大峰の河童

法螺貝を習得中 

河童の竹矢作り「紅蓮の矢」の羽を矧ぐ

2013年12月13日 | 日記


竹に「秀」や「小豆」を塗り重ねると、変わった色合いの箆に仕上がった。 早速、羽を矧ぐ作業にかかる。 2年前に初めて作った矢が22gと軽く出来上がっていたので、その羽を再利用する事にした。 

先ず、以前の矢から羽を外す作業は本矧糸や末矧糸に切れ目を入れ、薬缶の蒸気に当てると接着の力が弱まり、簡単に外すことが出来た。 羽軸も同様に水蒸気を当てる。 水性木工ボンドの良いところ。

取り外した羽は少し縮んだ様に見えるが箆に取り付けて水分が乾くと、元のように綺麗な羽となった。 今回は少し渋い矧糸(9号絹手縫糸色番156)を巻いた。

箆が目標の「紅蓮の矢」に成らなかったので絹糸の色番5を購入し、本矧の飾り巻に使用して、雰囲気を近づけた。 矢は鉛で重く調整し26g、一手のみ鏃と筈を取り付けて完成。

河童の竹矢作り「紅蓮の矢」

2013年12月03日 | 日記


昨年採取したヤダケは梅雨前より箆にすべく加工していた。 しかし、数年に亘る試作経験の甘えが出て、時だけが過ぎた。 今年のヤダケの採集時期を迎え、多少の焦りが生じている。
 
6本組を3セット、4本組を1セットの箆が完成したが、色合いを迷っている。
一つは従来の「秀」2回塗り。 もう一つを「紅蓮の矢」にすべく「朱」を塗ってみたが、今一つ。 手持ちの矢羽の色合いが白系統だけなので取り付ける際の絹糸の色合いを決める。 

本年、参拝した豊受大神宮の赤漆に銀蒔絵の二枚矧矢の真似事は不可能だが、何時かは「紅蓮」色の竹矢には挑戦してみよう。

箆の段階でバランスが悪く、鉛を装着したが少し重くなり24.5g。 鏃や矢羽根を取り付けた最終の重量が心配。 今年の箆は麦成りに挑戦した。