竹に「秀」や「小豆」を塗り重ねると、変わった色合いの箆に仕上がった。 早速、羽を矧ぐ作業にかかる。 2年前に初めて作った矢が22gと軽く出来上がっていたので、その羽を再利用する事にした。
先ず、以前の矢から羽を外す作業は本矧糸や末矧糸に切れ目を入れ、薬缶の蒸気に当てると接着の力が弱まり、簡単に外すことが出来た。 羽軸も同様に水蒸気を当てる。 水性木工ボンドの良いところ。
取り外した羽は少し縮んだ様に見えるが箆に取り付けて水分が乾くと、元のように綺麗な羽となった。 今回は少し渋い矧糸(9号絹手縫糸色番156)を巻いた。
箆が目標の「紅蓮の矢」に成らなかったので絹糸の色番5を購入し、本矧の飾り巻に使用して、雰囲気を近づけた。 矢は鉛で重く調整し26g、一手のみ鏃と筈を取り付けて完成。