大峰の河童

法螺貝を習得中 

古堤街道を探索

2011年05月30日 | 日記



生駒山にはハイキングで有名な奈良街道(暗がり峠)のほかにも沢山の街道が通じていたが、今では道筋の不明な峠道があります。
今回の探索は摂津や河内から大和や伊勢参りへ行き来する街道の一つで前回、踏破したが間違っていた古堤街道の奈良側を歩いてきました。

古堤街道とは帝国陸地測量部が明治41年測図と記入している地図に古堤街道と記載されている道です。 寛政年間の村絵図にも村内から峠まで通じている道(地図上の中央が古堤街道の元道)を見ることが出来ます。

古道を歩く楽しみの一つに地元古老の話や街道の名所・伝記の調査があります。 案内の表示板が一つも無く、まして一般に間違えられて伝えられている幻の古道を捜し、正しい道筋の再確認が出来たときは、探査行の楽しみが倍増します。

先達殿から街道の石仏や道標、交差する脇道の行く先、博労の寄り場跡、草鞋を履き替えて休息した民家、脇道の尼道の解説、石切り場跡、勧請の松跡、力石の残り数、農耕牛の貸し借り、七森の信仰地、山菜の名称などの説明を戴きながら清滝街道と合流する地点まで歩いてきました。

河童の手造り弓具、「麻弦の糸績み開始」

2011年05月05日 | 日記





弓の弦の材料は以前、入手していた。 背丈が2~3mに成長した大麻を刈り取り、皮を剥ぎ取って繊維を取り出した状態のもの。 「おおぬさ」、「ぬさ」に使用される状態のもの。 長さは1m80。

この材料を2m5の長さの弦にする為には、細く裂いて長い糸を作っていかなければ成らない。 大体4mぐらいの長さの糸にする。 この糸を撚り集めて丈夫な弦になる太さ迄にする計画。 

「ぬさ」の状態から長い糸にする繋ぎ方が判らない。 昔、家に糸車などがあり、年寄りが蚕の真綿を紡ぎ、紬にした切れ端が遺品となって手元に残っている。 長い糸を作る方法は繭や綿などを紡ぐ方法と大麻の「ぬさ」を糸に績む方法は違うようだ。 

魏志倭人伝に「(紵麻)を種へ、(細紵)を作る。」とあり、さらに、「兵の木弓は下が短く、上が長い」とある。 長弓の弦に使われた弦は麻弦? 糸績む方法の繋ぎ方の調べに図書館に通う。

図書の記述では「強い張力に耐える為には片方の繊維の先の中央を裂き、その中へもう片方を包む様に入れて捻りをかける。」、「撚り糸と平糸がある。」、「撚り方にはS撚りとZ撚りがある。」、「糊付けをして毛羽立ちを抑える」などの情報が満載。

詳細不明ながら、折角の情報を活かすべく、「糸績み」に挑戦。 七本の大麻から「糸績み」作業を行い細い糸が約50m出来上がる。