シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0296■もう数えない

2007-08-28 | ガン闘病記
きのうはけっこう雨が降ってちょっとしか外に行けなかった。
それほど寒くなかったから、毛布でグルグル巻きにされるのもちょっとね。デッキもダメ、毛布もダメで、なかなか寝る場所が決まらなくってウロウロウロウロ。
いつもと違うだけでも疲れるんだ。
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アイツはガンを数えるのをやめた。
8月13日の3個めまでは数えてたけど、もうやめた。
いっぱいありすぎて数えられなくなったからだ。
「これじゃ、まるでブドウね。」
って言ってる。

何個になっても、することは一緒だしね。
アイツは流動食を作り、
連れ合いはトイレ掃除とストーブを着けたり消したり、
おいらは寝てるか起きてるか。

3個めのガンはすぐに2個に分かれた。でもくっついてるから1個みたいな2個。
2個めのもなんかくっついて2個みたいなんだけど、1個みたいな、でも2個か?
耳の後ろや下にも肉球みたいに小さいけどコリコリしたもんがある。これもガンだろう。
すぐにデカくなってくる。

「もう、や~めた。」
アイツはあきらめた。それでいいと思うぜ。おいらのまだノドは潰れちゃない。流動食なら喰えるし、水も飲める。もちろん息もしてるさ!毎日アイツが右と左にグイグイ押してる。

「ピッピってだんだん元の声に戻ってきてない?もうダミ声じゃないわよね。」
ってアイツが言い出すくらい、声も出る。まっ、めったに鳴かないけどね、おいら。
流動食のあとの抱っこが長すぎて下に下りたいときに鳴くくらいかな。
でも、その「ニャー」が少しはよくなってるんだと。
そうかね?

「きゃ、カワイイ♪ もう1回鳴いて、ピッピ、お願い!」
って言われるけど、ヤダね。
また鳴いたら、
「キャー通じた通じた!ピッピ、もう1回!お願~い♪」
ってなるからね。キリないんだ、二本足って。

(また撮られちまったよ。ちぇ。慌ててるから自分が影になってるじゃないか。ザマミロだ。

アゴのとこにぶら下がってるガンの他にもいっぱいあんだぜ→)

(つづく)


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