甲状腺受診低下を懸念 検査評価部会が初会合
県民健康管理調査のうち、事故当時18歳以下が対象の甲状腺検査の妥当性を話し合う甲状腺検査評価部会は27日、福島市で初会合を開いた。甲状腺検査は長期間に及び、進学や就職などで対象者が県内外に散らばるなど、受診率の低下が懸念されるとの指摘が相次いだ。専門家はがん発症の可能性を見守るため、検査の必要性を県民に分かりやすく丁寧に説明することが重要との見解を示した。
甲状腺検査は2回目の本格検査に入る来年度以降、対象者が20歳までは2年ごと、それ以降は5年ごとに検査を受けることになる。
欅田尚樹国立保健医療科学院生活環境研究部長は「検査の意義が県民に理解されないと継続して受診してもらえなくなる問題が起こる」と述べ、県や市町村、学校の連携の必要性を挙げた。渋谷健司東大大学院教授は「不安の払拭(ふっしょく)には時間がかかり、住民の個々の疑問に答えることが大事だ」と指摘。県や福島医大が各地で開いている説明会が大きな役割を担うとした。
(2013年11月28日 福島民友ニュース)
県民健康管理調査のうち、事故当時18歳以下が対象の甲状腺検査の妥当性を話し合う甲状腺検査評価部会は27日、福島市で初会合を開いた。甲状腺検査は長期間に及び、進学や就職などで対象者が県内外に散らばるなど、受診率の低下が懸念されるとの指摘が相次いだ。専門家はがん発症の可能性を見守るため、検査の必要性を県民に分かりやすく丁寧に説明することが重要との見解を示した。
甲状腺検査は2回目の本格検査に入る来年度以降、対象者が20歳までは2年ごと、それ以降は5年ごとに検査を受けることになる。
欅田尚樹国立保健医療科学院生活環境研究部長は「検査の意義が県民に理解されないと継続して受診してもらえなくなる問題が起こる」と述べ、県や市町村、学校の連携の必要性を挙げた。渋谷健司東大大学院教授は「不安の払拭(ふっしょく)には時間がかかり、住民の個々の疑問に答えることが大事だ」と指摘。県や福島医大が各地で開いている説明会が大きな役割を担うとした。
(2013年11月28日 福島民友ニュース)