大峰の河童

法螺貝を習得中 

河童の竹矢造り「竹矢 H23度版」

2011年11月04日 | 日記
      

矢がブロックに直角に当たり、破損。 破損個所は射付節から2.5cm筈寄り、折れたと言うよりも裂けたと表現すべき状態。 衝突の衝撃で筈は真後ろに外れて、紛失。

一組4本の1本が破損すれば、早急に次の竹矢を造らなければならない。 昨年、採取し荒矯め・削り・洗いをしていた6本の火入れを行った。 仕上げ塗りにカシュー塗料を薄く塗ってみると節の処で横方向の亀裂を見つける。 

塗料を塗った事で、削りの時には気付かない程度の細かな亀裂に塗料が浸み込み、浮かび挙がった。 節とは反対の少し膨れた部分の矯めミスだ。 以前、縦に亀裂を入れてしまった経験がある節とは反対側だ。 竹の縦の繊維を切断しているので、この1本の箆は破棄処分。

今回、筈は木製にして見よう。



河童の手造り弓具「麻弦 No.2」

2011年11月03日 | 日記


夏、麻の弦を造って張竹に弦を張り、戸外に置いて2~3日様子を見る事をした。 早いものは翌日に切れた。 切れ残った弦も、竹の張りを少し強くしてみると、翌日には同様に切れてしまった。

この時は試しに太さや撚り方などを変えて5本の弦を造った。 切れずに残った一本と切れた弦の違いを見比べる。 張力が弱い原因は「ぬさ」の績む・撚り・合わせ本数・松脂の浸透などを研究するも不明。

今回は「ぬさ」の績む方法を学ぶ。
織り機の民具展に行き、学芸員の方から「カラムシ」を使って績む方を教わる。
又、いまだに麻の手績みをされている方が、伝統工芸の伝授教室を開いている事を知ったのでドライブがてら教室を訪ねたが休館。
 そこで、自宅まで訪ねて手解きを受け、麻の績む方法を習得。 先生は高齢にもかかわらず、大変細い糸を績む。 たが、太い弓弦作りには縄を綯う方法を薦められた。 麻で手績みの上布を織る手法と弓弦作りは別物と考える。

縄を綯う方法で再度、弦造りに挑戦。
麻の「ぬさ」を太く裂いた状態を「績む」のは困難。 「績む」箇所が3重に成り、太くなりすぎるので縄を綯う方法で試みる。 この方法は2重で済む。 2本分を綯って、S字撚りを架ける。 

張竹の前に、松脂と椿油を混ぜて煮込んだ溶液に漬け込んで撚りをかけ竹に張る。 薬練を掛けるが、半乾きの状態では綺麗にならない。 煮弦の状態で竹に張り様子を見る事にする。

煮弦は松脂をひまし油やごま油で溶解するようだが、手元に版画の馬連作成用に買っていた椿油を試してみる。