大峰の河童

法螺貝を習得中 

河童の竹弓造り、「麻弦(白弦・煮弦)の情報集め」

2010年12月25日 | 日記


商店街を歩いていて、麻紐を使って作った変わり看板を見っけた。 その看板の店は麻布を使った小物を販売している。 中に入り販売商品の袋、暖簾、布切れ、麻紐の原材料を求めた。 店の方に未加工の麻を置いている理由を聞くと、「新年を迎える師走には注連縄や熨斗に使う人が買いに来る。」と言う。

確かに、昔は身近に麻糸の利用方法が沢山あったように思われる。 上布、衣類、麻袋、麻紐、下駄の鼻緒芯、ロープ(ザイル)、カーペットの芯など使われていた。

子供の頃、親の職場において遊び手伝いで、古くなった船舶用ロープを2m程度にCUTして解した糸を、再び撚り合わせ紐を再生していた事を思い出した。 藁縄紐を作る要領と同じ。 撚りを架ける両手のひらが赤くなり豆が出来るが、出来上がった紐の数で伯父から小遣いを貰っていた。 

撚りをかけ、紐にする経験を思い出し、麻の原材料に松脂を染み込ませ「麻弦」を作る事を立案。 麻の長さは1m80もあるので、細かく裂いて繋ぎ合わせながら撚り合わせると、購入した量だけで五~六十メーターの弦が出来上がる計算。 

松脂は海外から輸入している。 以前、港のあちこちの野積場にはドラム缶に入っていた松脂が夏季の熱で流れ出て固まっていた。 子供の頃、シャボン玉液に溶かす松脂を拾い集めた。 その松脂を拾いに行く事を思い立つが、交通費を考えると購入する方が安くつく。 松脂は港や山ではなく画材店で購入。

松脂を溶かす鍋は100均にて購入。 湯煎の必要性や松脂を薄める溶剤(蓖麻子油、胡麻油、テレピン油、椿油)などを今後、確認。 撚りをかけた弦の戻りを防ぐ3~4mの張り竹は後日にして、今日は弓作成の竹を採取。

河童の竹矢造り、「竹取・竹皮取り」

2010年12月14日 | 日記



「竹の採取」
竹の伐採時期が到来。 複数の矢竹(篠竹)採集地の一箇所から50本を伐採してくる。
今年の竹矢作り経験を踏まえて、採取の時点で矢竹の加工しやすい竹を選んで持ち帰ってくる。

採取基準: 成長3年目以上、直径10mm前後、根元近くを伐採、長さ2m前後にCut。

竹の皮を取り除く過程で、矢尺(or 矢束)の長さに節が4箇所、納まっているか? 選別して見ると、半分以上の竹が不可。 

年末までに、今回と違う場に採取に出かけよう。 伐採予定数量150本。 今年の箆と合わせて、6本組みの竹矢を完成させたい。

「トクサ」 
今の様な爪切り(ヤスリ尽き)が無い子供時代、爪磨きに「トクサ」を使うことは知っていた。 それ故、近所に植栽している家を見知っていたが最近、短く刈り込まれていた。(写真)

竹矢を造る最終段階で箆を磨く際に使う量の確保を思案中。 広い庭を持つ旧家の知り合いは居ないか!



河童の竹弓造り、「ヒゴ材の加工」

2010年12月06日 | 日記


加工目標の数値は幅15mm、厚み4mm。 長さが約2m70の材料を均一なサイズまで削り込むには電動カンナが有れば作業は簡単。 

手持ちの道具の内、刃渡り135mmの小刀で竹を削るが節が硬くて作業がはかどらない。 小刀は右利き用なので手前に削る事が刃の向きが逆で難しい。

次はカケ台を使って50mm幅の平カンナで削るが、やはり節が硬い。 また、4mmの均一な厚みになかなか削り込むまでの手間が大変。 カンナの削る厚みは薄く、手間が掛かりすぎる。

長考。 
テイブルソーで危険を最小限にして、4mm厚までカットすることが出来る工夫を試作。
テイブルソーのガード板を1mの長さにして、直線を確保する。 そのガード板に竹材を軽く押し付けて鋸刃に当たるように反対から100mmのガード板を取り付けバネの力で押し突ける。
手先を鋸歯の近くに持って行かなくても良い様に安全を確保する。

ガード板と鋸刃の間隔を調整しながら竹材の外側と内側を交互に削り込んでいく。 最初は加工手順に戸惑ったが、次第に上手く削る事が出来だした。 硬い節の部分も綺麗に均一に削れる。最終的に3.5mm~4.0mmの厚みに加工したヒゴが9本出来上がった。 次の作業は黄櫨の側木加工を計画。

先日、版画の和紙購入で訪れた画材店で「三千本膠」を見つけた。 手持ちの「粉末膠」と合わせて、接着剤の準備が揃った。