清水の駅前の地図や待合室の方の尋ねるも要領を得ない。
諦め切れず駅前の店舗を望み込むと何と「へら竿」造りの真竹や火入れの釜が有りました。 「へら竿師」の工房に偶然、飛び込んだ様です。 これ幸いと、お仕事中にもかかわらず沢山の事をお聞きしました。
1. 竿の材料: 真竹、高野竹、矢竹を九州から購入。
1. 接着剤: 穂先には膠ではなく、混合接着剤
1. 節貫き: 穂先を入れ子で収容するための大きな穴の節貫き方法。
1. 防虫剤: 呉羽化学、カビ防止
1. 火鉢(七輪)の構造・燃料の炭:石川に特注、成型炭を使う。
1. 火入れ: 芯まで焦がす方法。
1. 荒矯め: 初手から材料を良く選別。
短時間の間に、沢山の質問にお答え戴き、感謝・感謝。 竹矢造りの参考になりました。