大峰の河童

法螺貝を習得中 

山にヒバ゛取りに行ってきました。

2011年01月28日 | 日記


3日間、山に檜の葉っぱを取りに行ってきました。 山椒太夫の話にある「奉公初めは男が芝刈り、女が潮くみときまっている」と言われる小枝拾いの作業ではなく、檜の葉だけを集めます。 葉の部分を50cm~1m程度に切りそろえて、集めて結束します。 その数、30束。

今年は、杉や檜の花粉が大量に飛散すると言われています。 ヒバ取りの山は手入れが行き届いていて、植林してから10年~15年ぐらい経った檜の下枝を鋸で切り落としていきます。

三つを繋ぎ合わせると6m程度になる一本梯子や北島三郎の木を切る歌の名と同じ名の器具を使い、10m以上の高さの枝を切り落とします。 この作業は熟練者や身の軽い方が行う。

冬場は害虫がいないので足場の悪い急斜面の中を駈けずり周り、切り落とされた桧の枝を一箇所に集めます。 猪の通り道で比較的足場の良いところを選んで、拾い集めた枝の先にある青々した葉の部分を鉈で切って、揃えます。 見た目では、未だ花粉は成熟していません。 あるいは若木の木には花粉が生じ無いのでしょうか? 

花粉症を発症して数十年になるが、最近は杉や桧が生い茂る山間部に分け入る山行きや今回のような「ヒバ取り」を考えると、これからの季節が荒行修行です。

河童の竹矢造り、「竹矢が完成」

2011年01月17日 | 日記




子供の頃、八幡神社の裏山や古城山で竹弓を作って遊んだ経験を生かして竹矢を造り始めて一年、一組=4本の箭が完成した。 弓具店に置いている箭を手に持った時の感触(職人芸の技量)には遠く及ばないが、初作品に自己満足している

(完成箭のディメンション) 長さ=98 cm 、 直径=8.0mm(鏃のサイズ)、
          重量=21.5gx1本、22.0gx1本、23.0gx2本、
          バランス(中心より鏃側へ)= +12mmから+20mm、
          矢羽根=ターキー 、 羽根模様=Aクラシック本黒 、 
          筈=プラスティク 、 箆色=枇杷色(カシュー透色)

糸巻き: 筈巻きは金糸、本矧と末矧は藤色。 縁取は金糸を2周り巻く。
     糸巻きが下手(隙間がある)に仕上がってしまった。 そこで、丸棒で糸を擦り衝け、撚りを潰して
     隙間を無くす。
     糸巻き終わると、木工ボンドを表面に塗り、固定化させる。
     トップコートは百金で透明マニキュアを購入、艶出しする。

仕上げ: 白表紙で羽根の形をつくり、裁縫バサミで筈側からCUTする。
     良く切れる鋏だが、羽根の厚い(軸に近い)部分は羽根が逃げて、CUTが難しい。 
     ちょっと、羽根の長さや幅が広いように感じる。

一組=6本の矢竹造りが目標。 既に竹は数十本、採取済み。 ターキー羽根は注文済み。
真っ直ぐな箆を造るには矯めと火入れが難しい作業であるが、次は今回の初経験を活かし
て丁寧に仕上げてプレゼント品として譲ることが出来る程度の箆を造ろう!

河童の竹矢造り、「羽根付け」

2011年01月08日 | 日記




安価な七面鳥の印刷羽根を購入。 既に箭羽根に加工済み「印刷羽根」の模様は何鳥に似せて模様を印刷いるのか、確認漏れ。 「羽裂き」、「羽根揃え」や「羽根焼き」等の行程は次の機会に廻す。

筈巻きに金糸を使用したが、ピカピカで派手なのは良いとするが、太く成り過ぎた様だ。

「印刷羽根」は木工ボンドで接着する。 着けたり剥がしたりして、円周の三分の一の位置に真っ直ぐ貼り付けるのは難しい。 羽根の軸が湾曲していて硬い為、接着力が負けてしまう。 ボトルシップ作成時に使った水溶膠の使用も考えたが、これも経験か?

かなり接着の仕方が悪い、次の箆の「印刷羽根」を購入に出かけよう。

以外に、「印刷羽根」の軸が箆に対して真っ直ぐに接着出来た羽根を見ると、羽根は湾曲している。 甲羽、乙羽の違いで湾曲している方向が同方向。

鋏で「印刷羽根」を切る次の行程は、本物の「羽根」の形や長さを良く観察してから模り型を作って試みる事にする。 本矧や末矧の糸巻き色を何に色にするか? 今は思考の喜びをかみ締めている。

河童の竹矢造り、「箆に仕上げ塗り・木製筈?」

2011年01月07日 | 日記




竹を何回も矯め直すが、真っ直ぐに成らない。 何故、真っ直ぐな箆が出来ないのか! 反省する。 節の括れ・下手な削り・材料不良・火力不足・矯め木不良などの工程ミスに加えて知識不足が原因。 しかし、此処まで来れば先に進むしかない。

竹皮を削った跡はサンダーを使用したが、最終工程では800番、1200番の紙やすりを使用して「洗い」を行なった。 

火入れは強く行なって均一の色合いにする事が大変難しい。 此処は、経験を積んでから挑戦することにして、初回はカシュー塗料の「透」色を箆に塗り、白箆の色合いから枇杷火色を目指す。 薄め液で薄めた「透」を塗って、乾く手前でふき取る。 良い色合いの「箆」が出来上がった。 

完全に乾いた後、光沢を出すために硬いもので「箆」を擦る。 以前、山道で拾ったシカの角で擦ってみるが、見違えるような光沢は出ない。 よく観察して「箆」を見つめると「矯め瑕」が出来ているが、致命傷ではないようだ。

石の鏃を作る予定でいたが、次回に回す。

筈は「木筈」を数個、造っていたが全体的に「竹矢」が上手に出来上がりそうなので、これも次回に回す。

「水牛筈」の材料である水牛の角や「象牙」は昔、身近に手にすることが出来た。 しかし、今はその立場に無いので断念。 プラスティク筈を購入。

筈巻きを施す前に、別糸で仮止めして筈を打ち込む。 接着は木工ボンドで射付節の芽に走り羽が向く方向にする。

河童の竹矢造り、「矢羽根」

2011年01月06日 | 日記




矢羽には猛禽類の尾羽が好まれているとの事。 猛禽類などの鳥類は昔、環境団体の署名活動で近所に住むイヌワシの生息地の環境保全運動に署名した程度。 昔話では河童の天敵に猛禽類が登場するぐらいにしか縁が無い。

里山歩きで見っけた羽根を拾い集めているが竹矢の羽根にするような物は未だに集まらない。 人が歩かない南奥駈けの山々には猛禽類が棲家にしている岩山が随所に見かける。 しかし、奥駈の修行中は拾い物は禁に付き、収集がはかどらない。

知り合いで鹿撃ちを趣味にしている方に相談するが、鳥は専門外で入手の見通しは暗い。(猛禽類ではなく雉?水鳥?)

羽根を確実に入手するには、やはり街中で探すに限る。

羽根を販売している店は画材店・釣具屋・Tハンズ・包装小物店等に有ったが矢羽根に加工するには一長一短。 最後には七面鳥(写真中央上)を弓具店で購入。

大和神社(おおやまと)の祭事「御弓初式」を見てきました。

2011年01月05日 | 日記


何度か明日香村に遊びに行く途中、交差点脇には大きな立看板が立っている神社名の読み方が気に掛かっていた。 「やまと」ではなく、「おおやまと」と称する式内社に行って来ました。(一月四日)


ここの神社名と戦艦・大和が同名であることから祭神の分霊が戦艦大和の艦内に祭られていた。 その縁で、沖縄戦に出撃して「坊の岬沖海戦」で撃沈された戦艦「ヤマト」や軽巡洋艦「矢矧」等の戦没将士英霊が末社に祭られている。

軽巡洋艦の艦名「矢矧」は一級河川で秀吉が昼寝していた「矢作川」からの命名。 しかし、映画「芦屋からの飛行」で知られる、芦屋基地の近くを流れる二級河川「矢矧川」の方が身近に感じる。 航空祭を見に行った時、商店街が進駐軍に接収されていた当時のままの町並みが残っていた。 バスの車窓から見たケバケバしい西部劇風の町並みに大変、驚いた。

「御弓初式」は午後1時から始まり、初めは鏑矢で「蟇目の儀」が取り行わられた。 その後、氏子代表・中学生の演武に続き、「百々手式の儀」が執り行われた。 式が始まるまでは接待の「ぜんざい」をいただきながら、大きな焚き火にあたり暖を取って過ごした。