思い立ったが吉日

備忘録というか雑感というか・・・

帝王切開手術

2002年02月25日 17時23分39秒 | 妊娠・出産
実家の両親と義母に見送られていよいよ手術室へ移動となった。

じゅんぺーにも病院からの連絡は行って
こちらに向かっているらしいが、まだ到着していない。

話さなきゃいけないことがあるような気もしたけれど、仕方が無い。

ベッドに寝かされた状態で
エレベーターや廊下など、どこをどう通ったのか
辿り着いた手術室は何でこんなに広いのかと思うくらい、だだ広かった。

そんな広い部屋に執刀医や看護婦さん以外にも
大学病院のせいか学生らしき人も横に並んで見学してる。

事前に確認されれば断ったかもしれないけど、
その時は誰が見てようがそんなことどうでもよかった。

たっくんが無事かどうかだけが気がかりだった。

腰椎麻酔は針を刺すときが痛いと聞いていたけど、
痛みを感じる前にしびれたみたいになった。

首のあたりでカーテンのように布がかけられていて
自分の胸から下は見えないし、
麻酔もよく効いていたみたいでさっぱり感覚は無かったけど、
横に付いていてくれる麻酔医が手術の進行状況を説明してくれる。

やがて「これから赤ちゃん出てきますからね」といわれ
口元にマスクを当てられた。

「このマスクは麻酔じゃなくて酸素ですから眠くなったりしませんよ。
 赤ちゃんに新鮮な酸素を送るためにゆっくり大きく呼吸してください」
と言われ、ガンバレーって思いながら深呼吸していると
下腹部のあたりがもぞもぞする感じ。

生まれたんだと思ったけど産声は聞こえない。

あっという間に手術室の隅に連れて行かれたみたいで、
遠くで掃除機みたいな音。

産声をあげさせるために鼻や咽喉から羊水を吸引されていたんだと思う。

泣かないの?

泣けないの?

泣いて。

呼吸して。

と思っていたら、

「ふぎゃー。ふんぎゃー」

と産声が手術室に響いた。

泣いた。

息したんだ。

と思ったらボロボロ涙が出てきた。

医師や看護婦さんからもおめでとうと言われホッとした。

正直、産声をあげないんじゃないかと思っていた。

わたしの聞き違いで肺動脈が細いと聞いていたから、
呼吸に問題があると思っていた。

でもそんな心配をよそに想像以上に立派な産声だった。

後産や縫合などわたしの処置が続いている間に、
ガラガラとわたしの横を何かを押していくような音。

保育器を押して小児科医が「赤ちゃんお預かりしますから」と
赤ちゃんを運んでいった。

ちょっと遠目ではっきり顔までは見れなかったけど、
保育器の中で眠っているみたいだった。


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