東電、プール燃料取り出しを今月中旬にも開始

エコノミックニュース 11月10日(日)12時56分配信
今月中旬にも、東京電力 <9501> による、福島第1原子力発電所4号機原子炉建屋内の燃料プールに貯蔵されている、約1500体の燃料を取り出し、近くの共用プールに移送する作業が開始される予定だ。過酷事故が発生した現場のプールから燃料を取り出す作業は、世界的にも前例がなく、海外からも注目が集まっている。

　燃料の取り出しと共用プールへの移送は、これまでも通常の作業として行われてきた。しかしその一方で、事故の影響によりプール内に多くのがれきが存在していることがリスクとなるのではないかとの指摘もなされており、極めて危険性の高い核燃料を扱う作業なだけに、「絶対に間違いを起こしてはならない」（原子力規制委員会・田中俊一委員長）とされている。燃料取り出し作業及び、共用プールへの移送作業は、1年以上続く予定だ。

　使用済み燃料プールから燃料を取り出す作業そのものは、どこの原子力発電所でも行われている。取り出した燃料は「キャスク」と呼ばれる金属製の円筒形容器に格納され、4号機の近くにある建物内の共用プールに移送される。しかし、事故発生当時の水素爆発により、原子炉建屋が大破した4号機ではこれまで通りの作業を行うことが出来ず、作業開始までに、大掛かりな準備工事が必要となった。

　作業現場では、パネルによって原子炉建屋の外壁や屋根を覆い、建屋上部の一部と南側の建屋外壁を「逆L字型」に囲む鉄骨の構造物を設置する。この鉄骨構造が、燃料をつり上げる装置としての役割と、燃料を水平に移送する天井クレーンを支える役割をはたす。

　こうした構造物や装置の取り付けにより、事故発生から2年8ヶ月経ってようやく取り出し作業に着手することが可能となった。東京電力は今回の取り出し作業について、「福島第1の安定化、そして廃炉に向けた大きな進展」と位置付けている。

　1年以上に渡る作業は、その期間中に相当規模の地震の発生も想定しておかなければならないが、これに対して東京電力は、「地震に対する強度は余裕をもって作られており、2年前のような規模の地震が起こっても耐えられる」と強調した。（編集担当：滝川幸平）

福島第1原発廃炉までの工程について、社会部記者が解説します。

フジテレビ系（FNN） 11月10日(日)18時54分配信

11月中にも、福島第1原発で核燃料の取り出し作業が始まり、廃炉に向けて、大きな一歩を踏み出します。福島第1原発の1号機から4号機のうち、11月中にも核燃料の取り出しが始まるのは、4号機です。
福島第1原発の廃炉までの工程について、社会部原発担当の加藤 崇記者が解説します。

(4号機から燃料棒を取り出すということだが、現状はどうなっている?)
4号機は、水素爆発で建屋が損傷している状態です。
その4号機の上の方にある使用済み燃料プールには、1,533体の核燃料があり、そのため、建屋が倒壊するなどの懸念があるので、核燃料を比較的安全な地上のプールに移すところに、今回の目的があります。

(どうやって取り出して、移していく?)
4号機には上部に、燃料を取り出すためのクレーンを作るための鉄骨が組み上がっています。

(鉄骨が組まれたあとの作業はどうなる?)
まず燃料を、水中で移送用の容器に移します。
その容器をクレーンでつり上げ、地上のトレーラーに載せたあと、共用プールに移すという作業が行われます。

(どれくらいで全て移動できる?)
東電と政府が作った廃炉への工程表なんですが、2014年末、1年間で1,533体全てを移し終える予定ということになっています。

(4号機はがれきの撤去作業など、第1期が終了し、これから第2期の核燃料取り出しの工程に入るということですね。一方、1・2号機は2017年度、そして、3号機が2015年度から、第2期の燃料の取り出しを始める計画です。そして、1・2・3号機の工程にある第3期、溶融燃料の取り出しというのは、どういうこと?)
実は大震災の時、4号機は定期点検中だったため、原子炉内には燃料がありませんでした。
一方で、運転中だった1号機から3号機には、原子炉内には溶けた燃料があった。
これをいかに取り出すかが、今後の最大の問題となります。

(具体的にはどう処理をする?)
3号機を例にしてみますと、溶けた燃料を取り出す前に、まず、この燃料の状況を把握する必要があります。
そこでポイントなんですが、まず、水漏れの場所を特定。
今、原子炉からは水が漏れている状態なんですが、どこから漏れているのかわからないので、その水漏れの場所を確認して、水を止め、格納容器を全て水で満たします。
その後、燃料の形状や位置を具体的に確認し、取り出すという作業を始めるんですが、しかし、ここで問題となるのが、作業を行う場所が、非常に放射線量が高く、人が入ることができません。
そのため、新たな技術開発が必要となります。
しかし、その過程で、新たな問題が出てくる可能性も考えられるんですね。

(そうなると、いつごろ廃炉できるのか?)
先ほど言った技術開発というのが鍵になってくると思うんですが、現在、工程表では、30～40年後、廃炉を完了する予定というふうに書かれているんですが、現状を考えると、それ以上かかる可能性もあるかもしれません。
最終更新:11月10日(日)18時54分

測定方法を改善した結果、海へ放出予定の地下水からセシウム

測定方法を改善した結果、海へ放出予定の地下水からセシウムより転載
福島原発構内でくみ上げた地下水を海に放出する計画を進めている東京電力は、原子力規制庁の検査官の指摘を受け測定方法を改善した結果、1リットル当たり、0.22ベクレルのセシウム134、同0.39ベクレルのセシウム137を検出したことを明らかにした。

東電は地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」に向け、漁業者への説明会を開いているが、東電の検査への信頼が損なわれるのは必至で、計画への理解を得るのは厳しい状況となった。廃炉作業への影響も予想される。
[福島民友,2013/6/4]

福島の胡桃川で魚(ハヤ)が大量死 水質に異常なし

福島の胡桃川で魚(ハヤ)が大量死　水質に異常なしより転載

[福島民報]
福島市岡島字岡本の阿武隈川支流の胡桃川で10月6日、「大量の魚が死んでいる」と市に通報があった。調査の結果ハヤが200～300匹死んでいるのが確認された。市が行った簡易検査では水質に異常はなかったという。
link:福島民報-放射線・生活情報

原発から45km離れた地点でプルトニウムが検出された件に関しNHKアナが謝罪コメント

原発から45km離れた地点でプルトニウムが検出された件に関しNHKアナが謝罪コメントより転載

原発から45km離れた地点でプルトニウム検出が検出
文部科学省は9月30日、東電福島第一原発からおよそ45km離れた福島県飯舘村や、双葉町、浪江町のあわせて6か所の土壌から原発事故によって放出されたとみられるプルトニウムが検出されたと発表した。国の調査で原発の敷地の外でプルトニウムが検出されたのは初めて。
このニュースについてNHKのTwitter公式アカウントが、異例のコメントを掲載した。

Twitter/@nhk_HORIJUN
「どうしてこんなに大切な情報が原発事故から半年になって発表されるのか。僕らメディアの責任も本当に重たい。飛ばないって思ってたけど、実は飛ぶんですって、それはないよ。。。実は飛んでましたって。。。本当に本当に申し訳ない思いで一杯です。何にも役にたってない。」

トルコのスィノプ原発 日本の協力合意 安倍首相とエルドアン首相が共同会見

トルコのスィノプ原発 日本の協力合意 安倍首相とエルドアン首相が共同会見より転載

[image:安倍首相とエルドアン首相の共同会見動画より]
先月、ボスポラス海峡を横断する地下鉄開通式典に出席するためトルコを訪問していた安倍晋三首相が訪問中、エルドアン・トルコ首相とイスタンブールで会談を行い、日本・トルコの原子力エネルギー及び科学技術分野における協力に関する共同宣言に署名し、その後、共同記者会見を開いた。
2013年5月に日本が優先交渉権を獲得して以降交渉を続けてきたもので、三菱重工業が参加する国際コンソーシアムが建設プロジェクトに参加する。
黒海沿岸のスィノプ(シノップ)に4基の原子力発電所が建設される予定で、三菱重工と仏アレバの合弁会社ATMEA社が開発した加圧水型原子炉(PWR)であるATMEA1が採用される見通し。

[youtube:安倍首相とエルドアン首相の共同会見動画]

柏市の持込み検査でかぼちゃから62ベクレル/kg、じゃがいもから38ベクレル/kg

柏市の持込み検査でかぼちゃから62ベクレル/kg、じゃがいもから38ベクレル/kgより転載
千葉県柏市が市民が持込んだ農産物の検査で、かぼちゃから62ベクレル/Kg、じゃがいもから38ベクレル/Kg、ローレル(クスノキ科の常緑樹)から66ベクレル/Kg、柿から39、32ベクレル/Kgの放射性セシウムが検出されたことを発表した。いずれも自家消費用。
link:柏市-持ち込みによる食品等の放射性物質測定の結果

京王プラザホテル札幌 福島県産の「銘柄鳥」(伊達鶏)を「地鶏」と表記

京王プラザホテル札幌 福島県産の「銘柄鳥」(伊達鶏)を「地鶏」と表記より転載
京王プラザホテル札幌 福島県産の伊達鶏を「地鶏」と表示

[infomation(京王プラザホテル札幌)]
京王プラザホテルは11月7日、ホテル内のレストランでメニューで、福島県産の「銘柄鳥」(伊達鶏)を「地鶏」と表示するなど過去に不適切な表記が行われていたことを公表した。

グランビスタが不適切な表記があったと公表
ホテル、レストランなどを運営するグランビスタホテル&リゾート(東京)は11月6日、食材の誤表記に関する一連の報道を受け、自主的に社内調査を実施したところ、運営する21施設のうち6事業所において、計26項目に関し、牛の脂を注入した加工肉をステーキとして、外国産の大豆や豚肉を北海道産として提供するなど、不適切な表記がなされていた事実が判明したと発表した。
該当施設は札幌グランドホテル、札幌パークホテル、ホテルコムズ福岡、エアラインホテル(宮崎市)、苫小牧ゴルフリゾート72、足柄ハイウエイレストラン(静岡県小山町)。
link:GRANVISTA-不適切表記一覧

浪江町の被ばく牛の血液検査で重度の銅欠乏症との診断

浪江町の被ばく牛の血液検査で重度の銅欠乏症との診断より転載

銅欠乏症
福島・浪江町で飼育している牛から白斑症状がでていることから、国に調査依頼をしていた社団法人「希望の牧場・ふくしま」が、11月7日に県職員を通して、「検査途中ではあるが、取り急ぎ報告する」とする書面を受け取ったと報告した。その中身は、血液検査を実施した全10頭(内5頭が白斑牛)について、「微量元素欠乏症(銅欠乏症)が認められ、欠乏の程度も重度であることから、今後の事故(死亡など)を防止する上で速やかな対応が必要」
とするもの。

皮膚の白斑の原因について
現在のところ各種の血液検査を継続中であるが、以下の点が明らかになっている。
調査した白斑牛は、毛のみが白色(退色)の牛と皮膚についても白斑が生じる牛が混在していた。これまでの検査では、白斑牛と同居牛の違いとして、わずかに貧血の程度の差が認められるのみで他の検査項目(血清銅以外は)の数値も概ね正常範囲内で、両群に有意な差は認められないことから白斑症の原因の特定はできていない。
これまで報告されている牛の白斑症は、皮膚に脱色素が起こり白斑が生じる皮膚所見を除けば一見健康に見えるため、あまり注目されてこなかった。白斑症の原因としてヒトでは自己免疫性疾患や銅、亜鉛などの重金属の代謝異常、遺伝的要因、内分泌異常などが考えられているが、牛においては白斑症の原因は不明である。
一方、本牧場では重度な銅欠乏症が生じており、被毛の退色や白斑牛での低色素性貧血が認められることから、銅欠乏症が皮膚病変の悪化に影響を及ぼしていることも考えられ、まずは銅欠乏症に対する対応を進めることが重要である。
[(pdf)farmsanctuary-皮膚の白斑の原因について]

-link
Farm Sunctuary 希望の牧場～ふくしま～ Official BLOG
(pdf)農場の白斑牛の血清銅濃度は10比か山(5頭平均)

遺伝子組換えでベータカロチンを含ませた”ゴールデンライス”が承認される見通し

遺伝子組換えでベータカロチンを含ませた”ゴールデンライス”が承認される見通しより転載

“ゴールデンライス”承認見通し
フィリピンのマニラ近郊に本部を置くIRRI(国際稲研究所)が11月5日、開発中の遺伝子組換え米Golden Rice(ゴールデンライス)について、今後2～3年のうちにフィリピンで承認される見通しであることを発表した。反対派による試験場の破壊行為にもかかわらず、試験栽培が完了したという。遺伝子組み換え米は現時点で、どの国でもリリースされない。
via:straitstimes.com

開発協力者
Who is on the Golden Rice team
“The Golden Rice Project was the result of an initiative by the Rockefeller Foundation”
(goldenrice.org)
ゴールデンライスプロジェクトは、ロックフェラー財団のイニシアチブによるものだという。

[IRRI Pioneer Interviews]

“Gary Toenniessen, a managing director of The Rockefeller Foundation and long-time collaborator with the International Rice Research Institute(IRRI), discusses how yellow endosperm(Golden Rice)”

動画のGary Toenniessen氏はロックフェラー財団のマネージングディレクターで、同財団が出資しているIRRIの”ゴールデンライス”プロジェクトの長年に渡る支援者。ゴールデンライス”のアイデアの起源は同財団とIRRIでシェアしている。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団も支援

The Bill and Melinda Gates Foundation has approved $20 million in new monies towards the development of “golden rice.”
Pesticide Action Network

開発の経緯
“米にはビタミンAが含まれておらず、ビタミンA欠乏症が、コメに依存している国の国民の失明などの健康被害につながっている。”
“後にゴールデンライスと呼ばれる黄色のご飯を実現するための唯一の道が、遺伝子組み換えであった。”
“ゴールデンライスには、体内でビタミンAにかわるベータカロチンが含まれている”
“ビタミンA欠乏症は、現在においても発展途上国の子供たちの失明原因の第一位である。”
“ゴールデンライス一杯でビタミンAの一日の必要量の半分を得られる可能性がある。”
source:irri.org

モンサントが”ゴールデンライス”をプッシュ

Monsanto Pushes ‘Golden Rice’
[cbsnews]
Monsanto announced it will give away free licenses to use its patented technology for so-called “golden rice” and other genetically engineered rice varieties that advocates say could save millions of Third World children.

“モンサントはゴールデンライスが第三世界の何百万人もの子どもたちを救うことができるとし、特許権の無償使用を認めると発表した。”
“贈り物のふりをして、中に兵士が潜んでいたトロイの木馬のように、人道的措置のふりをして…….一部の反GM活動家はゴールデンライスをトロイの木馬に例え、リリースを恐れていると発言している。”
“ゴールデンライス”のイメージ

厚労省が流通食品、陰膳試料のストロンチウム(Sr-90)測定結果を発表

厚労省が流通食品、陰膳試料のストロンチウム(Sr-90)測定結果を発表より転載

厚生労働省は11月8日、国立医薬品食品衛生研究所に委託して、平成24年2月から5月に、マーケットバスケット試料(MB試料＝全国各地で実際に流通する食品)や陰膳試料(一般家庭で調理された食事)を収集し、放射性ストロンチウム(Sr-90)、プルトニウム(Pu-238、Pu-239＋240)の濃度を測定した結果、一部の試料からSr-90 が検出されたと発表した。プルトニウムは検出されなかった。
MB試料の調査結果
MB試料(実際に流通する食品)。
調査対象地域:12地域＝北海道、岩手県、福島県(浜通り,中通り,会津)、栃木県、茨城県、埼玉県、神奈川県、新潟県、大阪府、高知県。

[厚労省]
Sr-90が検出されたのは福島県浜通り,中通り,会津、栃木県など。

陰膳試料の調査結果
一般家庭から特定の個人の食事を実際に集め、混合・均一化して試料としたもの。
調査対象地域:9地域＝北海道、岩手県、福島県、栃木県、茨城県、埼玉県、新潟県、大阪府、高知県。


[厚労省]

[厚労省]
北海道、新潟県、大阪府、高知県など幅広く検出されている。

漁業復興へ水産試験場参観デー

福島民報

原発事故による魚介類への影響の調査などを通して漁業の復興に取り組んでいるいわき市の県水産試験場で、日頃の取り組みを紹介する催しが開かれました。
いわき市にある県の水産試験場では、日頃の活動を知ってもらおうと、毎年、施設を公開しています。パネル展示のコーナーでは、原発事故後の福島県の漁業の復興のためもっとも力を入れている魚介類の放射性物質対策に関する調査や研究の成果が紹介されています。訪れた人たちは、放射性物質が魚の筋肉にたまりやすいことや、魚のえさとなる生物の放射性物質の濃度が次第に下がってきている現状などについて理解を深めていました。
また、水産試験場のアドバイスを元に相馬双葉漁協が安全性を確保しながら行っている試験的な漁をＰＲするコーナーでは、水揚げしたタコの試食や、シラス干しの販売が行われたほか、会場では小名浜港で水揚げされたサンマの無料のつかみ取りなどが楽しめ、来場者の人気を集めていました。
子ども連れで参加したいわき市の男性は「初めて来ましたが楽しくてためになりました」と話していました。
県水産試験場の八多宣幸場長は「催しを通して水産試験場が放射能対策に取り組んでいることや水産業について知ってほしい」と話していました。
11月09日　19時09分

国直轄除染の９月末状況 宅地飯舘５％、川俣２％

福島民報

環境省は８日、東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄除染の「除染特別地域」の９月末の進行状況を発表した。
　対象１１市町村のうち、国直轄除染が始まっている７市町村の進行状況は【表】の通り。宅地は楢葉町が６４％まで進んだが、飯舘村は５％、川俣町は２％、葛尾村は８％、大熊町は５％にとどまっている。
　田村市は６月末に除染が終了している。

（ 2013/11/09 08:50 カテゴリー：主要 ）

災害住宅整備で７６億円 復興庁が県と桑折、川内に

福島民報

　復興庁は８日、東京電力福島第一原発事故による長期避難者向けの災害公営住宅５６３戸の整備費用などとして、県などにコミュニティー復活交付金（生活拠点形成交付金）７６億３４００万円を交付すると発表した。県などは平成２７年度までに災害公営住宅３７００戸を建設する方針だが、着手戸数は、着手済みの９１８戸を含め１４８１戸と全体の約４割にとどまっている。
　同交付金の配分は２回目で、配分する生活拠点と事業主体、交付額は【表】の通り。事業は災害公営住宅の用地取得・建設費の他、駐車場整備といった避難者支援事業などで、会津若松、郡山、いわき、南相馬、桑折、川内の６市町村の生活拠点で実施する県や桑折町、川内村の各事業に交付する。
　復興庁によると、３７００戸のうち用地取得を終えたのは５９６戸。県内で最も多い１８００戸の整備を計画している、いわき市を中心に用地取得が難航している。
　根本匠復興相（衆院本県２区）は閣議後の記者会見で、残りの整備について「県や受け入れ市町村などと協力しながら、今年度内には一定のめどがつけられるよう早急に取り組みたい」と語った。

（ 2013/11/09 08:48 カテゴリー：主要 ）

原発対策の与党提言 首相「財源精査し検討」

NHK
（11月9日 20:15更新）
安倍総理大臣は東京都内で記者団に対し、自民・公明両党が原発事故への対策として、除染や廃炉などに国が必要な資金を拠出できるようにする提言をまとめたことについて、財源などを精査して具体策を検討していく考えを示しました。
自民・公明両党は、東京電力福島第一原子力発電所の事故への対策として、除染や廃炉、それに汚染水対策に国が必要な資金を拠出できるようにすることなどを盛り込んだ提言をまとめ、１１日に安倍総理大臣に提出することにしています。
これについて、安倍総理大臣は東京都内で記者団に対し、「賠償、廃炉、汚染水対策、そして生活再建などの課題に国が前面に立って対応していくという責任を明らかにする意味で、たいへん真摯（しんし）な議論をしていただいた」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は、「与党の提案をしっかりと受け止めたい。福島の復興のさらなる加速化に向けて、財源などをしっかりと精査しながら検討していきたい」と述べました。