ツール・ド・東北海の恵みでおもてなし
石巻市など東日本大震災の被災地を舞台にした3日の「ツール・ド・東北2013in宮城・三陸」では、地元住民らが5カ所の「エイドステーション」で地場産品を生かした料理を振る舞うなどした。心のこもったもてなしは参加者から大好評で、交流も芽生えた。
全参加者が通る女川町地域医療センター前では、町商工会女性部などが「女川汁」を用意した。早朝のスタートで肌寒かったこともあり、全国有数の水揚げを誇るサンマのすり身を使った汁物は「体が温まる」と大人気。女性部の木村孝子部長(72)は「震災で全国から受けた支援に応えたかった」と笑顔を見せた。
100キロに挑んだ神戸市の会社員梅本奨大さん(26)は「サンマのだしが効いて、おいしかった。こちらが盛り上げないといけないのに、元気にしてもらった」と力強くペダルを踏み込んだ。
南三陸町歌津の伊里前福幸商店街は、シンボルになっているプロスポーツチームなどの「復興応援フラッグ」で出迎えた。商店街組合などは気仙沼市で水揚げされたメカジキのフライや地元産のタコ、ホタテなどをふんだんに使った海鮮カレーを提供。山内義申組合長(57)は「豊かな海の恵みを感じてもらうため、具だくさんにした」と胸を張った。
石巻市雄勝町ではホタテ焼き、南三陸町の神割崎キャンプ場ではカキを盛り付けたそば、石巻市北上町では郷土料理の甘い茶わん蒸しなどに、参加者が舌鼓を打った。
沿道では大勢の住民が声援を送り、参加者が手を振って応える場面もあった。石巻市北上町の仮設住宅で暮らす主婦佐々木より子さん(59)は「一生懸命に走る姿を見て自然に応援の声が出てきた。自分もこれから頑張らなければと思った」と話した。
東京都の会社員平岡今日子さん(37)は「これほどのもてなしを受けるとは思わなかった。東北の美しい自然と被災地が見えるコース。できれば来年も挑戦したい」と感激していた。
「復興応援フラッグ」がたなびくエイドステーションで、英気を養う参加者たち=南三陸町歌津の伊里前福幸商店街
河北新報 2013年11月04日月曜日
石巻市など東日本大震災の被災地を舞台にした3日の「ツール・ド・東北2013in宮城・三陸」では、地元住民らが5カ所の「エイドステーション」で地場産品を生かした料理を振る舞うなどした。心のこもったもてなしは参加者から大好評で、交流も芽生えた。
全参加者が通る女川町地域医療センター前では、町商工会女性部などが「女川汁」を用意した。早朝のスタートで肌寒かったこともあり、全国有数の水揚げを誇るサンマのすり身を使った汁物は「体が温まる」と大人気。女性部の木村孝子部長(72)は「震災で全国から受けた支援に応えたかった」と笑顔を見せた。
100キロに挑んだ神戸市の会社員梅本奨大さん(26)は「サンマのだしが効いて、おいしかった。こちらが盛り上げないといけないのに、元気にしてもらった」と力強くペダルを踏み込んだ。
南三陸町歌津の伊里前福幸商店街は、シンボルになっているプロスポーツチームなどの「復興応援フラッグ」で出迎えた。商店街組合などは気仙沼市で水揚げされたメカジキのフライや地元産のタコ、ホタテなどをふんだんに使った海鮮カレーを提供。山内義申組合長(57)は「豊かな海の恵みを感じてもらうため、具だくさんにした」と胸を張った。
石巻市雄勝町ではホタテ焼き、南三陸町の神割崎キャンプ場ではカキを盛り付けたそば、石巻市北上町では郷土料理の甘い茶わん蒸しなどに、参加者が舌鼓を打った。
沿道では大勢の住民が声援を送り、参加者が手を振って応える場面もあった。石巻市北上町の仮設住宅で暮らす主婦佐々木より子さん(59)は「一生懸命に走る姿を見て自然に応援の声が出てきた。自分もこれから頑張らなければと思った」と話した。
東京都の会社員平岡今日子さん(37)は「これほどのもてなしを受けるとは思わなかった。東北の美しい自然と被災地が見えるコース。できれば来年も挑戦したい」と感激していた。
「復興応援フラッグ」がたなびくエイドステーションで、英気を養う参加者たち=南三陸町歌津の伊里前福幸商店街
河北新報 2013年11月04日月曜日